お金を使うと人間は「平均的」になっていく
お金というのは「取引」のためにあるものであり、取引というのは本来、近しい信頼できる人間との間で行うものです。
夫婦で言えば、お金を稼ぐ、一方で家を守り子供を育てる、というように役割分担をした上で、取引しているわけです。明文化されていなくても、近しい信頼できる人間なら、そういうものは自然に成り立つ。そういうのが成り立たない「信用できない人間」と取引するときに、お金は役立ちます。
人間の歴史を、経済発展の歴史だとみる言説もありますが、それは「人間の生産と取引」のごく一部