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ホッケーをメジャースポーツに!! その6

はじめに

「ホッケーをメジャースポーツに!! その6」です。

前回その5.で不勉強なことがあることは承知で、一旦「ホッケーをメジャースポーツに!!」の策をまとめてみました。
その中で、競技者増、サポータ増の2つの切り口でも分析から策を3つのカテゴリ「ホッケーコミュニティ」、「ホッケータウン」、「ホッケーローンチ」で整理しました。今回は「ホッケータウン」について、各自治体の取組み方針がどうなのか確認しました。

タイトル:「ホッケーをメジャースポーツに!!」FBグループ名より 
写真:滋賀県スポーツ協会(https://www.bsn.or.jp/)Newsより

ホッケータウン

「ホッケーをメジャースポーツに!! その2」でホッケーの強豪県はどこかを調査・分析しました。その際は国体出場をキーにしていたこともあり、都道府県レベルで世代ごとの強さ、トップチーム有無のまとめです。

20200510_ホッケー都道府県マップ

その結果をベースに、世代をとおして普及・強化できている県(共通)に加えて男子または女子で世代をとおして普及・強化できている+トップチームがある 岩手、栃木、埼玉、富山、福井、岐阜、滋賀、奈良、島根の9県を対象とし、その中で強豪高校がある市町を選定しました。

岩手県ー岩手町、栃木県ー日光市、埼玉県ー飯能市、富山県ー小矢部市、福井県ー越前町、岐阜県ー各務原市、滋賀県ー米原市、奈良県ー天理市、島根県ー奥出雲町

各自治体(市町)の取組みを確認するにあたっては、地方創生の取組み方針を参考にすることにしました。地方創生の取組みについては全自治体が、人口の現状と将来の姿を示し、今後目指すべき将来の方向及びこれを実現するため、5か年の目標や施策の方向性等を提示する「まち・ひと・しごと創生総合戦略」がとりまとめられています。自治体によって若干の時期のズレやまとめ方に違いがありますが、ちょうご今年度から2期の計画に入っています。

細かな事業・施策までは見えませんが、将来を見据えて今後5年間の自治体の大きな取組みの方向性、及び取組みにあたっての「キーワード」は含まれることになります。

まとめ方としては、下記方法としました。②.については、私の主観が入っているかもしれませんが、ご了承ください。

①.キーワードとして「ホッケー」が直接記載されているもの
②.直接「ホッケー」とは記載されていないが関連するもの
   例:スポーツ、関係組織(大学、高校等)

20200613_ホッケーの町_地方創生(2期)での取組み抜粋

「ホッケー」の記載については、6/9自治体(67%)でした。厳選した「ホッケーの町」で67%が高いのか低いのかは評価がわかれるところかもしれません。私個人の意見としては、自治体は偏った方向性は示しにくいので、高い方かなと思っています。

その中で、滋賀県米原市は、「ホッケーを基軸としたにぎわいづくり」との踏み込んだ表現が入っています。「BlueSticks SHIGA」が2020年3月誕生、2024年国民スポーツ大会滋賀県開催に向けての強化など、今後の取組みに期待ができます。

あと、東京オリンピック・パラリンピックを見据えて、事前キャンプ合宿誘致をきっかけにした活性化策を挙げている自治体が複数あったのはこのタイミングならではかもしれません。

内容については、前回その5で提示した「ホッケータウン」他の具体策にマッピングしてみました。傾向を見るために、少し強引な振り分けもありますが・・・・。

20200613_ホッケーの町_地方創生取組み整理

地方創生の資料から引っ張ってきてるので、当然「地方創生/まちづくり」が一番記載が多くなりました。広義にみるとすべてこの項目にビットが立ちます(汗)。

詳細をみると、大会の誘致が多いです。スポーツツーリズムとして、どうするかまでの記載をしているところはありませんがでしたので、大会開催ってことではなく、住民・地場の商店等も盛り上がる、話題性がありホッケーの競技者・サポータを増やすってことにしっかりつなげるためには具体的な内容が重要になると感じました。

その他、内容分析にあたっての気付きとして、下記がありました。

・ビジネス+地域貢献(地場スポンサー)
 形式の一つとして、連携(包括連携協定含む)が複数あり
 自治体と企業・大学等の強みを活用により、成果も期待できる
 (ビジネスになる前段階かもしれないが)

・ジュニア育成
 大学・高校の選手が小中学生を教えるパターンが複数あり
 大学・高校生の自らの経験としても良い機会になる

9市町の地方創生の取組みを調べてみました。自治体によって、まとめ方・記載方法、深みはバラバラです。内容については、気付きもありましたが踏み込んだ内容は少ない印象です。


スポーツのまちづくり(愛媛県・今治市)

他に参考になる自治体はないかと思い、「愛媛県・今治市」の「まち・ひと・しごと創生総合戦略」を調べてみました。

私は2007年から2009年まで愛媛県・松山市で勤務していて、今治市にも業務やプライベートで通っていた思い出の地の一つです。今治市は、広島県・尾道市と「しまなみ海道」でつながるサイクリングが盛んな地です。産業はタオルと造船が盛んで、「今治タオル」は有名かと思います。B級グルメ「焼豚玉子飯」、ゆるキャラ「バリィさん」、あと「Superfly越智志帆さん」は今治出身です。

少し話がそれました(笑)。今治は、J3「FC今治」のホームタウンです。ご存知の方も多いと思いますが、元サッカー日本代表監督の岡田武史さんが代表取締役会長(CEO))をしている「株式会社今治.夢スポーツ」が運営をしています。

そんな「愛媛県・今治市」の「第2期まち・ひと・しごと創生総合戦略」の「スポーツのまちづくり」を整理してみました。

20200613_スポーツのまちづくり_第2期今治市まち・ひと・しごと創生総合戦略より


イメージをまとめるにあたり、生涯スポーツ等の部分は一部省いたり、表現を簡略化したりしています。正確に表現できていない部分もあると思いますが、全体の関係性、ポイントは示したつもりです。
「スポーツのまちづくり」の関係する内容は今後の検討項目があったり、具体化がまだの部分もありますが、俯瞰的に押さえれている気がして、取組みの本気度合が伝わってきました。

図の中で、ポイントだと感じた部分をオレンジ枠でくくりました。

●コアになるチーム、スタジアム
 「FC今治」のホームスタジアム「ありがとうサービス.夢スタジアム」
 隣接のスポーツパーク周辺施設(イオンモール等)での「賑わい」
 <賑わい:地場企業のビジネス拡大、住民の集いの場>

●スポーツ関連の誘致
 単純に試合・大会を誘致した短期間対応ではなく、
 ・育成システム「JFAアカデミー」との連携による定常化、ブランド化
 ・指導者育成プログラムによるブランド化、その後のチーム合宿誘因

●大会や合宿などの受入一元窓口
 まちづくりプラットフォームとして、
 宿泊(ホテル、旅館)、移動(バス等)、食事+スポーツボランティアを
 パッケージ対応

 <賑わい:地場企業のビジネス拡大、ささえる:住民のイベント参加>

最近、今治に行ってないのでFC今治の効果を含めた変化・盛り上がりがどうなっているのかはわかりませんが、資料的にはポジティブに一体感を持った取り組みとして動いている感じがしました。ここまで話題になっているのは、岡田武史さんっというキーマンがいるから!ってことも大きいのかもしれませんが、取組みとしては参考になることは多いと思います。


今後

今回その6.で自治体目線を地方創生の取組みから調査しました。今回の調査まとめてもありますが、「住民」、「企業等」、「自治体」、そして「チーム」の役割があり、全体としても成立・盛り上がらないとスパイラルアップしないと感じました。

こらからは考えたことを行動に移したり、新たな疑問・課題を見つけたらまた調査・分析していきたいと思います。
これからも「ホッケーをメジャースポーツに!!」は続きます!


■お願い
的外れ、既にやっている・・・あれば教えてください。些細なことでも良いので、ご指摘・アドバイス等のコメントを頂けるとうれしいです。
連絡先 <mail: katsut.u2@gmail.com>

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