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川崎の大人紹介#2 オカポンさん [後編]

川崎のまちをフィールドに活躍している大人にインタビューをする企画「川崎の大人紹介」。若者時代のお話や、活動のヒントを川崎の若者にお届けします!


第2回目は、武蔵小杉で活動していらっしゃる岡本克彦 (おかもと かつひこ)さんにお話をお聞きしました!
岡本さんは、武蔵小杉にオフィスがある企業で働きながら、「こすぎの大学」という広く・楽しく・学んで、つながる自由な学び舎コミュニティを運営されています。
前編はこちらから→https://note.com/kawa_lab_/n/n423cd0ac4e4b

【こすぎの大学のはじまり】

-では、こすぎの大学はどのようにしてはじまったのでしょうか?

こすぎの大学をはじめる前に、会社の中でコラボレーションをうむ「ムサコ大学」というものを立ち上げていたんです。役職・部門関係なく、みんなで集まってやろうといった趣旨の活動でした。
会社の中でのつながりはできてきたから、地域とも繋がれたらと思っていたんです。

地域の読書会で出会った2人と、ムサコ大学から3人が集まって
「読書会以外でコミュニティ活動がやりたいよね」「じゃあ、この辺に住んでる人のお話を聞こう」となったんです。
ムサコ大学でのノウハウを活かして、この武蔵小杉に住む人と、働く人それぞれに話を聞いてみようって。

余談ですが、地域活動をはじめて後で地元の人に「武蔵小杉はムサコとは呼ばないよ」って怒られました(笑) だから、こすぎの大学なんです。

- たしかに私もムサコの呼び方には違和感があります(笑) では、こすぎの大学の活動について聞かせてください。

第一回はNECの上司にお願いして、デザインで地域をよくするにはというテーマで話をしてもらいました。
実は、こすぎの大学は、ムサコ大学のフォーマットを持ってきたんです。話す先生役の人が毎回違うだけで、イベント開催の手法は変わりません
その先生役も最初の4回くらいまでしか考えていませんでした。授業後に行った懇親会で、参加者だった医者の方が「病気にかからないまちを作りたい。コミュニケーションがある街は、健康のまちなんだ。」と語っていて次回の登壇者になったんです。そういったきっかけや縁が数珠つなぎのようにして、2013年から100回ほど続いています。

【秘訣は自分が一番楽しむこと】

-100回も!なぜそんなに活動が続いたんでしょう?
公平に語り合える空間を意識していることでしょうか。こすぎの大学では、ワールドカフェ形式をつかっています。

ワールドカフェ: お茶を飲んでくつろいでいるような雰囲気で会議をすること。少人数(テーブル)ごとに分かれて共通した問いについて対話を行う。途中でメンバーを入れ替えて、それぞれのアイデアを共有しながら進めていく会議形式。

あとは武蔵小杉という場所にも助けられたと思います。
タワマンに住み始めた層でまちのこと知りたいと思っている人が増えてきていて、昔から住んでる人もお互いのことを知りたいと思っていた。新しい街と住民への好奇心があって、そのタイミングとニーズが合致していたのかな。

- でも運営するのは大変じゃなかったんですか?

事務局5人のチームで、月1回開催なのでそこまで負担でもないんです。
開催形式のパターンが決まっているからそこも楽ですね。
5人の中で分担も決めていないし、自分たちにやりたいことがあって、それを楽しみながらできる範囲でやっています。
「自分たちが楽しむ」「無理をしない」がグランドルールなんです。

-なるほど…継続のためのヒントはありますか?

僕の場合は、上記のグランドルールかな。
集客もあえて頑張らない。めんどくさいからね。ぶっちゃけ参加者は自分たちだけでいいと思っています。自分たちが楽しいと思うことに共感してくれる人が集まってくれたら嬉しいなって。
それでも、参加者が100人程になったとき「開催頻度を増やしてみては?」と言われました。だけど運営の負担にもなるし、一個のコミュニティが力を持つのはよくないなと思い、これまでの形式を貫くことにしました。
一つのまちにいろんなコミュニティが沢山ある方が入ったり、抜けたりしやすいし、コミュニティ同士がゆるくつながる方がそれぞれの活動継続のためにもいいと思ったんです。

- 最近はどのような活動をされているんですか?

こすぎの大学が培ってきた活動ノウハウをウェブで公開しています。そのコツを共有するセミナーを行ったら結構盛り上がったんです。
自分たちの当たり前は、他の人の当たり前ではないですからね。

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3. これからの展望

- 岡本さんのこれからの目標はありますか?

これまでの人生を振り返ってみても、今が楽しいなと思います。
人生は三毛作というけれど、一毛作目はひとりでやっていた。二毛作目のいまは、みんなでコ・クリエーションしながら楽しんでいる。
今後の三毛作目について、ゴールとしてやりたいことは特にないけれど、楽しみ続けたいです。
無理せず楽しみ続けるために、どうすべきかは考えているけれど、具体的なゴールがあるわけではないですね。今より明日が楽しければいいなと。

- 川崎のまちに対する想いはありますか?

僕自身は今みたいに楽しみ続けたいと思っているのですが、川崎に関しては、誰もが街づくりに関与できることを目指して活動しています。
僕自身が街づくりに関与できて楽しいし、その楽しさを多くの人が体験することが、街や市民一人ひとりの豊かさ(Well-being)に繋がると思っています。

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4. 若者へのメッセージ

- 最後に、これを読んでいるであろう若者へのメッセージをおねがいします!

いまは人口逆ピラミッドの時代。
「未来のことは次の世代に」と言う人がいるけど、それって放棄じゃんと思う。
次の世代の人たちと一緒に僕ら世代は楽しみましょうよと僕らの世代に言いたい。
これまでの固定概念や価値観を次世代に押し付けるのではなく、良い意味でUn-Learnして、大人の僕らが率先して新しいことを学び続ける姿を見せていきたいです。
だから、みんなには適度に楽しんでほしいかな。

- 「楽しむこと」が大切ですね!岡本さんありがとうございました!

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インタビューは以上になります。

「楽しむことを第一に、無理しない」
インタビューの中で、岡本さんが繰り返し語ってくださったこの言葉。忘れたくないなと思いました。
また、私たち若者世代が地域に出て、活動してもいいのかな、怒られないかな?と不安に思ってしまうこともあるけれど、岡本さんのお話を聞いて私たちもなんだか安心しました。
年代関係なく、ともにまちに関わり、楽しさを一緒に共有していきたいですね!

岡本さんありがとうございました!

取材メンバー
(聞き手・書き手)えびちゃん(写真)はがちゃん

5. 宣伝コーナー

【各種SNS】
こすぎの大学
・サイト https://www.kosuginouniv.com/
・Twitter https://twitter.com/kosuginouniv
・Facebook https://www.facebook.com/kosuginouniv

【直近のイベント紹介】
第105回「こすぎの大学~先生役がいない放課後~」(参加費無料)
2021年 9月10日(金)19:28-21:15 @オンライン(zoom)
申込み:https://kosuginouniv-105th.peatix.com/

次回は初の試み!先生役がいないイベントだそう。かわラボメンバーもイベント参加したいと思います!


最後に:
これを読んで岡本さんとお話ししてみたくなった川崎の若者のみなさんへ
お気軽にかわラボにご連絡ください〜!

川崎の大人紹介#2 は以上になります。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
次回もお楽しみに! いいね・拡散もご協力お願いします。

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