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3回目の血漿交換

20220314
朝の9時半から3回目の血漿交換。
予定では今回の入院では最後の血漿交換だ。

血漿交換をすると寒さを感じる。
これほどまでに体の中から冷えるという表現が当てはまることもないだろう。
普通に寒いだけだけど。

過去2回のデータから抗アレルギー剤が適切なタイミングで投与される。
それでもやっぱり新鮮凍結血漿を入れた時に少しのアレルギー反応と、低カルシウム血症による痺れが出てきた。
優秀なスタッフさんが迅速に対応してくれる。

交換に使う血漿には血液を凝固させないようにクエン酸が入っている。
それが血中のカルシウムと反応してしまい、低カルシウム血症が引き起こされるらしい。

よくそんな事まで分かっているよなと感心する。
輸血の歴史は近大戦争の歴史でもあるようなのでかなりのデータが揃っているのだろう。

アレルギー反応のだるさは残るけど確実に調子は良くなってきた。
最後だから透析室のスタッフさん達に
「ありがとうございます。お世話になりました。」
と感謝を伝えた。

伝えることができて、良かった。

うまく言葉にできないけど、後味の良さはその後の展開に良い予感を与える気がする。

出会いと別れ、全ての挨拶はすっきりと気持ちよく別れるために発明されたのかもしれない。

新鮮凍結血漿。黄色い誰かの血漿。

その日の夜は顔の左側に麻痺と痙攣が残って良く眠れなかった。

とりあえず今は一般的とはかけ離れてる自分のズレを直さないまま、今の視点から周りを見つめてみようと思った。

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