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倉庫労働について

  倉庫ってなに?どんなところ?エトセトラ、エトセトラ…。はじめて倉庫労働者に会ったら、聞いてみたいなあとは思わないだろうか?そんな物見高い人たちのために、今回私は初めてまだ3日の倉庫労働について色々喋ってみようと思う。


  まず気になるお給料のところだが、わたしはお金がもらえるという理由だけで夜勤をしているので、同年代の正社員と同じくらいは貰えている。今はまだ入ったばかりなのでボーナスなどはないけれど、勤続すればそれも貰える可能性はあるようだ。


  次に気になる職場環境のことだが、私の勤めている倉庫はかなり清潔に保たれている上に空調も完備されているので、その点においてこれといった不満はない。ただ倉庫といってもピンからキリまであるので、私の勤めている倉庫ほど綺麗で勤めやすいところばかりではないと思う。おそらく勤めやすさはある程度求人票を見ればわかると思うので、良い倉庫を見つけるためには運と、求人票をしっかり見る注意深さが重要だろう。


  そして、どんな人が勤めているか?だが、私が見た限りやはりお金がなさそうな若者や、家計のために働いている主婦、現場仕事に抵抗が無さそうなおじさんが多いという印象がある。ただ入ってみると思ったより人間関係は明るく楽しい感じで、良い人たちが多い。わたしは倉庫というものは秘密基地のようで場所としても単純に好きなのだが、その軽くてユルい感じが人間関係のラフさを演出している側面はあるのかもなあと思った。


  そして最後に仕事内容だが、さすがにこれは少し楽しくないと言わざるを得ないだろう。単純作業の繰り返しで娯楽がない上に、足腰がキツくて筋肉痛でバキバキになる。わたしはフィットネスジムに入会した気持ちで倉庫労働をやっているけれど、体がすらっとして自分の満足いく体型になったら新たな転職先を探すかもしれない。


  最後に倉庫の良いところを挙げると、ただ荷詰めを機械のように延々と繰り返せばいいので、その間noteのアイディアについてあーでもないこーでもないとずっと考えていられる。荷物がたくさん流れてくると忙殺されてそれどころでは無くなるが、荷物が流れてこない間はボーッと人を眺めながら面白いことについて考える時間もある。私は倉庫というのは実は結構、思索に向いた場所だという説を唱えている。



  総合すると、良い人たちが多くてお金がもらえるフィットネスジム、というのが倉庫の印象だろうか。もしあなたが本当にお金に困っていたり、安月給なのにジムを契約したいと思ったら倉庫はオススメできる。先輩社員が「ここにきてからすぐ5キロくらい痩せた人もいるよ〜」と言っていたし。倉庫は流れ着いた雑多な人々がガヤガヤ言っている場所でもあるので、ハイソサエティすぎる都会のオフィスに飽きた!とかいう理由で入るのもありだと思う。


  ちなみにだが、わたしは入って3日ですでに心が折れかけている。なぜならわたしはそもそも新しいことを学んだり始めたりするのが極端に苦手だからだ。ミスして怒られたりするとすぐにしょげてしまって使い物にならなくなるので、どんな所に行っても”一番最初”というのはひどく苦手なのである。しかしまあ、概して見れば倉庫という場所は思ったより悪くはないので、早く仕事を覚えきってスレンダー•倉庫•ガールになりたいなあというのが今の目標である。

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生活費の足しにさせていただきます。 サポートしていただいたご恩は忘れませんので、そのうちあなたのお家をトントンとし、着物を織らせていただけませんでしょうかという者がいればそれは私です。