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祖父刀⑦ 祖父の刀が綺麗になりました

祖父の形見の日本刀。
祖父はもう30年近くも前に亡くなったわけであるが、その間刀に興味のない叔父が義務感のみで30年の間、1年に1度油を塗り替えていたらしく、その結果薄錆は所々あったものの、大きな錆が無かったのはまさに叔父のお陰である。
引き継いでからというもの暫くは打ち粉と刀油で手入れをし概ね薄錆は除去でき、綺麗な地刃が出てきたように思う。

地鉄も変化が多く面白い

しかし以下の物打ちにある錆はどうしても取る事が出来ず終い…。

これは研師の方に除去してもらうほかありません。
という事で京都で研ぎをされている玉置城二さんに前々からお願いし順番をずっと待っていたのですが、先日遂に完了の一報が…!

そしてついに届く…。

ドキドキ…

久しぶりに祖父の刀と対面です。
研磨後が以下です。

う、美しすぎる…!
物打ちにあった3か所の錆が完全に無くなっています。
しかもどこを研いだのか一見して分かりません。

どうやら錆が少し深かったようで、多少広めに砥石を当てないといけなかったようですが、表面がフラットになるまで研ぐとかなり肉を減らしてしまう可能性がある事から、多少の凹凸(ムラ)をあえて残すことで研磨範囲を小範囲にされたようです。

以下は玉置さんより頂いた研磨時の錆箇所の写真です。

部分研磨はもともと刀身に施された研ぎの技量に合わせて研がないといけなかったり(例えばもともとの研ぎが下手な場合はあえて下手に研ぐ必要があるらしい)、刃取りなどをすると刃の色が合わなかったりと、周囲の研ぎの状態に合わせるのに難しさが伴うそうです。

私の様に研ぎに無知な人間だと一部分だけ研ぐのは全体を研ぐより範囲が少ない分簡単そうと考えてしまいますが、確かにそこだけを研ぎすぎても姿のバランスが悪くなりそうですし、あまりに研磨した所だけ凹んでいても不自然で不格好です。
更に刃や地の色が周囲と違えば目立つのでそれも不自然です。
そう考えると確かにかなり難しそうな事が想像出来ます。

玉置さんは事前に刀身を見てこういう研磨で研ごうと考えているが良いか?という事前確認や研磨後の報告を素人にも分かりやすい言葉で説明して下さるので非常に有難く、また勉強になります。
きっとそうした丁寧な仕事ぶりが人気を博しているのかもしれません。

今回玉置さんに研いで下さったお陰で祖父の刀からは錆が綺麗になくなりました。
祖父も天国で喜んでくれていると思います。
これからは祖父の大事にしていた刀を錆びさせることなく、大切にしていきたいと思います。


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それでは皆様良き御刀ライフを~!

↓この記事を書いてる人(刀箱師 中村圭佑)

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