今話題の「国宝展」に行ってきました
予約困難な国宝展でしたがようやく行く事が叶いましたので、行った感想など書こうと思います。
①混雑状況など
一言で言えばかなり混んでいた。
展示室は写真NGの為写真はないが、展示物の前には必ず1列は人がいて、並ばないと展示物を目の前で見る事は出来ない。
多い所は2列3列と人だかりが出来ており、隙間から見ようとも難しい物もあった。
当初は刀剣エリアばかりが混んでいると思ったがそんな事はない。
全ての展示物に対して混んでいる。
見ている人も中学生から80代位までの老若男女が平均的に来ている印象。
会場は静であったがどこか熱気が感じられた。
展示物の前で大声で喋る人もおらず、展示に集中出来たのも良かった。
それにしても普段の常設展示で国宝が展示されている時は人もそこまで多くなく比較的ゆっくり鑑賞しやすいので、同じ展示物を前にして何だか不思議である。開館150周年として国宝だけを展示するというイベントの趣旨が人気を博しているのだろう。
とはいえ全く見れないという状況でもない。
展示ケースの前に並んで自然な流れに任せていると、展示物を見れるのはまぁ1分程度だろうか。
ゆっくりは見えないが、まぁ見える。
②刀の展示など
刀剣の間の真ん中には三日月宗近が独立展示ケースに入った状態で鎮座されている。反対側からは刃文が見る事が出来ないが、いつも以上に刀身が寝た状態で展示されているので刀身の厚みなども見やすい展示になっている。
だいぶ研ぎ減りの進んだ太刀であるが、姿はやはり美しい。
三日月宗近以外の刀剣は全て以下のような新しい展示ケースに鎮座している。常設展では新しい展示ケースに飾られている刀剣は2~4振程度であったので、全てが新しいケースで見れるというのはありがたい。
展示刀剣は順路順に、以下。
これらの国宝が全て同じ展示ケースに入っている事で、刀毎の匂口や地鉄、茎の色味などの差を把握しやすく、これは常設展のように新旧色々な展示ケースに飾られている中では非常に困難だったことでとても有難い。
やはり鎌倉期の刀には相州だろうが、山城だろうが備前だろうが何かしら「映り」が出ている。
こういう物を見ていると映りの無い鎌倉古刀というのは新刀以降が化けているのではと思う程である。
私の所持している綾小路には沸映りが出ている程度であるが、国宝の定利にはちょうど中ほどに地斑映りのようなものも見られた。
助真や吉房、長光、などには当然乱れ映りが見て取れる。特に岡田切の焼きの高い丁子の合間から見える乱れ映りは実に覇気に溢れている。
大般若長光の匂口の柔らかさも実に素晴らしい。
城和泉守正宗に現れた地景も良く見て取れ、地鉄の潤いと合わさり見ていて引き込まれる。
③終わりに
物販コーナーも賑わっており会計列が別に出来るほど。
そんな感じであった事に加えて図録も悩んだのですが、国宝はe国宝でも詳細な写真を見れるので、異様に分厚く重そうな図録は買うのをやめました。
会場を見渡すと物販コーナーの反対側に誰も寄り付いていないガチャコーナーが。
寄ってみると心惹かれる物が!
刀剣缶バッジである。
1回400円。記念に1回回してみる。
という事で普段人混みに慣れておらず疲れたので、常設展横にあるお店でアイスを買って食べました。
こうして一人の刀剣旅は終わるのでした。
部屋に戻ると愛刀。
やはり愛刀をゆっくり部屋で一人で眺めてるのが落ち着きます。
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それでは皆様良き御刀ライフを~!
国宝刀剣の詳細画像は以下でも見れますので興味ある方はこちらもどうぞ。
↓この記事を書いてる人(刀箱師 中村圭佑)
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