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11章 日本の強み  132. 和の国 日本


  • 和という考え方、和の心は1000年以上経ったいまでも、日本・日本人・日本企業に継承されている。

  • 和:人々が助け合い、幸せを拡げていくこと。

  • 日本の製造業として日本の製品を世界に届けることで、日本・日本人・日本企業のもつ和の心を伝え、日本の思想や文化を世界に広めることができる。



こんにちは、マーケティングデザイナーの藤郷かつらです。

前回は、日本のアニミズム的宗教、神道について説明した。

今回は、和の国日本、というテーマについて述べたい。

魏志倭人伝は3世紀頃に中国大陸で書かれた歴史書である。そのなかに、当時の日本を指す倭という国や倭人という言葉が登場する。

その後、飛鳥時代(592~710年)になって十七条の憲法(604年)のなかで「和をもってたっとしとなし」という表現が使われた。この憲法は第33代天皇、推古天皇(554~628年)の摂政だった聖徳太子(574~622年)によって編纂された。

聖徳太子が「和」という言葉を用いたのは、天皇を中心とした政権を維持、強化することを目的としていたのかもしれない。なぜなら、当時は天皇家に権力が集中していたわけではなく、蘇我氏、物部氏ら豪族と呼ばれる有力者たちが覇権を争っていた。

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