【自主性を育てるために自分でやらせる?】
子育ての相談をお受けしていると、
「自分でできるようになってほしい」
「自主性を育てたい」
というような
親御さんの声をよく聞きます。
これは、どの親御さんでも
思っていることですよね。
ただ、
子どもの自主性を育てるために、
・自分でやらせるべきか?
・親がやってあげるべきか?
この境い目が、
結構、難しかったりします。
先日も親御さんと話している時に、
「問題をしっかり自分で考えてほしいから
私は一切、助けません。」
という方もいらっしゃいました。
ただ、お子さまは現状、
問題を意欲的に解く姿勢が
見られないとのこと。
こういう場合ですが、
・0か?100か?で考えず、
「最初」は手伝ってあげる。
という感じの考え方で
良いかなと思います。
子どもに限らず大人も、
人間は「最初」に大きなエネルギーを
使うんですよね。
「腰が重い」というやつです。
なかなか始められない。
第一歩が踏み出せない。
「問題をしっかり考えてほしい」
という気持ちはわかりますが、
最初からお手上げの問題であれば、
何をして良いかわからないので、
どれだけ考えても先に進みません。
先に進めないような勉強は、
ただの苦痛でしかいないので、
勉強自体に苦手意識が生まれ、
勉強嫌いになってしまいます。
であれば、「最初」の部分は、
親御さんが手伝ってあげても
良いんじゃないかなと思います。
「それじゃあ、
自主性は育たないんじゃないか?」
…そんなことはないと思います。
手伝うのはあくまでも最初だけ。
正解を教えるのではなく、
ヒントを与えるだけ。
重くなっている腰を、
持ち上げてあげるだけ。
そこから歩くのは、
お子さまご自身です。
自分で歩くのであれば、
それはきちんと自主性が育ちます。
大人でも「最初」に
大きなハードルがあるので、
その部分だけ注意してお子さまを
観察してあげると良いかなと。
あとは、小さなお子さまの場合、
自分でできるのに
「お母さん、これやって〜」
みたいに言ってくることもあります。
これも状況によるのですが、
まあ、やってあげても
良いとかなと思います。
「もう、特別サービスだからね!」
みたいな感じで。
子どもだって、
「自分でやりたい」という欲求もあれば、
「甘えたい」という欲求もあります。
いつもいつも甘えたいわけではなく、
自分で一生懸命やっている場面もあるなら、
甘えに応えてあげる。
そうすればお子さまも満足して、
また自分でやるようになっていくと
思います。
お子さまは、
保育園や幼稚園、学校など、
家の外で一人で一生懸命頑張っているので、
家の中では甘えさせても良いでしょう。
自主性は家の外(社会)で
自然と育っていくものですから。
自分でやらせるか?
助けてあげるべきか?
この境い目は、
特に「最初」を注意する
という感じですね。
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