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源清麿の命日にお墓参りと鑑賞会
11/14は源清麿(幕末に活躍した名刀工)の命日。
毎年この時期には清麿会という源清麿を愛してやまない方達が集まり、清麿を偲びお墓参りと法要、そして清麿とその一門の作を集めた鑑賞会を行うという行事が毎年行われているようです。(通称:清麿会)
ここ数年はコロナの影響でずっと中止が続いており、今日は4年ぶりの開催、第76回目の開催だそうです。
私も初参加させて頂きました。
清麿の眠る宗福寺は信濃町駅(もしくは四谷三丁目駅)から徒歩12分ほどの場所にあります。
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中に入ると早速お墓がありました。
最初気付かず通り過ぎて奥の方まで行ってしまったのですが、結構手前にあります。
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上のように清麿のお墓の横には3名のお墓があります。
水心子正秀は説明の必要ありませんね。江戸後期に活躍し復古刀を提唱した新々刀の祖とも言われる刀工です。
その横の内田疎天氏は昭和期(戦前)に多くの刀剣書籍を書いた方です。
そして面白いのが齊藤一郎氏。
齊藤氏は聞く所によると清麿が大好きで作を沢山集めて熱心に研究された方のようです。
今「清麿」と言えば非常に評価が高く、金額も打刀であれば5000万は超えて来てしまうようなトップクラスの刀工ですが、その評価のベースを作った方とも考えられているそうです。
その方が生前、清麿の横にお墓を作ったそうです。笑
墓石には「清麿仁保禮太流」と書いてあり、これはどうやら「清麿に惚れたる」と読むようです。
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清麿に生涯をささげるほど大好きだった齊藤氏はこの世の清麿好きの頂点に君臨する御人ではないでしょうか。
・鑑賞会について
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さて鑑賞会では清麿の刀を中心に栗原信秀や藤原清人、一門からはずれて、南紀重国や一平安代、粟田口国吉などが並びました。
これらが並んだのは金筋などの出方の比較が出来るように、でしょうか。
清麿としては珍しい注文打ちの大小が今回初お披露目との事で、どうやら最近出てきたもののようです。
当然清麿の歴史を解読する貴重な資料なのは言うまでもないですが、令和になってもまだまだこうした新発見があるのは面白いですね。
清麿の小刀も出ていましたが、薄いにも関わらず古作の様に上品に肌立っており鉄の鍛えの良さに驚かされました。
名工は何を鍛えても上手いのかもしれません。
地刃の明るさでいうと、武器講の1振と嘉永三年期の太刀は白熱球で見ているにも関わらず非常に冴えて見え、これはLEDでもし見ていたらとんでもない冴えを見せた刀なのではないだろうかと想像が膨らみます。
栗原信秀は短刀と刀に非常に精巧な刀身彫が施されているものもあり見事でした。
個人的に一平安代の刀が直刃でしたが、刃中に金筋の働きが凄まじく、地鉄にも地沸がびっしり付き、それでいて精美な鍛えをしており、非常に出来が良く見え気になった1振でもありました。
第76回清麿会
— つるぎの屋@日本刀買取専門店 (@tsuruginoya) November 14, 2023
コロナ禍以来、久方ぶり刀剣を陳列する形式での開会となります。
山浦清麿が6振(大小1腰)と小刀1振、一門の栗原信秀が6振、斎藤清人が3振などの名刀が並んでいました。
清麿の墓は東京の四谷宗福寺にあります。嘉永7年11月14日に42歳で亡くなりました。 pic.twitter.com/zHiOexXDnG
・清麿が好きな方にお勧めの本など
清麿が好きな方に向けたお勧めの本を会場にて教えて頂きましたが、以下のカタログがまずお勧めとの事です。
今日鑑賞させて頂いたものも新発見の大小を除き全て所載されているとの事でした。
また以下の2冊が清麿について書かれた物との事で、是非読んでみてくださいとの事でした。
・終わりに
13時から始まり刀の鑑賞が1時間ほど、解説及びその後の鑑賞が1時間、法要とお墓参りで1時間ほど、私はここで子供の迎えの為に帰宅したのですが、その後は軽食などを1時間ほど楽しまれたそうです。
初めての参加でしたが、清麿の生涯に想いを馳せた3時間となりました。
主催のつるぎの屋冥賀様、刀を拝見させて下さった皆様、そして参加された皆様、本日は素敵な会をどうもありがとうございました。
そしてなんと以前より気になっていた「刀剣キラリ」ビールを頂きました。
子供達が寝てから早速清麿の刀の前で一杯。
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くぅ~~~!染み入る旨さよ…
清麿の刀というのは冗談ですが、いつも以上に刀がキラリ!と見えました。
今回も読んで下さりありがとうございました!
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それでは皆様良き刀ライフを!
以下からもう2年が経ちました。
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↓この記事を書いてる人(刀箱師 中村圭佑)
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「刀とくらす。」をコンセプトに刀を飾る展示ケースを製作販売してます。
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