雲子

北海道が好き   青白い月が好き   真っ暗な部屋で音楽を聴くのが好き   ゆずの香り…

雲子

北海道が好き   青白い月が好き   真っ暗な部屋で音楽を聴くのが好き   ゆずの香りが好き   軽いバッグが好き   「碧の迷宮」が好き   ルーシー・アイレスバロウが好き   トマトが好き   ガーゼの肌触りが好き   優しい嘘が好き

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適当小説 市立豊波高校その一 「底辺の向こう側」

 アタシの通った豊波高校は、地域選りすぐりのアホが集まる学校で、 日本の法律はあんまり通用しなかった。 生徒たちは、みな独自の言語“豊波語“を操る部族で、先生たちは豊波地区の自然保護官みたいな存在だった。  部族は大きく二つに分けることができた。 素行の悪いアホ、純粋に頭の悪いアホ。  素行の悪いアホ部族は、入学一週間目で部族内のヒエラルキーが固まる。 その頂点に立つのは、素行も頭もおまけに根性までもが悪い奴らだった。 そいつらは、得意の物理攻撃で大人しい他部族を虐げたり、自

    • ラップの芯とタイムスリップ

       これは昔話である。 当時我が家は、定年退職した母、出戻った長姉と甥っ子二人、 未婚社会人の妹と私、という七人家族で暮らしていた。 ちなみに父はすでに鬼籍に入っておりました。  ある日仕事を終えて帰宅すると、甥っ子二人が大喧嘩をしていた。 兄は八歳、弟は五歳。 口喧嘩くらいならいつものことだが、 掴み合いとなると、ちょっと、いいやだいぶ珍しい。 その横のテーブルで夕飯を食べていた母(彼らの祖母)と姉(彼らの母)が 「こら! そんなに暴れられたら、ご飯に埃が入るがな!」(母)

      • 「くまとフランスパン」について

         専業主婦様のお書きになった作品に心を奪われてしまった くまがフランスパンを抱えているイラスト その横には、「パン。」の文字 私はこのイラストのおかげで、無益な争いを回避することが出来た  その時、仕事関連で「けッ!」と思うようなメールを受け取っていた 内容はともかくとしてその言い回しはどうなのよ、と  感情の赴くままに「今、私は『けッ!』と感じております」という 内容の返信をするつもりでいたのだ  そこに、このくまのイラストである もう、メールどころじゃないよね 『くまと

        • 世の中の不便を改善したい 

          まずは常日頃から「これ不便じゃない?」と感じているものを羅列してみる しかし、文句だけ言っていても仕方がない 後半で私なりに改善策を提案してみようと思う ①旅館の食事 ご飯(白米)の出てくるタイミング 食前酒→前菜→先付→酢の物→蒸し物→焼き物→ 小鉢→冷製→揚げ物→ご飯→香の物→水菓子 「え、ご飯のタイミングおかしくない?」 特に私はお酒を飲まないからそう感じるのか? 酢の物くらいまでは納得できるのだけれど、 目の前のご馳走をおかずにご飯を食べたいタイプの私にとって

        適当小説 市立豊波高校その一 「底辺の向こう側」

          天才はいる 悔しいが ※下ネタ注意

          「ああ、この人にはどうしたって敵わない」 まだ二十代、生意気盛りだった私の高く伸びた鼻を 見事にへし折ってくれた人がいた ふっくらと白く丸い顔立ち 小柄でちんまりと可愛らしい女性 柔和な見た目そのままの穏やかな人柄 ご主人とお子さんを愛する二児の母 例えるならば、夕方のスーパーで豆腐の賞味期限を確認しながら お買い物をしているごく普通の主婦といった感じ しかし、トウカイさん(仮名)は本物中の本物である 彼女は、下ネタ界の帝王(女性だけどね)だった 下ネタと言っても、 誰か

          天才はいる 悔しいが ※下ネタ注意

          オーディブル 圧倒的一位は「火車」

          何かをランキングする時、 私はたいてい迷ってしまう 例えば、好きな五作品・おすすめの十品などの 「ある程度の枠組みの中でランク付けしない方法」なら 割合簡単だ 好きなものを並べていけば良いのだから けれども、明確に順位を付けるとなると 話は別だ なかなか、これが一番!とは、決めにくい どうしたって新しいものの方が印象に残りやすい それを順位付けするのは不公平感がある そんな中で、「これが圧倒的」と断言出来る 数少ない作品が オーディブルで聴き読みした「火車」なのだ 宮部

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          夏限定の目の痛み 原因は日焼け止めだった

          50歳、パート(短時間・立ち仕事)主婦 毎年、夏になると目の痛み・かすみに悩まされている 朝一番はいいのだが、仕事を始めて一時間もすると もう目が痛くなってくる 痛みは時間と共に強くなり、やがてかすみ目になってしまう パートを終える頃には目を開けにくいほどに痛みは強くなっており なんとかならないものかと頭を悩ませていた 私は、長い間この原因を、 「強い紫外線にさらされ、目に負担がかかっているから」 と考えていた それに年齢のこともあるし……と あまりにも痛むので、点眼薬を

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