「今日を越える日は一生こないかも」読売ジャイアンツ丸選手と中高生や若者たちが交流!
こんにちは、カタリバ広報担当です。
12月3日(土)、カタリバが運営する放課後施設に読売巨人軍で活躍されている丸佳浩選手が訪問、交流会を開催しました!
施設を利用する子どもたちは前日から、「サイン、もらえるかもしれないんですか......??」「質問って何個までしていいんですか......??」と興奮と緊張がいりまじった様子。現場スタッフも広報スタッフも、かつてない大きなイベントに緊張のまま当日を迎えました。
この記事ではそんなドキドキワクワクの中で迎えた当日の様子を、参加者の声も交えながら紹介していきます。
子どもたちにおなかいっぱいご飯をたべてほしいー。丸選手の想いから始まった「丸メシプロジェクト」
実は丸選手、読売巨人軍が取り組む「G hands」という社会貢献活動の一環で、2021年から「丸メシプロジェクト」という支援を立ち上げ、ご自身のシーズン成績に応じた金額をカタリバの子どもたちの食事支援に寄付してくださっています。
これまでも丸メシプロジェクトを通して、キャンプ期間中に子どもたちとのオンライン交流会を実施したり、読売巨人軍主催でオリジナルどんぶりやカレー皿を販売するファン参加型の寄付プロジェクトを実施してくださったり、様々な形で子どもたちに想いを届けてくれました。今回の訪問もその一環で実現しました。
もともと丸選手も食事が大好きで、一人でも多くの子どもたちにおなかいっぱいごはんを食べてほしい、という想いからこのプロジェクトを始められたそう。当日も、「(こういった取り組みは)毎試合のモチベーションにもなるし、活動を通して自分だけでなく社会の多くの人に知ってもらって、みんなで支援ができたらいいと思う」と、想いを語ってくれました。
「社会人になって壁にぶち当たったことは?」「守備が上手くなるには?」質問が尽きなかった交流会
当日は現在施設に通っている中高生だけでなく、過去に施設を利用していた卒業生も集合。施設を案内して、一緒にお昼ご飯を食べて、質問会をして、あっという間の約3時間を過ごしました。
お昼ご飯のメニューはカツカレー。丸選手が贈ってくださったオリジナルのカレー皿にたっぷり盛り付け、おなかいっぱいいただきました。
ご飯を食べ終わったらそのまま質問会へ。まず地元で野球チームに所属する中学生からの質問は、「守備が上手くなるにはどんな練習をしたらいいですか?」。
「ボールの位置や距離を見定めるのに、ひとりひとり得意な目(右・左)があるはずだから、そっちの目でまずはしっかりとボールを見定めること。守備は、練習したらその分だけ成長できるからがんばって」と力強く答えてくれました。
また今年新社会人になった卒業生は、「社会人になって壁にぶち当たったことはありますか?」と質問。
「入った時は自分よりすごい先輩たちばかりで、練習も厳しくて毎日悩んでいた。でも1年、2年と時間が経つとだんだん見えてくるものがある。そこから自分の立ち位置や、役割を前向きに考えられるようになった。だから、毎日大変だけど1日ずつがんばって」。
他にも「学生時代の一番の思い出は?」という質問には、高校生時代の寮生活が毎日修学旅行のように楽しかったことなどを話してくれました。
また丸選手から「ごはんで好きなメニューは?」と子どもたちへ聞くと、「やっぱりお肉料理」。丸選手が「(よい成績を残して支援に反映できるように)まだまだがんばらなくちゃ」と答え、子どもたちと笑い合う微笑ましいシーンもありました。
食事だけでなく、子どもたちに一生忘れられない時間をくれた丸選手
この日ちょうど大学の受験日とかぶってしまい面接を終えてから終了ぎりぎりに駆け込んだ生徒は、「大事な受験の面接という一生に一度の緊張する日だったのに、まさかその後にもっと緊張するイベントがあるとは。今日を越える日は一生こないかも」と感動した様子で話してくれました。
また丸選手から守備の練習について教えてもらった中学生は、「野球選手になりたい?」とこのイベントに同行していた記者さんからの質問に、迷わず「なりたいです!」と回答。「基礎を意識した練習をしっかりしていて、さすがだと思った。すごさが伝わってきたし、優しい人で、会えてよかった」。彼はその後、元気に野球の練習に行ったそうです。
寄付を通じた食事の支援だけでなく、子どもたちに夢やモチベーション、一生忘れられない時間をくれた丸選手。私たちスタッフもかたわらで交流の様子を見守りながら、またこんな時間を実現できるよう毎日ひたむきに自分たちの仕事に取り組んでいこう・・・(丸選手の言葉のように)と、励まされる思いでした。
どんな環境に生まれ育っても、子どもたちが自分の未来を信じ、自分の人生を選び取っていく意欲と創造力を持つことができるように。カタリバはこれからも様々なサポーターのみなさまと協働しながら、子どもたちの居場所や学びをサポートしていきます。