アメリカでの人間関係
スタバでバイトを始めてもうすぐ1ヶ月が経とうとしています。
すごくすごく緊張していた初期の頃に比べると、職場環境にも慣れてきたように思います。
それで最近感じるのは、アメリカ人の気さくさ、人の良さに助けられるということです。
私は日本にいた時、新人教育に厳しい職場にいたので、仕事の内容というよりも人間関係にやられてしまったことがあります。一念発起して転職した仕事でしたが、そこでの人間関係が今でもトラウマになり、もうその仕事に戻ることは出来ないかなと思っています。
今はどうか分かりませんが、私が新人の頃、日本では新人教育は厳しくて当たり前でした。一度教えられたことはもちろんメモをとり、二度目聞くことは許されても三度目は許されません。そんなことしようもんなら
「教えたよね?メモ取ってなかったの?」と最大限のイライラをぶつけられます。その新人が研修内容についてこようがついて来まいが、ついて来られない方が悪い。物覚えの悪い新人はすぐに裏で「使えない」と言われる。
当たり前のように思ってました。
だけどアメリカではその雰囲気が全く異なります。
もちろん、フルタイムの仕事とバイトでは責任も仕事の内容も違いますし、職場の雰囲気が違うのは当たり前です。ですが、とにかく人が親切。
私がシフトに入って一生懸命仕事をこなしていると、恐らく私の緊張が伝わってるんでしょう。" You are doing great!" とそっと言いにきてくれます。
別のポジションに入ってる人も、そっと近づいてきて"Are you alright?"と気にかけてくれます。それから、何か新しいことを教えてくれるとき、"How are you feeling about the training so far?" と、こちらがついて来れてるか、次のステップに進む準備が出来ているか確認してくれます。
それがすっごく温かいんですよ。何かわからないことがあって聞いてみても、みんな親切に時にジョーク交じりに教えてくれますし。聞きにくい雰囲気が全くないんです。(もちろん日本にもそんな最高の職場あるとは思います!私の経験でお話ししています。)
これって、日本の文化「年功序列」もありますし、単純に敬語の存在も影響していると思うんですよね。
日本では、年上の人(先輩)が年下(後輩)にタメ口が許されますが、逆はもちろん敬語です。例えば私が今話した例で、"You are doing great!"と言われた時、私は"Thank you!"と返しました。これが日本語だったらどうでしょう。「〇〇さんよくやってるよ!」と言われたら「ありがとうございます!」と言いますよね。ここに既に年功序列の構図が現れるんです。なんか伝わるでしょうか・・・"You are doing great!"に対して”Thank you!"の場合だと、ここに対等性が現れるんです。この、「敬語が無い」ということは、私が思っていたよりも「私はこの人たちと対等」という概念を植えつけてくれるんです。そしてこれが思ったよりも心地良いんです。
これはレストランでの店員さんとお客さんの関係にも当てはまります。日本のレストランでのサービスの良さは、もちろん賞賛に値しますが、逆にこれはお客様至上主義も同時に生み出しています。アメリカでは随分と昔にお客様至上主義が廃止になったそうです。ここではお客さんも店員さんも対等です。ですから、アメリカでは表立って怒りのクレームをぶつけることはタブーとされているそうです。私が働いている時にも、時々お客さんとのミスコミュニケーションや、こちら側でのミスが発生しますが、それに対してクレームを言ってくる人はまだ見たことがありません。間違いを指摘して対応を求めてくるだけです。時々イライラを見せてくる人もいます。でも日本で時々見る、店員さんを人とも扱わないような態度をとる人はまずいません。
表向きサービス精神旺盛だけど、自分より立場の弱い人たちにはパワハラまがいの対応をする日本。
お店の中も外も同僚もお客さんも対等に関わるアメリカ。もちろんアメリカであまり気持ちのよく無いサービスを受けることもありますが、それを差し引いても、私はみんな対等な社会の方が好きだなぁ。というのが今の所私が持っている感想です。
今感じているアメリカでの人間関係について書いてみました。もちろんどの職場にも当てはまることでは無いと思います。同じ職場にアメリカ人しかいないなんてこの国では稀ですし、いろんな国の人達が一緒に働くからこそ、その場所その場所で独特なカルチャーが生まれるんだと思います。スタバは基本的にカスタマーサービスに力を入れている会社なので、必然的に従業員同士も感じの良い人が多いということもあるかもしれません。一つの参考としてみてもらえたら嬉しいです。
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