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タピオカ彗星10年周期!タピがタピってタピオカ屋

 なんだこの頭悪いタイトル。

 世の中の流行りには周期があるものも多い。普通はファッションを思い浮かべるんだろうが、私が真っ先に思いついたのは「忍たま乱太郎」だ。「忍たま彗星」って言葉を、801ちゃんから学んだ気がする。申し訳ないことに、私はきちんと原作のマンガは読んだことはないが、アニメを見ていた幼い頃、「なんで15歳とか17歳の人がイラスト送っているんだろう……」って疑問に思っていたことはあった。そのくらいの歳になって、ようやく理由が理解できたけれど。

 タピオカも定期的に若者の間で流行っているように感じる。約10年前、私が学生のときにもそこそこに話題に上っていたので、何回か飲みに行った記憶がある。ロイヤルミルクティが甘すぎて飲めないので、カルピスとかで。邪道と言われてもしょうがない。ミルクティ飲んだ数時間後に、家で倒れかけたんだもの。それにタピオカって食感が大事なんだから、多少飲み物はどうだっていいんじゃないの?
 私自身が週に何度も飲むほどにどハマりすることはなかったにしても、タピオカの食感は好きだった。原料ってなんだろ?キャッサバ?お芋なの?じゃあこんにゃくと似てるのかしら。私こんにゃく好きだし。とはいえ、こんにゃくが醸し出す所帯臭さとは違い(それはそれで好きなんですけどね!)、女の子のおしゃべりのお供としてよく合うかわいらしい姿は、やっぱり定期的に流行るもんなんだろうな、と思う。

 そこでふと気になった。当時私がよく行ってた横浜の街。「港が見える綺麗でおしゃれな街」というよそ者のイメージを、ダイナマイトでど派手に粉砕していくかのような様相の、「横浜駅」周辺。数多ある飲み屋とほんの少しのピンク色を帯びた通りには、週末になるといろんな種類の酔っ払いが生まれ、さながらバイオハザードの景色になる(というのは若干大げさだけど)。そのバイオハザードな通り、もとい横浜パルナード通り添いにある、ビブレの中のタピオカドリンクのお店「パールレディ」。私はそこによく行って、お手頃価格でちゅぷちゅぷとタピ活にいそしんでたんだけど、まだあるのかしら。

 まだあるのか、と言いつつも、正直ほとんど期待はしていなかった。だってチェーン店とはいえ、あんな典型的な流行りものが10年以上も生き残るなんて全く思えなかった。飲食店なんて、ただでさえ生き残るのがどれほど難しいことか。そう思いつつ検索をかけてみるとなんとまだそのビブレにあるという!すごい!というか、まだ東京やら関西やら他にもいっぱい店舗残ってるじゃない!
 こんな時代の荒波に飲まれて、きっと流行りが収まったときにはそれなりに辛酸を舐めたであろう(と勝手に私が思っている)時期をどうにか乗り越え、再びのタピオカブーム。いいねぇ。涙が出そう。その苦労をした(と勝手に思っている)分、今存分に儲けていただきたい。きっと頑張ったんだもん。いや、そう思ってるだけだけど。

 そんな気持ちとは正反対になってしまうのだが、なんと私の住む街にもタピオカドリンク専門店がオープンした。嘘だろ?!今更?夏はきっと流行りの勢いで飲むだろうけど、寒くなったらどうなるかわからんよ?1杯600円ほどするタピオカミルクティを、おけいこ帰りの女の子がひとりで誰かを待ちながらちゅぷちゅぷ飲んでいるのを見て、私は戦慄した。
 きっとタピオカさえどうにかなっちゃえば簡単だから、商売としてやりやすいのかもしれないけれど。あぁ、いつまで見られるかタピオカ彗星。キラリと消えてからどれほど残るか、心配と応援が入り混じっている。

 あ、私も先日飲みました。ドトールで。黒糖ミルク、なかなかのものでした。パールレディにも、また行きたいな。





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