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個人事業主として2週間が経過して

6月末に入社以来勤め続けたNECグループを退社して7月から個人事業主として新しい生活がスタートしました。
・・・と書きながらも活動内容はこれまでと変わらず...。今まで以上に「パーパスブランディング」「人材育成」「地域デザイン」「サステナビリティ」に注力して活動しています。

個人事業主になって気づいたことと取り戻したこと

個人事業主になって実感したのは自分自身で日々の生活基盤の手続きをしなければいけないということ。年金、健康保険、収支計算、...。

NEC在籍時は年金や健康保険は給与から自動引き落としだったため、ルーズな僕は給与明細をほとんど見ることがなかったため、正しい金額を把握していないし、、あまり気にすることもありませんでした...。
7月から自分で銀行振込するようになって手間や内容を実感することに加えて、会社負担だった金額に感謝したり...。逆に言えば個人で負担し続けることの大変に驚愕しています...。

また、個人事業主として活動し始めるための準備費用なども確定申告に向けて一つひとつ精査して管理したり。交通費や図書費など毎日のようにかかる経費。NEC在籍時は月末に交通費をまとめて精算していましたが、今は経費が発生した時点で即時に登録する習慣が必要だと考えを改めるようになりました。

会社ではプロジェクト管理で年間100件近くの受発注の手続きを自分で行なっていたものの、会社生活の基盤となる部分は会社に任せっきり。こんな感じで会社に支援されていたことの多さを再認識して感謝すると共に、今は全てを自分で対応するようになり、「働く」という行為の隅から隅までを手触り感を感じながら過ごせることの心地よい面倒くささを実感しています。

効率を重視した分業で見えなくなっていたものを一人で対応することになって取り戻した結果、面倒くさいけど心地よい。手触り感があるのがいい。

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『なぜ僕らは働くのか』と『サピエンス全史』を読んでーーー「働く」ことで失ったこと、取り戻したいこと。そして、その先へ。

退社前に『サピエンス全史』と『なぜ僕らは働くのか』の2冊を読んでの感想。

狩猟社会は自然の恵みを受けて生活を営み、同時に自然の変化に対応するために人々は多くの能力を有していましたが、自然の変動性を回避して安定した食生活を得るために小麦を中心とした農耕社会に。しかし、天候や害虫などへの対策で農作業に付きっきりになる生活となり、小麦の奴隷とも言える状態に...。畜産も同様。それまで多彩な動物を食していたのに、牛・豚・鶏しか食べない生活に...。安定した生活を望んだ結果、得たものは僅かな種類の食と過酷な労働。
農作業や畜産の労働力が必要となり、家族(子ども)の人数が増えると同時に社会(コミュニティ)の規模も大きくなる。そして、社会の全体最適のために分業が進み、個人が有していた多彩な能力を失いました。
狩猟社会では地球の持続可能性と個人のWell-beingは満たされ、一方で社会(コミュニティ)は著しい変化がないない状態。農耕社会となり社会は成長したものの、地球の持続可能性や個人のWell-beingを失うことに...。

手触り感ある生活を通じて利便性の代償として失われつつあったウェルビーイングを感じている2週間です。

3週間目以降の僕の「働く」に対する印象はどのようになるのでしょうか?僕自身が一番楽しみにしています。


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岡本克彦(オカポン)
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