芋売る人,ときどきコンサル

日々、芋を売りながら、ときどきコンサルしています。

芋売る人,ときどきコンサル

日々、芋を売りながら、ときどきコンサルしています。

マガジン

最近の記事

2021年版 ECの運営の考え方

2021年のインターネット通販をとりまく状況について、まとめたいと思います。 1,コロナなうの集客状況(巨大企業)まず、衝撃的なデータをご紹介させていただきたい。コロナで通販絶好調というニュースを聞いたのは記憶に新しいですが、通販サイト各社は広告を乱発。結果、広告媒体の出稿がバブル状態です。 アプリ経由で通販の受注を1件取る広告単価が5,000円を超えてきているようです。元々、2,000円代後半で推移していたはずですが、コロナで一気に広告の集客単価が倍増しています。 ア

    • 日本一の焼き芋屋が話題のD2Cブランド(ミスターチーズケーキ)を分析してみた。

      Mr.チーズケーキ。D2C界隈で、一番勢いのあるブランドです。D2Cっていうと、難しく感じますが、ようするにメーカー直販の(通信)販売モデルになります。 正直、焼き芋屋でしかない僕が個人的に洞察しているだけなので、誤解とかあったら、ごめんなさい。 1、D2Cって何?メーカー直販っていうのは、昔から楽天やアマゾンに腐るほどあります。大きなところでいえば、タンスのゲン(年商175億円)とか伊藤久右衛門(年商33億円)とかでしょうか。しかし、近年言われているD2Cという業種は、

      • コロナ禍で起きた急成長ベンチャーのHardThings~倒産

        先日、救済を要望された会社についてNoteにまとめたいと思います。なお、当該企業については、キャッシュアウトし、会社関係者で連絡が取れる人が居なくなっており、夜逃げに近い形になっています。 1,会社の状況コロナ禍でも、業績を急速に伸ばしている。特に、通販などはD2Cなど、芽が出始めていたところが、一気に成長が加速してきている。6月末に食品のサブスクリプションサイトから投資の打診をいただいた。出資と会社の内部に入って、会社の立て直しを要望された。 その会社の売上を確認した所

        • レストランがインターネット通販、取り寄せを成功する方法

          先日、上場するレストランチェーンの役員から、今後のそのレストランの方向性についてご相談をうけた。方向性としては店舗網を縮小し、惣菜通販に舵をむけるとのことだった。コロナの弱毒化やワクチン開発の進展などもあるものの、飲食企業は経済の先行きが不透明なこともあり、店舗網を縮小していく方向というのが業界としての流れとのことだった。たしかに、食べログの高評価のレストランやミシュラン掲載店舗などもM&Aサイトなどで売却の流れが出ているようです。 上場しているため、店舗にかわる収益源が求

        2021年版 ECの運営の考え方

        マガジン

        • 30秒で読める主要企業の決算
          0本

        記事

          激安弁当なのに、月商1,000万円!?キッチンDIVEに行ってみた。

          「bizSPA!フレッシュ」の記事を見て、興味を持って亀戸の有名な激安弁当屋さん、キッチンDIVEに行ってみた。 今となっては太古の昔の話で恐縮ですが、楽天市場内部ではメルマガ読者10万人いると月商は100万円程度が目安という指標がありました。今の時代だとSNSのフォロワー数10万人に対し100万円という指標が当てはまるのかもしれません。 「肌感覚として、フォロワーが1000人いれば、3~5人が常時買い物に来てくれる。つまり、今のフォロワー数で言えば、大体250人くらいが

          激安弁当なのに、月商1,000万円!?キッチンDIVEに行ってみた。

          誰が「美味しい」を殺したか。

          矢野経済研究所は、お中元、お歳暮市場は直近の5年間だけでも15%近い下落を予測していた。当店でも、いわゆるGAFAを含む複数の大手IT企業からお中元、お歳暮の受注を毎年頂いているが、今年は注文がなかった。コロナ禍の影響で、このお中元お歳暮需要は予測よりも大きく減少した可能性があると思われる。 ただ、一方で、お中元/お歳暮市場の急速の減少の一方で、ギフト需要というのは拡大している。矢野経済研究所は、微増としているが現場の肌感として言えることは、もっと急速に伸びている。 ぐる

          誰が「美味しい」を殺したか。

          マンゴーが相場の1/5!?コロナ禍で起きている日本の流通の問題

          コロナ禍で起きたこと、起きている事を鮮魚・青果の流通市場の部分についてまとめさせていただいた。コロナは都市部では落ち着いているように見えていますが、地方の一次産業に従事している人にとっては市場が回復せずに大変な状況にあるようです。 一部の農家は商材の転換(花からレタスなど)の動きが出ているようですが、コロナから立ち直った時に農業や漁業の従事者が日本からいなくなるという可能性が少しずつ膨らんでいます。 1,コロナ禍で起きた異変この3~4ヶ月で市場で起きた衝撃的な事件を列挙さ

          マンゴーが相場の1/5!?コロナ禍で起きている日本の流通の問題

          2020年2QのGoogle(アルファベット)の決算を詳しく見てみた。

          株価でいうと、決算後冴えていない。コロナの影響で市況の悪さがあるものの売上1.7%減の382億9700万ドル、営業利益は営業利益は31%減の64億ドル純利益は30%減の69億ドルだった。 事業毎に見ると、Youtubeへの広告販売が増えている。検索広告への25億ドルを超える減少に対し、Youtubeへの増加額は2億ドル程度なので大きなトレンドの変化といえるまでのものではなさそう。 少し意外だったのは、検索広告と同様の減少傾向にあるのがDisplay広告であるところです

          2020年2QのGoogle(アルファベット)の決算を詳しく見てみた。

          マイクロソフト決算2020年2Qを詳しく見てみた。

          マイクロソフトの株価の推移は、この2年で株価が倍増しています。マイクロソフトもアップル同様、売上(利益)と株価のトレンドに乖離があり、株価の上昇トレンドに対して売上(利益)が全然追いついていません。 株価、大丈夫なんでしょうか。。。 1,決算のハイライト 売上高は13%増の380億ドル、純利益は15%減の112億ドルだった。 サービスとして大きく拡大したのは、以下の3サービスになります。  Xbox content and services  65%  Azu

          マイクロソフト決算2020年2Qを詳しく見てみた。

          時価総額200兆円突破目前(現在195兆円)の2020年2Qのアップルの決算を詳しく見てみた。

          スティーブ・ジョブズが亡くなって、まもなく10年を迎えるところですが、株価が恐ろしく急騰しているアップルの決算を確認してみました。 ちなみに、ジョブズが亡くなった後、株価が急落すると言われていましたが、株価は9年間で8倍まで伸びていて、ジョブズ経営時代の株価の変動が誤差に思えるほどです。 ただ、この2年は売上の裏付けのない株価の高騰が起きているようです。ティム・クックも、アップルは健康分野を目指すとしていますが、今後大きなテーマとしてはアップルウオッチを起点としたヘルスケ

          時価総額200兆円突破目前(現在195兆円)の2020年2Qのアップルの決算を詳しく見てみた。

          2020年3Qアマゾンの決算を詳しく見てみた。

          7月30日に発表されたアマゾンの決算は絶好調でした。前年同期比で売上は+40%の889億1200万ドル、純利益は倍増の52億ドルでした。 全体感の数字だけ見ると、アマゾン盤石と見えますが、細かく見ていくと、巣篭もり消費で大きな影響を受けたのが小売事業だけで、AWSは成長に陰りが見られ、Primeは競合のNetflixと同水準の決算をだしたものの、アマゾンの成長エンジンとして考えると、まだ規模が小さすぎるという状況です。 Wholefoodsの巨額買収が話題になりましたが、

          2020年3Qアマゾンの決算を詳しく見てみた。

          成田山新勝寺の参道をビジネスの視点で分析してみた。

          成田山新勝寺。正直、節分の時に、相撲取りや芸能人が豆を撒いている程度の認識しかありませんでした。 ただ、実際はビジネス上、かなり魅力に満ちた場所という事がわかり、目からウロコでした。 非常に気になったことは、最先端の観光地ビジネスと最古の観光地が混在するカオスな環境でした。ここから推測されることは、新しい事業モデルを持ち込めば大勝出来る可能性でした。 ■最先端の観光産業 日本の観光地を席巻している杉養蜂園の店舗がありました。 杉養蜂園は、はちみつを商材として、主にお

          成田山新勝寺の参道をビジネスの視点で分析してみた。

          【経営者必読】不況の時にこそ準備すべき、次の一手

          先日、顧客経営陣から、「コロナで仕事がない時だからこそ考えるべき、時間の使い方」というテーマで講演を頼まれました。だいぶ好評だったようなので、文章に起こしました。 不況についてのシンプルな考え方は、  1,景気は必ず良くなる  2,不況のサイクルはどんどん短くなっている。 直近の不況であるリーマンショックは、最悪期は2年。3~5年で不況より前の水準に戻しました。コロナのインパクトが大きくても、3年もあれば以前の水準に戻ります 経営者が知るべき、不況からの脱却の仕方。

          【経営者必読】不況の時にこそ準備すべき、次の一手

          ヤフーのロハコ買収後の戦略を確認してみた。

          最近、ヤフー(ソフトバンク)はZOZOの買収。LINEとの経営統合など大きな経営判断を連発しています。最近だと若干霞んでしまいましたが、ロハコの買収も経営という観点からは大きな話だったかなと思います。 ヤフーは、これまでにもクラシルを運営するdely 株式会社やジャパンネット銀行など多くの会社を買収しています。しかし、楽天と比べ、買収した会社が基幹事業に成長しているイメージが有りません。そこで、買収した後、きちんと事業を運営できているかを見てみたいと思います。 ※ブックオ

          ヤフーのロハコ買収後の戦略を確認してみた。

          〈2019年版〉スマホページの限界についての考察~腕時計編

          まず、最初に、この画面について見てもらいたい。 多くのグランドセイコー関連のキーワードで1位入札をしている株式会社吉田。この会社は、高級腕時計の代名詞グランドセイコーをネット販売していない。来店予約を受け付けているのみだ。 リスティング広告の運用を一部かじっている私からすると、謎の広告運用だった。 ページにリンクしてみると、謎は理解へと進む。 「LP制作時の基本が抑えられていない。」 この事実から、自分の中で謎は氷解。この会社はリスティング広告をデタラメに運用してい

          〈2019年版〉スマホページの限界についての考察~腕時計編

          新規事業の担当者がLP制作において絶対抑えておくべき3つのポイント

          昨今、新規事業のブームです。 新規事業のブームというのは、恐らく瞬間的なブームではなく定着すると思われています。多くの企業が新規事業を作ろうと必死になっています。 この背景には、少子化による国内市場の落ち込みがあります。一部の超大手企業は、海外への投資に走りました。 その結果、大惨敗。ドコモは海外事業で2兆円近い損失を計上しています。 また、キリンビールも2,000億円を超える損失を計上しています。 多くの企業は、これらの経験から、自社で新規事業を小さく生んで大きく

          新規事業の担当者がLP制作において絶対抑えておくべき3つのポイント