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これからウェブサイトを始める方にWordPressを薦める3つの理由

こんにちは。交通技術ライターの川辺謙一です。昨日「WordPress(ワードプレス)」を使ってウェブサイトをリニューアルしました。

そこで今回は、これからウェブサイトを始めようと考えている方のために、私が初めて「WordPress」を使った体験談を交えながら、それを薦める理由をご紹介します。ご参考になれば幸いです。

最初に申し上げておきますが、私はウェブデザインの専門家ではありません。元技術者なので、一般の方と比べるとパソコンの扱いに若干慣れていますが、ウェブサイトの制作に関してはまったくの素人です。

また、ウェブサイト制作に使う言語については、インターネット黎明期にHTMLを少しだけかじったことがある程度に過ぎません。現在51歳なので、20代のときと比べると、新しいことを覚えるスピードが明らかに遅いです。

そのような私でも「WordPress」を使うことで、プロがつくったようなウェブサイトを作成することができました。

■WordPress導入前

独立を機にウェブサイト立ち上げ

「WordPress」の話に入る前に、導入までの経緯を説明するため、ちょっと昔話をさせてください。興味がない方は、読み飛ばしていただいて構いません。

私が最初にウェブサイトを立ち上げたのは、今から18年前の2004年でした。当時は会社を辞め、独立してフリーランスとしての活動を始めたので、まずは自分のウェブサイトを作成し、外部からのご依頼を受けられる体制をつくる必要がありました。

このときは、「Netscape Navigator(ネットスケープ・ナビゲーター)」のページ作成機能を使って自分のウェブサイトをつくりました。「Netscape Navigator」は2008年にサポートを終了したソフトなので、「なつかしい」と感じる方もおられるでしょう。

14年間使い続けた「BiND」

ただ、最初に作成したウェブサイトは、デザインが稚拙で、見栄えが良くありませんでした。これでは多くの方に見てもらえず、集客には使えません。

そこで2008年に、「BiND(バインド、現在のBiND up)」を使い、ウェブサイトを作成しました。「BiND」は、日本のソフトメーカー(デジタルステージ)が開発したウェブ構築ソフトです。

「BiND」は、日本で開発されたゆえに操作画面がすべて日本語であり、操作が直感的にわかりやすいソフトでした。当時はこのようなソフトが国内にほとんどなかったので、「BiND」の登場はとても画期的だと感じました。

「BiND」のおかげで、私は見栄えが良いウェブサイトを比較的かんたんに構築することができました。このためか、メールフォームを通して多くのお仕事のご依頼をいただけるようになりました。

じつはこのとき「WordPress」を導入することも考えていました。私の知人がウェブデザイナーに依頼して設置した見栄えが良いウェブサイトで、「WordPress」が使われていたからです。

しかし、当時の私は「WordPress」の導入を諦めてしまいました。解説書を読んでも内容を理解するのが難しく、自力で導入できないと判断したからです。

今となっては、素直にウェブデザイナーにウェブサイトの作成を依頼すれば良かったと思います。ところが当時の私は変なこだわりがあり、「自分が思う通りにカスタマイズしたい」という気持ちが強すぎたので、それを避けてしまいました。

結果的に私は「BiND」を14年間を使い続けました。その間に世の中で「WordPress」を使ったウェブサイトが増え、その導入を何度か検討したものの、2008年当時に感じた「難解さ」が気になり、導入を先延ばしにしてしまったのです。もちろん、長年お世話になった「BiND」の存在にはたいへん感謝しています。

ついにWordPressを導入

そして2022年3月、転機が訪れました。仕事で使っていたパソコンをMac miniからMac Studioに更新したときに、「BiND」の最新版(BiND up)のデータ移行に失敗してしまい、ウェブサイトの更新ができなくなってしまったのです。

とはいえ、「Bind up」でウェブサイトを最初からつくり直すには、かなりの労力を必要とします。また、「Bind up」が提供しているテンプレートには、気に入ったものがありませんでした。

そこでこれを機に、ようやく「WordPress」を導入する気になりました。現在は「WordPress」の使い方をていねいに教えてくれるYouTube動画やブログが多数存在しており、思っていたよりも簡単に使えることがわかったからです。

「WordPress」によるウェブサイト作成に要する時間は、個人差があると思います。私の場合は「凝り性」であることもあり、納得いく仕上がりにするまでにまる3日かかりました。その間、通常の仕事を止めなくてはなりませんでしたが、得られた結果にはとても満足しています。

■WordPressを薦める3つの理由

昔話が長くなってすみません。ここからが本題です。

私は、これからウェブサイトを立ち上げたいと考えている方に「WordPress」をお薦めしたいです。その理由は、以下の3つです。

(1)使い方を教えてくれる動画やブログが多い
(2)豊富なテーマからデザインを選べる
(3)更新が容易

以下、それぞれくわしく説明します。

(1)使い方を教えてくれる動画やブログが多い

「WordPress」は、世界でもっとも多く使われてサイト構築サービスで、ウェブサイトの43%(公式サイトより)が「WordPress」によって構築されています。

このため、その使い方を教えてくれる動画やブログが多数存在します。

私の場合は、このような動画やブログのおかげで使い方を理解でき、解説書を1冊も買わずにウェブサイトを作成できました。

(2)豊富なテーマからデザインを選べる

「WordPress」には「テーマ」と呼ばれるデザインのひな形があり、それを使うことで見栄えが良いウェブサイトを作成できます。

ただし、その「テーマ」選びにはとても迷います。「テーマ」は国内外で多数公開されており、無料のものと有料のものがあるからです。

そこで私は、YouTube動画やブログを参考にして、以下の5点を重視して「テーマ」を絞り込みました。

・日本語のフォントに対応している
・有料のテーマであり、日本語でのサポートを受けられる
・メジャーなテーマであり、動画やブログで対処方法を見つけやすい
・デザインがシンプルである
・動作が速い

その結果、「SWELL(スウェル)」を選べました。有料(税込17,600円)の「テーマ」ではありますが、現時点ではそれなりの価値があると感じています。

(3)更新が容易

「WordPress」を使うと、ウェブサイトの更新がブラウザの画面上で容易にできるようになります。私は実際に更新作業をしてみて、その操作のしやすさを体感し、「早くWordPressを導入しておけばよかった」と感じました。

■おわりに

ここまで「WordPress」の魅力的なメリットばかりを書きましたが、サイト構築には時間と労力を必要とします。人によってはこれが大きなネックになるかもしれません。

かく言う私も、使い方をマスターするのにだいぶ苦労しました。冒頭で述べた通り、年齢が51歳で、20代のときとくらべると新しいことを覚えるスピードが明らかに遅いことも大きく関係しているでしょう。

ただ、いったん操作方法を一通り覚えたら、すんなり使えるようになりました。だから、今回お薦めした次第です。

これからウェブサイトを始めたい。だけどまだ「WordPress」を使ったことがない。そのような方に、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。


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