「天地以順動 河内國平×ヤノベケンジ」展を見てきました
今日から銀座SIXで楽しみにしていた刀匠河内國平さんと現代美術作家ヤノベケンジさんの展示会「天地以順動」が本日より開催されました。
休日で家族と遊びに出かけていた帰路の途中、半ば無理やり銀座SIXへ誘導する事に。
今回の展示…一言で言えば想像以上の面白さがあります。
現代アート好きが楽しめるのは勿論、現代刀の無限の可能性を示した展示にも感じ刀好きも新しい発見が出来る展示会に思いました。
例えば以下は刀身に北斗七星の彫刻、柄は猫、鞘には光る惑星と咆哮する龍と、沢山の情報が飛び込んできて一瞬頭の処理が追いつきません(良い意味で)
しかし直ぐに宇宙というテーマ、壮大さを感じさせてくれます。
名は「天」。
ヤノベケンジさんは宇宙服を着た猫をテーマにした作品を作られているので、柄の猫はまさにその宇宙猫をあしらったものなのでしょう。
そして鞘には螺鈿を貼り作られた光る惑星とそれにつかまり咆哮する龍があしらわれています。
日本刀の長い歴史の中で一度も存在しなかった、現代ならではの素晴らしい現代アートの形。
1000年以上という非常に長い年月の間大きく形を変えてこなかった日本刀(反りや長さは時代毎に変わっているが)に対して宇宙という一気に突き抜けたテーマを組み合わせている、こんな所に個人的に面白さを感じたのかもしれない。
この短刀のテーマは「天」ですが、なんと他に7つ「沢・火・雷・風・水・山・地」のものが制作予定とのこと!
今回そのデザイン画も展示会で公開されていました。
どれもワクワクするようなデザインでしたが、ここではモザイクをかけておきます。
是非会場に直接足を運んで見られてみてください。
そして圧巻の縦展示作品も。
茎には生命の誕生や宇宙の誕生のような、象嵌が施されています。
刀身彫は玉追い龍ならぬ、星追い猫。笑
非常に可愛らしいです。
因みにこの猫の背面のデザインも非常に可愛らしかったのでこちらも是非直接会場で見られると面白いと思います。
もう1点作品が展示されていたのですが、あまり載せすぎるのは良くないのでこの辺で。
今日は子供もいて刀身まであまりゆっくり見れなかったので後日改めてゆっくりお邪魔したいと思います。
いやぁ~。。。楽しかった。
「天地以順動」展は2024/12/10まで銀座SIX6階にて行われていますので興味ある方は是非行かれてみてはいかがでしょうか。
今回も読んで下さりありがとうございました!
面白かった方はいいねを押して頂けると嬉しいです。
記事更新の励みになります。
それでは皆様良き刀ライフを!
↓この記事を書いてる人(刀箱師 中村圭佑)