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肩書のない名コーチ ー82歳の”おばちゃん”ー

朝から家の近くをパトカーが行ったり来たり・・・だけではなく、警察官がうろうろしている。なんぞあったのか。キニナル。


さて、今日はこんな記事をご紹介。

大阪にある少年野球チームには82歳になる”おばちゃん"がノッカーをこなし、少年たちへの指示やアドバイスを行っているそう。
この方はチーム創設者の奥様で、監督やコーチといった肩書はなく”おばちゃん”と周囲の方から呼ばれている。
野球チームでありながら、躾のようなことまで行っているそうで、1年生以上にはユニフォームを自分で洗濯するように指示したり、練習を休むときの連絡も親ではなく本人に電話させるようにしているとのこと。


非常に興味深いと感じる。
最近では学校の先生ですら、躾やマナーといった点について踏み込んで指導することは減っていると聞くし、そういった曖昧な慣習について、あれこれと指導する教師については、親からも敬遠されがちだというような話をネット上に有象無象あるニュースで見聞きしていた。

私に子供はいないし教職者の知り合いもほとんどいないので、現在の教育現場のことはよくわからないが、会社の中でのコミュニケーションにおいて、躾やマナーという”曖昧な慣習”については、ヘタをすると○○ハラスメントと捉えられかねないので、よほど実質的な問題が発生していない限りは、あまり声高らかに指導したり注意するということは少なくなっている。


そんな中で、このニュースに登場する野球チームの”おばちゃん”は、時に親に対してもお説教をするくらいに声高らかに、自身の考えや方針を明確にして、それを子供たちに伝えている。

実際に、そういった躾的なことを口にする人はいるが、煙たがられていたり、コミュニケーションエラーを起こしていたりすることが多いが、この”おばちゃん”については、野球チームに在籍する子供が120名を超えるという点から、躾を受ける親子ともどもから理解され、賛同されていることが読み取れる。もし疎まれているようであれば、あっという間にネットで拡散され、子供たち(親たち)が離れていることだろう。

よほどコミュニケーションの取り方が上手いのか、或いは世代を越えた”正しさ”のようなものがおばちゃんの指導の中には存在しているのか。


先日、中学校でキャリアに関するお話をさせて頂いた際に、学年主任の先生から聞いた話では、自分の思っていること、自分の中にある正義みたいなものに対して、自信をもって主張することが苦手な子供たちが増えているとのこと。
コロナの影響があって、子供たち同士で会話をしたり触れ合う時間が少なかったことや、ネットを介するコミュニケーションが増えたことで、直接的に面と向かって意見を言い合うことに慣れていない子供が多いらしい。


伝え方には様々な方法があるけれど、自分が思っていることや正しいと思うことを、しっかりと声に出して主張出来るということはけっこう大事なことだと思う。

主張の内容によっては、人から疎まれてしまったり、何かしらの注意や指摘を受けることもあるだろう。しかし、指摘を受けることがきっかけとなり、考えを修正したり、ブラッシュアップすることにもつながるし、サポーターを得る機会が生まれたりもする。

82歳の”おばちゃん”がどんなことを考え、どんな風に伝えているのか。
肩書のない名コーチのコミュニケーションを見て聞いて体感してみたいものだ。

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