見出し画像

歌詞語彙辞典 #12

『ライフ』

●カウント数 832
●最多出現ワード
★1位 「あなた」 合計 22カウント
・「あなたの」9カウント
・「あなたを」7カウント
・「あなたが」「あなたに」各2カウント
・「あなたと」「あなたも」各1カウント


★2位 「俺」 合計 21カウント
・「俺は」8カウント
・「俺」3カウント
・「オレは」「俺と」「俺に」各2カウント
・「オレが」「俺が」「俺の」「俺も」各1カウント
ちなみに
・「俺たちの」5カウント
・「俺達の」「俺たち」「オレ達が」「俺たちゃ」各1カウント


★3位
 「町/街」 合計 16カウント
・「町を」「街を」各3カウント
・「町の」「町はずれの」各2カウント
・「街の」「町は」「街や」「町はずれ」「町中を」「町並み」各1カウント

★4位 「行く/ゆく」 合計 14カウント
・「行く」5カウント
・「行こう」4カウント
・「ゆく」「行くのさ」「ゆけ」「行けば」「ゆこう」各1カウント

★5位 「悲しみ/悲しい」 合計9カウント
・「悲しい」「悲しみも」各3カウント
・「悲しみや」2カウント
・「悲しみを」1カウント

★5位 「少し」 合計 9カウント

★5位 「思/想」 合計 9カウント
・「思い出そう」「思う」「思えば」「思ってた」
・「想い」「想いが」「想った」「想ったりして」「想って」
各1カウント


その後に、
・8カウント 「君」「心/ココロ」「部屋」「僕」
 各内訳
 ・「君が」4カウント
 ・「君に」2カウント
 ・「君は」「君を」各1カウント

 ・「心の」3カウント
 ・「心に」「ココロ」各2カウント
 ・「ココロの」1カウント

 ・「部屋で」4カウント
 ・「部屋」「部屋に」「部屋の」「部屋へ」各1カウント

 ・「僕は」5カウント
 ・「僕の」2カウント
 ・「僕が」1カウント


●一人称:僕/オレ/俺/僕ら/俺たち/俺達/オレ達
●二人称:あなた/君/オマエ
●三人称:

●その他の気づきポイント

・二人称に変化が見られる。
 「あなた」が最多なのは初。10曲中6曲。
 加えて「君」が多用されている。
 前作では上位だった「お前」がここでは「オマエ」1カウントのみ。

・漢字ひらがなカタカナ問題
 行く/ゆく

・同音異議字問題
 町/街
 これまでは「町」が多かったが、「街」も増えている。

・行数が多く、1行に言葉が詰め込まれている密な歌と、行数が少なく言葉も少ない疎の歌が極端。
・メロディーラインと文脈の切れ目が一致しない事例が現れ始めている。

・カウント総数は、突出して多かった前作から、平均からやや多いくらいの水準に戻る。
 それでいて各語彙のカウント数が少なめ、つまりそれだけ多岐に分散しているということになるか。

物語性のある楽曲が多いのは、ニューヨークへのひとり旅という環境の影響もあるのだろうか。「あなた」「君」が多用されて、やさしくもどこかフィクショナルな枠組みを感じさせる、独特な味わいの1枚。
日々の暮らし、その中で起こる《心/ココロの波立ち》が、丁寧にあるいは瞬発的に綴られている。この《心/ココロの波立ち》こそが日々を生きている証であり、彼が音楽を通して描きたいことなのかもしれない。
日常の混沌の中で自らの身の置き場を探しながら、日々を生きることこそが《生活》。『生活』ではそれを《対:俺》として魂の咆哮に声を枯らせ、この『ライフ』では《対:あなた》として静かな言葉で《普通の日々》を歌う。やはりこの2作のアルバムは、タイトルのとおり表裏一体を成しているように感じる。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?