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The Saunaという天国を見た

情景、香り、蒸気、水、風、その全てを忘れられない。完全に恋に落ちた。

それが、The Sauna。


場所が最高

The Saunaがあるのは長野県信濃町。野尻湖の湖畔だ。
東京の午前中とは思えないうだるような暑さをの家を出て3時間。黒姫駅に降り立ったとき、「そう、これだ」と思い出した。
照りつける太陽と青空の暑さの中、緑が創る日陰にスッと吹き抜ける爽やかな風。
あぁ、ニッポンの夏 is here.
最近の東京はもはや東南アジア。


サウナが最高

あの、当たり前なことを言っているとお思いでしょうが、サウナが最高です。
まずロケーションが森。森の中の小屋。スナフキン。
小屋の扉を開けるとふわ〜っと漂ってくる熱気と蒸気、その先にある予想外の暗さ。そしてその中で目を惹きつけて離さない真っ赤に揺れる炎、パチパチと燃える薪の音。一瞬で心からっぽの状態に持ってかれた。

身体を包み込むやわらかい熱で満足しそうになりつつ、忘れちゃいけないロウリュ。
ジュワァァァーーーの音と共にぶわっと広がる蒸気と香り、ぐんぐんあがる温度。
あーーーひと逃しもしたくない。全部全部肺に入れたくて思いっきり息を吸う。
体内があったかい幸せ蒸気でパンッパンになるイメージ。と同時に一気に吹き出る汗。汗というかもうシャワー。肌からシャワー出てる。
最初はロウリュ熱すぎ!と言っていたサウナビギナーの友達も、2回目にはもうもっともっと!とおねだりし始める始末。中毒性のありすぎる危険なモクモク。


水風呂が最高①

サ室ならぬサ小屋を出るとそれだけで爽やか気候だから気持ち良いんだけど、とにかく水風呂が!!もう!!!
The Saunaには水風呂の選択肢がふたつある。えーーーんもう迷わせないでよ〜

まずは野尻湖。
水風呂が野尻湖ってなんだよおい。広大すぎだろ。

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大抵の温浴施設では「浴槽で泳がないで下さい」「水風呂に潜らないで下さい」って注意書きあるけど、この水風呂泳ぎ放題潜り放題。
何より、私が入った夕方、目に映ったのは薄紫の空に黒になりかけの濃い緑で描いた山々、と、碧にピンクをうすーく1滴落としたみたいな凪いだ湖。そのときの心みたいに、ひとつのざわめきもないシンとした湖面。明鏡止水をどっちも体現してる。
首まで浸かると、シルクの布で大事に大事に包まれているようなやわらかな水質。
この絶頂の中、今死にたいと本気で思った。
そしてお母さんの胎内ってこんな感じだったのかな?とも考えた。
夜に向かう湖はどこか死を感じさせると同時に生を思い出させた。生死のにおい、人間の本能。
多分ナウマンゾウの頃の息遣いがそのまま残ってるんだよ、野尻湖には。そんなロマン。


水風呂が最高②

もうひとつはサ小屋を出てすぐにある、小川の中に現れる樽いっぱいの水。これがもう、見るからにキンッキン。ビールのCMに出てくるんじゃ?ってほどにキンッッキン。


※The Sauna支配人様のTwitterより引用

早速脚にかけると、ヒャァァと情けない声が出た。これは歓喜のヒャァ。
気合い入れて樽にザブンと入るとザーッと流れる水に乗せて汗とともに排出された現世での嫌なことやストレスがぜーーーんぶ流れていく感覚。
川の水なのかな?キンッキンなのに身体にスッと染み込むようなキリッとしながらもやさしい水。肌を通して全身が飲んでるみたい。
段々血液がサイダーになったみたいに手足がザワザワしてくる。そしてミント水を飲んだみたいな喉の爽快感。あーーー、これはくる。すっっっごいのがくる!


外気浴が最高

樽水風呂やサ小屋の周りに充分すぎるほど置かれているデッキチェア、サマーベッド、そしてハンモック!
私がいちばん気に入ったのは樽を出てすぐのサマーベッド。(気に入ったというより水の中で既にととのいかけてるから一刻も早く倒れ込みたいだけ)
全身のザワザワと喉のスースーを感じながらサマーベッドに横たわると、視界に入るのは夕闇に溶けそうな木々の葉っぱ。聴こえるのは潔い川の流れと遠くの談笑。
目を閉じた瞬間、連動して耳からの情報もシャットダウンされて静寂に包まれた。

そのまま私は空を昇って大気圏を突破して、銀河系を超えて凄まじい星の中どこかのエネルギー体にアクセス。
幸福感に満たされすぎて目から涙を流しながら笑ってた。パッと自然に目が開いたとき、全身を巡る血液や体液やエネルギーが総とっかえされたような爽快感。
急にスピリチュアルなこと言い始めて引かれるかもしれないけど、私にとってサウナは宇宙と繋がる手段なの。他にスピ系サウナーいない?


LAMPが最高

今回私達はThe Saunaに入るためにここまでやってきたのだが、日帰りするのはもったいなすぎる。ということでThe SaunaのあるゲストハウスLAMPに宿泊した。

ここがThe Saunaの良さを百倍にぶちあげている所以である。
まず予約時に「8月○日に1泊2日でサウナに入りたいんですが、どんなプランがいいですかね?」と聞いたところ、「その日に東京から来られるんですね、では17時半〜19時半の時間帯でサウナに入って20時からディナーはいかがですか?」と提案してくれた。

はい、このプラン正解!二重丸!大優勝!!

東京から3時間の長旅で少々疲弊気味のところへサウナで生命力満タン、でもお腹はペコペコ、そこへすかさずのフレッシュディナー!!!!

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何を食べてもおいしいとはこのこと。
一口目に食べたりんごドレッシングのサラダがサウナ後の体に染み渡りすぎた。即完食して写真撮ってない。
ピザもまるまるトマトとミルキーなチーズが相まってシンプルなのにこんなに美味しいなんて…とむせび泣きながら食べた。
普段お酒飲まない私達が、フワフワしすぎてふたりでお酒飲むっていう完全雰囲気にやられてる。

そのあとは星が大好きなので満天の星空を眺めて、清潔なお布団で爆睡。


結果、全てが最高

もう語彙力のなさに絶望だけど全部が最高なの。人間に戻れた。わたし、生きてる〜〜〜〜!!!!!!

都会で生きてるのか死んでるのかわからなくなっているあなた、是非LAMPへ泊まってThe Saunaで生死や古代ロマンを感じたり宇宙と繋がったり美味しいものを美味しいと噛み締めてみてください。


ちなみにサウナは予約制だし、コロナ対策のため普段はドミトリーのお部屋も全て個室になっていたり送迎中止していたり、密にならずにとっても安心でした。

はー!次泊まるときは朝ウナ!!



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