日本人とフィリピン人の賃金水準が同じになる日が来る
*本記事は2024年2月19日にFacebookに投稿した記事の転載です
終に、日本人とフィリピン人の賃金水準が同じになる、時が来る。
娘に日本語を覚えさせるため、娘を台中日本人学校に通わせるか?或いは娘と嫁を日本の実家に留学させて実家の側の学校に通わせるか?を悩んでいた折、嫁が日本でバイトアプリでバイトを探してみると、台湾と日本で時給差が殆どなく、若干日本の時給が高い程度、しかしながら日本は税金が高い分、手取りだと台湾の方が高くなるという状況。
そんな折、台湾人から聞いたのが、「最近、東南アジアからの出稼ぎで、フィリピン人が台湾に出稼ぎに来てくれない。フィリピンの給料がどんどん上がり、台湾の給料とほとんど変わらなくなって、台湾で働くメリットがなくなって」とのこと。
以前は東南アジアから台湾への出稼ぎといえば、フィリピン、ベトナム、インドネシアが主要三カ国だったが、今ではフィリピンが消え、ベトナム、インドネシアの主要二カ国状態。
これに関して自ら多少の情報収集をしてみたところ、このフィリピンの好景気と給与上昇に関しては、米中対立の影響が大きい様相。というのも、トランプ大統領、バイデン大統領と続く中、関税を上げたり、規制をかけたりと、アメリカが中国への圧力を強める中で、多くの中国企業がリスク回避として「中国からの輸出が厳しくなる事を見越して、第三国へ投資して第三国で生産して輸出」という大きなトレンドがあり、そのトレンドの中、中国企業の最も盛んな投資先がフィリピンということ。
結果、フィリピンに中国企業の資金がどんどん投下され、雇用が生まれ、フィリピンの給与もどんどん上がり、フィリピン人が台湾に出稼ぎに行く必要性がなくなったということ。
で、先に「日本と台湾で給与がほぼ同じになった」と話しましたが、その台湾とフィリピンの差がほぼ無くなって来たのだから、つまり、日本とフィリピンの差もなくなって来ていて、つまり日本人とフィリピン人の給料ほぼ同じになって来た、ということです。
世界同一賃金化は進む。論理上進むのだからそうなる。今から約20年前、どうせ賃金水準が同じになるなら、自分のやりたいようにやる、自分がやりやすい場所に行く、と思い、日本に辞表を出して台湾に来た。その際、収入は1/4位までダウンした。ほとんど理解されなかった。
しかし今2024年。ついに、この地点まで到達。今後、そう遠くない未来、ベトナム、インドネシアなども同じ賃金水準になるでしょう。
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