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読んだことを忘れたくない あるいは読み返したくなるはずのお話

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活字の海を波乗り中に見つけたお気に入りの記事を残しておく自分用の文集。本棚の片隅に並べて、その背表紙を眺めているだけで申しぶんのない時を過ごせるような小さな出会いの積み重ね。
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2021年3月の記事一覧

知覚能力と処理速度を最強にしたら、言語能力が最弱になりました

小学六年生のある日、担任の先生からお家宛に呼び出しがありました。大切なことなので、授業が終わった時間にお子さんと来て欲しいとのこと。 先生が言うには、先日の中学校入学前の知能検査(IQ検査)で、由々しき事態が判明したとのことでした。 「お宅のお子さんですが…検査の結果、知的能力と処理速度は満点の中学校レベルですが…言語能力は…小学校低学年レベルです!!!」 知的能力:○○○○○○|○○○○○○ WIN! 言語能力:○○●●●●|●●●●●● LOSE! 処理速度:○○○

自己主張できない人の方が多い前提で動く

幸せに生きるために必要なことは いくつかありますが 自分で選択して 自分で生き方を決めていくことが 自分の人生をコントロールできている 感覚を掴むことができて 人生の満足度を上げてくれます。 逆に言えば 他人に決められた人生では 人生の満足度は上がりにくいわけです。 何か大きなことを成し遂げることだけでなく 自分の意見を持って 自分を信じることができれば たとえどんな人生であろうとも 幸せになれる可能性は高くなる。 なので本やSNS YouTubeなどで 他人の意

彼女のことは、まだ書けない。

Panasonicさんとnoteで開催された「#はたらくってなんだろう」投稿コンテストで、私の書いたnoteを【入賞】に選んでいただきました。 [結果発表の記事] [入賞した記事] この記事には、昨年6月にライターのキャリアにピリオドを打ってから、3ヶ月の無職期間を経て、ようやく就業の決まった会社を1ヶ月で辞める、などしたエピソードが書かれています。 どうしてライターを辞めたのかとか、なぜ1ヶ月しか仕事を続けられなかったのかとか、結果どうすることにしたのかとか、コロナ

[深津さんから教わった!]フィッシュボーン図で課題を整理する

マネーフォワードでは、THE GUILD代表の深津貴之さんをアドバイザリとして招き、日頃からサービスデザインに関する助言をいただいております。 先日は、社内のサービス開発力の底上げを目的とし、フィッシュボーン図を使った課題整理のワークショップを行っていただきました。 PM、デザイナー、ビジネスのメンバーを中心に、100名近くが参加しています。 今回はそこで学んだ内容をご紹介します。 表面的に対処してしまう問題 プロダクト開発の現場には、日々さまざまな要望が届きます。 そ

叶えたかった夢と、叶っていた夢

「かいちゃん、夢叶えてるよ」 友達Aに言われたことが、なんだか胸に響いた。 最近、よく聞かれる。 いま、何してるの?? ええっと。うう〜ん……。 私、いま何してるんだろう?? ゲストハウスで住み込みはしているけど、お給料は発生してないから”働いてる”と言っていいのか…? 午前中は仕事して、午後はカフェに行って海を見て、それだけで1日が終わっちゃう。 うん、やっぱり何もしてない。 でも、ずっと”やりたい”と思っていたことは、確実に実現してる。 2020年目標

ショートショート62『間が悪いやつら』

「……ほんと、間が悪い……」 時刻は深夜2時をまわった頃。 親友のユミから、“ナギサ~!告白してめでたく彼氏できたよ~”っていうLINEと、 わたしの彼氏のリョウ君から、“ナギサごめん。疲れた別れよう”っていうLINEが、 同時にきた。 間が悪い。 脳の処理能力が追いつかない。 別にユミは悪くない。ずっと相談にものってたし。めでたい。 リョウ君は……少し悪いかな。LINEで言ってくるなよ。会って言え。気持ちは分かるけどさ。せめて電話してこい。 何にしても“間が

春ですね

こんにちは、まじ子です。 前回のセフレの彼女に浮気をバラしに行った話、読んでくれた方ありがとうございました!! そして感想もくださった方、本当に嬉しいです。ありがとうございます。そのときの自分の感情を思い出してただひたすら書き殴っていただけなのですが、たくさんお褒めの言葉を頂けて本当に嬉しい限りです…!! 季節はもうすっかり春ですねぇ。 気温も暖かくなり、昼間は上着なくても外歩けるくらいポカポカして気持ちいい風が吹いています! 桜もちょうど満開の時期。 桜の木の下

地方移住先は「特典」で決める時代に突入?

おはようございます。ひらっちです。昨日は、とある大学病院で、先生たちのインタビューでした。大学病院の先生といえば「白い巨塔」を連想する世代ですが、そんなことは全然なく、気さくな先生方ばかりで終始楽しい取材でした。 ちなみに今日は、午後から採用関係のお仕事で名古屋市の企業さんを訪問する予定。さて、どんなお話が聞けるのでしょうか? しっかり準備をしてインタビューに臨みたいと思います! <いつもの簡単な自己紹介です> 僕は、地方国立大学を卒業後、ブラック企業で営業マンを経験。

結局、人生ってただの思い出作りなのかもしれないなぁ

昔から不思議に思っていたことがある。 例えば、30歳で亡くなった人に対して 「まだまだ若いのに、、人生これからなのに」 とよく言うくせに、 生きてる30歳に対しては 「若く見えたけど、結構(年齢)いってるんだね!」とか「もう若くないんだから」とか言う人たち、なんでなんだろう? 死ぬには若いけど、生きるにしては老いてるってことなんだろうか? 純粋にずっと不思議だった。 そもそも若いとか若くないとかの概念は 誰かと比べたときに生じるんだと思う。 自分より年下の人を見ると

キャンプと読書

ソロツーリングの楽しみも、人それぞれいろいろあると思うが、ぼくは何といっても読書が一番の楽しみだ。昔は、普段はなかなか集中できない哲学・思想の本を何冊も持って旅に出かけた。食料やら着替えやらを削ってでも、本は持っていったものだけれど、今はKindle一つにすべて収まってしまうので、楽になった。 今年の取材の夜には、空海関係の研究書を何冊かと、柄谷行人、鎌田東二なんかを読んだ。それから、小説ではディックの『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』とD.アダムスの『銀河ヒッチハイクガ

息子たちへ。私は祈りをこめて「月が綺麗だね」と伝え続ける

その日は、ちょうど真東に向かって車を走らせていました。 家族で遠出をした帰り道。すると目の前に出てきたばかりの、大きな満月が姿を表しました。ほんのり赤みを帯びた薄紫色の美しい満月でした。 まるで吸い込まれそうな圧倒的な存在感です。 「あぁ、本当に綺麗だね」私は子どもたちに語りかけました。 「うわ!ほんとに、おっきなお月さまだね~」と応えてくれました。 いつもの保育園からの帰り道。 空を見上げて月を見つけた時、私は必ず、自転車の後ろにのせた次男に、「お月さまキレイだ

私は死んでも生き続けたい

昨日、また1人今まで看てきた患者さんが 天国へいかれたので、 死ぬことについて考えてみた。 私の人生、看護師生活を含めて、 数えきれないくらいの死をみてきた。 その中には私の大好きだった、 じいちゃんの死もある。 じいちゃんはもうこの世にはいない。 でも私の心の中ではずっと生きている。 そんな風に、 私は死んでも誰かの心の中に生き続けたい。 図々しいかもしれないけど、 私が死んでも誰かの心の中に生き続けて、 誰かを支え続けれられたら、 これほど幸せなことはないと思う。

頭いいって言葉大嫌い

群馬から茨城に引っ越してきてやっと1年が経つ。 私は小学校の時にテストで100点をたくさん取った。このことから私=頭いいっていうのがたぶん形づくられていく。通知表もいつもだいたい5。先生がこういう評価をするから、子どもはどんどん自分を見失っていくことをなんでわからないのだろう。私は頭いいって言葉がほんとうに嫌い。大嫌い。この言葉は聞くだけで涙が出て、イライラして、自分がおかしくなる。自分じゃない自分が生まれるの。 私はただ一生懸命やりたいだけ。評価とかそういうのいらないの。

楽しいことがしたくて死を仕事にすることにした

写真は入社式の時のもの。 私は一番右。なんかきらっきらしてるなあ。 そんなわけで今日は「仕事何してるの?」「葬儀社」というと 返答ランキング1位の「え?なんで葬儀社?」について書こう。 お葬式が楽しいってお前頭いかれとるんか不謹慎この上かもしれないが、私はお葬式が楽しい場でもいいと思っている。 そして、そういうお葬式ももっと広がればいいと思っている。 それを肯定してくれたのがたまたま今の会社だった。 大学生の時、母方の祖父が亡くなった。 その時の葬儀がめちゃくちゃ楽しかっ