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「地頭」について考える。

採用の評価会議などで「地頭」という言葉をよく耳にする。

「経験は少ないけれど、地頭のいい候補者だった」とか、
「会話のテンポから地頭の良さが感じられた」とかとか、
「地頭がよさそうだから、成長も早いだろう」とかとかとか。

地頭のよさそうな候補者というのは、良い評価を得ていることが多い。特に新卒採用の場合は、業務経験や専門性を求めることはほとんどないので、地頭の良さの重要度や採否判断におけるウェイトは中途採用よりもずっとずっと高いのかもしれない。

さて、この「地頭」という言葉。
実は今日担当した面接の評価コメントにも使ったのだけれど、ふと気になった。あまり意識せずに使っていたけれど「地頭が良い」ってどういうことだったっけ?と。
ニュアンス的にはなんとなく共通認識のようなものがありそうだけれど、カチっとした定義や辞書的な意味について調べたことが無かったことに気がついた。

というわけで、Google先生に聞いてみたところ、こんな答えが返ってきた。

地頭の意味と読み方 読み方は「じあたま」です。 学校など教育で与えられるのではなく、その人にもともと備わっている本来の頭の良さのこと。 博識であることではなく、論理的に考える力、また考えたことを伝えるコミュニケーション能力のことを指す場合が多い言葉です。

Google検索「地頭」の一番最初に出てきた説明

論理性とコミュニケーション能力を指すことが多いんだって。確かに、誰かが書いた文章を読みながら「あぁ、この作者は地頭がいいなぁ」と思う事は少ないかもしれない。多くは会話の中で感じられるものだもんな、地頭の良し悪しって。


採用面接っていう限られた時間でのコミュニケーションにおいては、質問の意図を素早く理解することや、質問に対する回答を素早くまとめて、分かりやすく伝えるような、会話の瞬発力みたいなものが重要だから、地頭のよい候補者というのは、それだけで得をしているのかもしれない。
地道に努力する能力だったり、積み上げられた知識というのは、実績が伴って、やっと証明になることもあるから、経験者採用の中途でこそ評価しやすいのかもしれない。


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つい先日、ビッグワードを使う際の注意点みたいなことをnoteに書いたばかりだけれど、自分自身も定義の曖昧な言葉をフワっと使ってしまっているのだと気が付いた。まぁ、気づいた時が間に合う時というくらいだから、こうやってちょっとずつ意識していけばいいか。(自分に対しては激甘ですみませんね)



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