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大したスキルも経験も無い!それ本当?普通だと思っている経歴の中にもレアが眠っているかもしれないという話。

今日もご面談。
3か月ほど前から、ご相談頂いている方。

一番最初にお話したのは、7月の下旬ごろ。
今の仕事や職場、会社に対してクリティカルな不満があるわけではないけれど、将来を考えたときに漠然とした不安がある。けれど、これまでの自分の経歴を振り返ったときに、コレといった強みやスキル、経験などがないので、転職を考えるときに、どのような方向性で考えればいいのか分からない。
そんなご状況でのご相談でした。

最初に自己紹介的に、これまでの経験をお伺いして、職務経歴書を拝見させて頂き、最初に私が放った言葉は「普通に、転職市場で売れるご経歴ですよ?」と。

転職市場で売れるというのは、その経歴を魅力に感じて、評価をしてくれる会社があるということ。つまり、内定をもらえる可能性が十分にあるということを意味している。


その方のコンプレックスは、過去の経歴を振り返った時に、中小やベンチャー企業での就業経験しかなくて、大手企業で働いたことがないため、誇れるような経験や強みと言えるようなスキルを持っていないのではないか?というところにありました。
また、過去の仕事経験において、自分なりの軸を具体的に認識出来ていないため、なんとなくフラフラしてしまっているという自己認識をお持ちのようでした。

普通に社会人として生活しているだけでは、他人の職務経歴と自分の職務経歴を比べっこする事なんてないから、どうしても大きな会社や大きなプロジェクトに携わっているような人と自分を比べてしまって、自分を過小評価をしてしまうというのも、なんとなく理解出来る。

しかし、それだけではもったいない話。
本当は、素敵な経験をしていて、魅力的なスキルを持っているにも関わらず、自分でそのことに気が付いていなくて、それ故に転職市場での見せ方や伝え方が分からずに、希望のキャリアステップを描くことが出来ないだなんて、勿体なさ過ぎる。


転職エージェントなんかは、自社が抱えているクライアントや案件をベースに考えるから、そこに当てはまる経歴をピンポイントで拾い上げて、さもそれこそが相談者の特徴や強みであるかのように示してくることがある。
実際にそれは間違ってはいないだろうし、強みが活かされる可能性だってある。

ただ、キャリアチェンジのタイミングというのは、少し俯瞰的に状況を捉えて整理することも必要だと思う。自分の目で、第3者の目で。
だから、キャリアコンサルタントが必要なのだな、と感じさせてもらった出来事でした。

まぁ、キャリアコンサルタントの中にも、職務経歴書をそこまでたくさん見たことがない人がいるのも事実だけれど。

私は前職が人事で採用の経験も多かったので、これまでに10万人近い方の職務経歴書を拝見させて頂く機会があった。私自身が特別な能力を持った人というわけではないけれど、10万人の方の職務経歴書を見たことがあるというのは、けっこう貴重な経験かもしれない。

キャリアコンサルタントとして、これをしっかり活かして価値還元しないという手はないな。

自分はとりとめのない普通の人だと思っていとしても、経験の中にはレアリティの高いものが眠っているのかもしれない。
そう、あなたのキャリアバックグラウンドの中にも、レアが埋まっているのかも!





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