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自分の「できない」は、わが子も「できない」?

私のもとに相談される方は、
自分の子育てに自信を持てない
親御さんが多い印象を受けます。


まあでも、
子育てに自信が持てないのは
別に普通なことだと思います。

子育ては、誰でも初めての経験ですし、
たった一つの正解があるわけでは
ないですからね。


ただ、

「自分にはできなことばかりだから、
 子どもに教えることができない」

ということで悩まれる方が
いらっしゃいますが、

これは、そんなことないですよね。


親ができないことや苦手なことでも
お子さまに教えることはできます。


たとえば、
運動が苦手な親御さんでも
お子さまは運動が得意になることは
よくあります。

勉強が苦手な親御さんでも
お子さまは勉強が得意になることも
多々あります。


なぜ、このようなことが
起きるのかというと…

それは、
親御さんは1から10まで
「ノウハウ」を教えるわけではなく、

「ポジティブな体験」をさせて
あげているからです。


たとえばこんな事例があります。


運動が苦手なお母さん。

でも、運動が苦手なことで
学生時代はちょっと辛い経験が
多かったので、

わが子には運動の苦手意識を
持ってほしくないと思っていました。


そこでこの方は、
自らは常にジーパンを履いて
動きやすい格好をし、
お子さまたちを
山や川へ遊びに連れていきました。


運動したあとは、子どもたちに、
「あー!運動すると気持ち良いねー!」
というポジティブな声がけを
していきました。

子どもたちもお母さんと
一緒に運動して遊ぶことが楽しくなり
運動が得意になっていきました。


このように、
「運動が楽しい」
「運動すると気持ちが良い」
という体験をすると、子どもにも
運動のポジティブな印象が
刷り込まれていきます。


このお母さんも
確かに運動が苦手だったのですが、
子どもたちと遊ぶことは
楽しかったのです。


なので、
「運動すると気持ち良いねー!」
という言葉に嘘偽りはありません。

だからこのような言葉が自然に出て、
お子さまにポジティブな声がけと
体験を与えることができたのです。


親御さんが苦手なことについては、
「ノウハウ」を教えることは
難しいと思います。

また、
自分が楽しいと思わないものを、
「これは楽しいよ!」と
嘘の声がけするのも厳しいです。


であれば、まずは
「ポジティブな体験」をさせてあげる。

親御さんもちょっと体験してみれば、
意外に楽しい部分も見えてくる。

だから自然にポジティブな声がけも
できるようになる。


そうなれば、
「きっかけ」という最初にして
大きなハードルを越えることができ、

ここからは子どもが自ら楽しんで
いけるようになると思います。

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