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親子丼の組織論

そもそも会社は誰のためにある?

社会人2年目のころだったと思う。すごくお世話になったクライアントのオーナーさんに聞かれて答えに窮した。

ある人は「ユーザーのため」という。ある人は「従業員のため」という。またある人は「ユーザーと従業員のため」という。

その当時のぼくは結局「どっちも大事だから優先順位をつけなくていいんじゃないか」と思っていた。二者択一にできなかった。

ただ、そのオーナーさんは「ぼくはまず従業員の幸せが大事」だとおっしゃっていた。

真意としては「目的は従業員の幸せで、ユーザーに喜んでもらうことは手段のひとつ」ということだったのかもしれない。

ニワトリとタマゴじゃない

今はもう会社組織のありようも随分変わってきているし、今後もっともっと会社という組織は融解していくだろう。

個人が力を持てる時代だし、それをサポートするサービスもいろいろある。ましてやユーザーと従業員はそもそも別ものでもない。

親子丼という方法

例えば Twitterや noteなどのSNSで大きな影響力を持つ人は、もうほぼそのサービス提供元の従業員だと言っても過言ではない。

それはつまり、ニワトリとタマゴをつかって「親子丼」ができあがるようなものだ。周知のとおり、親子丼は親子丼といいながらも実際は赤の他人丼である。知らないもの同士でもあんなにおいしい味になる。

誰もが真似したくレシピはそこからのアイディアも無限に広がる。そんな事業を作れる人や会社が、従業員もユーザーも幸せにしていくのだろうか。



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