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10月、眩しいシチリアを忘れない

年末滑り込み、、、!!!

10/1~10/8でシチリア島へひとりで旅行してきました。
Twitterで流れてきた写真に心を奪われて、いってみた。

私は去年まで知らなかったけどココ、シチリア島

1日目 ローマ着・カターニア

9:00 ローマ着。
初入国審査、何も聞かれず入国。
現地は昼間は30度くらい、朝夜20度くらいですごくよい時期にきたなと思いました。
フィウミチーノ空港から市内へ、目的地の都合でバスを使った。どのバス停もすごい行列なのを知らずに出発時間までフラフラしてから行ったから見事すごい行列の最後尾になった!ただ、なんとなく待ってたらいつかは乗れる、そういう気概。

12:00 サンタンジェロ橋着。GER誕生の地。
なんか工事してたけど見れてよかったー、本当は登れるみたいです。
向かいから歩いてくるチャリオッツを想像してゴゴゴ、、、、というオーラを出す、など。

ピアノの音が聞こえてくるよな…

20:30 ローマからカターニアにきた!
カターニアはパレルモに次ぐシチリア第二の都市。

泊まったのはこちら「Bed and Books Isabella」
旧市街のど真ん中にあるアパートメント

ボナセーラしてチェックイン、ホストのPaoloがいいヒトすぎて、一気に安心して心が軽くなった。英語がお上手でとても上品でした。いやそもそもさ、言葉が違っても、親切心って絶対届くんじゃん、、、と思いました。
Paoloのことば「For every needs contact me Paolo」サクッ(刺さり音)

ホテルから徒歩3分の大聖堂
人が多かったけど広場が恐ろしく広いおかげで雑多には感じなかった

21:30 外が思っていたより賑わっていたので夜散歩へ。カターニアの旧市街、大阪でいう中之島~天満橋あたりの雰囲気。一人で歩いていても全く不安を感じない。
歴史的な建物に囲まれながら日常を送る現地民から、美しく愉しい生活に対する気概を感じた。近くのバールでシチリア名物アランチーノをテイクアウトしてオヤスミ。


2日目 タオルミーナ・カターニア

6:00 早起き!
朝散歩、というより朝迷子。朝焼けに照らされるバロック建築これ以上ない程麗しい。なんか、知らない土地あるあるだけど、夜より朝の方が道が汚くてちょっと冷める。

7時頃。日の出も日の入りも日本と1.5時間ほど差があった
朝のドゥオーモは限りなく人が少ない
夜より明け方のほうが歩いていて不安だったかも

バスに乗れる気がしなかったのでLimeというアプリで電動キックボードをレンタルして移動した。(Lime100分乗り放題パック買ったけど旅通算で80分乗りました!すごい!)

10:00 タオルミーナのギリシア劇場に着。
カターニアからバスで1時間半、バス停から歩いて15分ほど。

日向と日陰のコントラストが映ってない太陽の暴力性を物語っている

各地にあるギリシア劇場は、上方の座席から見下ろすと山と海が見えるロケーションが良いとされていたらしい。ここのこと言ってるのかってくらい抜群の立地だった。シチリア最大の活火山エトナと、世界的リゾートビーチを望めて完璧チャンネル。そして、夜景がエグ綺麗なんだって…想像しただけで震える!今度来る時はタオルミーナに一泊しよう。

タオルミーナで食べたかったもの!
「Pasticceria Gelateria D'amore」
激うまと噂だったカンノーロ。注文してからクリームを詰めてくれるので美味しいみたい。

可愛い〜甘い〜ナプキンはどこでもまっ黄色だった。
非常にわかりみ。

タオルミーナで行きたかったところ!
「4月9日広場」1860/4/9、ここが歓喜に沸いたらしい。

景色最高だった、ミュージシャンが多く皆がそれに合わせて踊っていた

タオルミーナで買いたかったもの!
「MANAGO CERAMICHE SICILIANE」
マヨルカ焼きの老舗。シチリア各地でマヨルカ焼きの露店は見たけどきちんと店舗構えてるのはここだけだったし、店内も撮影禁止で逆に良いかんじでした。7ユーロほどでタイルをげと。

ショップバックも可愛らしい

ほかにも、オルティージャという香水屋、Interfrutta Di Skorja Slava & C.Sncという地元のお土産屋など見どころ満載であっちこっち興味惹かれてしまったから下調べしておいて良かった〜
あと日本にいるうちにいろんなレストランを調べてメニューとにらめっこしてたおかげでわりとメニューすらすら読めるようになってたのも自分的に助かった。
”勝利ってのは戦う前にすべて決定されている”って、ジョセフも言っていたし。

タオルミーナショッピングまとめ

12:30 お昼ごはん

Osteria da Rita

テーブルクロスが可愛いからここに決めた。
ムール貝が「マッスル」って名前なの好きすぎて各所で探す旅がここから始まる。すっっごい大きなフライパン丸ごとで運ばれてきたから終わった〜と思ったけど意外と食べれてしまうマッスル。ムキムキ。マッスルの上のパンは外カリ中モチの薄切り、大正解。

14:00 カターニアに帰ってきてVia Etnea:エトネア通りをふらふら。
エトナが一番綺麗に見える通りらしい。シチリア富士と名付けよう(日本の悪いところ→富士山が山カースト圧倒的一位すぎる)
正直カターニアのみどころは、そんならしい。街並みを楽しむのよ。

15:00 VSコインランドリー

やんのかよ?

意外と回せてしまっておもろい。
イタリアは熱湯洗濯だが色落ちが怖いのでぬるま湯を選択して全託しで洗濯した。
余談だがこの旅あと2回コインランドリーで洗濯回したけど、結局3回目で思い切って熱湯を選んでみたところ人生イチ色落ちした。

18:00 本日の夜ご飯はコチラ
「Osteria Antica Marina」

リモンチェッロ 15度 即死
本当に手長エビだ〜!

さかなさかなさかな、市場の前のお店なので魚天国!前菜盛りと生魚のカルパッチョと、手長海老のタリアテッレ。最高。
シチリアは野菜や果物もおいしい、何を植えても育ってしまう土壌らしい。またオレなんか育てちゃいました?wと聞こえてくるような…

19:30 満喫したのでホテルに帰ります。
このお家も最後か〜と思いながらご機嫌でシャワー浴びてたら最後のひとすすぎで水圧が弱くなっていって、ちょうどわたしのシャワーと共に水道管がフィニッシュした。
すぐPaoloに連絡したら、水道管の工事が始まったから、明日の昼まで水出ないっぽいゴメンネって。うぇいシャワー浴びといてよかったー!!!今日から泊まるひとかわいそー!!!しっかりーーー!!!


3日目 パレルモ

早起き!今日はパレルモへ向かいます。今日の気概はこのコントです。


カターニアの朝焼けに向かってmy Limeをぶっとばしてバスターミナルへ。

7:00 Saisバス公式HPから予約してたのでそのチケットで乗り込む。車窓からずっとエトナが見えていた、おもしれー形。いつか登ってみたい…

末広がりで縁起が良い

9:40 バスに揺られること2時間半、ついたパレルモ!
ホテルは「mille lire」駅の真ん前で助かるLocation。
オーナーの名前はなんとジョセフ(苗字知りたかった)早めに着いてしまったので部屋掃除が済むまでお喋りしてくれて、いまからカフェ行くけど行く?と誘ってくれて、いい事尽くしのはずなのに、私は断ってしまった。

なぜなら、街が信じられないくらいの生ゴミ臭に満たされていたから・・・!

窓の下の道路、24H事故ってた

パレルモの旧市街(駅周辺)はかなり治安が悪いと聞いていた。旅の味だからさ、嫌ではないんだけど、しかしカターニアとのあまりの差に落ち着く時間が必要だった。
いろいろな国の人が大きな声を出していて、若者がそこらに座ってたむろしていて、街の汚さを無視したハイブランドが並んでいて、とにかく人が多くて道が狭くて、もう既視感しかない。なんば。でも私が泊まったのはもはや新今宮。

気を取り直して、パレルモでやりたいことは2つ。

1.市場でストリートフード巡り・お土産探し!
2.旧市街で名建築をめぐる!

意を決してホテルを出たが、パレルモの道路は軒並み崩壊しておりLimeに乗れる状況ではない&歩行者天国は狭い上にごった返している&街の喧騒でクラクラするので徒歩を選ぶしかなかった。

10:15 ヴッチリア市場を物色。

肉と雑貨多めの市場

駅前から15分くらい歩いてなんとか一つ目の目的地。パレルモ3大市場の一つ、最も古いところらしい。
ここで食べたかったのはスティッギオーレ(子羊の腸)屋台飯と、ホルモンが、一番ええにきまってますからね。あとはお土産を物色、海外行ったら買ってみたかったダサいエプロンを3枚5€でゲット。

12:30 昼ごはんはこちら「Osteria Mercede」

うに!うに!うに!うに!うに!

うにのパスタは珍しいらしいから、結構探してたどり着いた。
このパスタ、うどんかいというくらい太かった!写真じゃ伝わらないけど3人分くらいあります。このへんから一人でこっそり「こんなに食べられるわけない!いただきます!」って呟く儀式が始まった。

14:00 カーポ市場を通り抜けて旧市街へ。
カーポ市場は食べ物が多かった、でももう結構しまっちゃってたな。生搾りオレンジジュース、どこで見かけても買ってしまう。だいたい3€。

行きたかったパレルモ大聖堂。
屋上に登れるから楽しみだった。屋上への道のり、展示の彫刻の裏の秘密のドアから入ってずっと薄暗い小道だったのさすがに心躍った。

建物自体はすごく綺麗でした
上から望むパレルモ旧市街

18:00 バッカロー市場を抜けてホテルへ帰ります。
魚介と食べ物多めでした、3大市場の中でも小さめだけど、人はすごく多かった。
あとパレルモでちょっとだけLime乗ったけど見事に毎回手ベタベタになったからみんなこれ乗って何やってる?!と思った。
ホテルに着いたらジョセフはもういなくなってたけど、屋上でコーラで乾杯。まだまだ明るい。

Yes Coke Yes!

18:30 夜ごはんはこちら「辛ラーメン」
勘弁してください。昼ですらギリギリだったのに夜外に出る勇気などありません。路地を歩くとニヤニヤしながらこちらを見つめる若者や怪しいモノを楽しむオジサンたちの前を颯爽とLimeするガッツ、持ち合わせておりません。

なんかぐったりしてしまったな早めに寝よっかな、と思ってベッドに入ったのが21時半頃…そこから、目の前の大通りの騒音との戦いが始まりました。
一生サイレン、一生クラクション、一生酔っ払いの叫び声。耳栓つけてもイヤホンしても勝てず、お薬を飲んで無理やり寝るというまあまあな虚無nightを過ごしたのでした。


4日目 ファヴィニャーナ島

5:30 早起きを、します。本日は旅のメインディッシュでございます。

9:00 港町トラパニ!パレルモからバスで2時間。本日の目的地ファヴィニャーナ島まではフェリーで向かいます。

トラパニの港 旅行者で溢れてて始まりの地って感じ

10:00 Favignana 上陸!
すぐにホテルで荷物を預かってもらいました。
港から歩いて10分くらいだけど、遮るものがない直射日光で今旅イチ暑かったかも。暑くて仕方ないけどリゾートに来たって感じで最高、あと3ヶ月これがいい、、、と思ってた。
ホテルはそんなに期待してなかったけどもめっっっちゃ綺麗でびっくり、フロントで泳ぎますよね?ってバスタオル手渡してくれてすごくテンションが上がった。サマバケじゃん!!電動自転車も貸してもらって非常に助かりました。

荷台の下にバッテリーが入るタイプの電チャ
むっちゃくちゃスピード出る

さあ、わたしがシチリアに来たメインの理由、それは美しい海をながめてぼーっとしたかったから。
本日はその目的を10000%果たします。もう街歩きはおなか一杯だ!

10:30 まずは島随一の海岸カーラロッサへ向かいます。
市街からは自転車で15分くらい、途中で自転車を停めなければいけない所があるのでそこからいっぱい歩くと・・・

これはずっと食べたかったスイカのグラニテ
やっと出会えた〜そして背景が最高のはじまり
うわーーーー!!!!!!!!!!

上から眺めるだけで帰ってもいいくらい美しいビーチでした・・・なんだこの青は・・・青って何色あるの?
白い船がいっぱい浮いているのがアクセントだし船の影がまた良い味を出していて完成度高い、、、
風がないと船がまるで浮いているかのような写真が撮れるらしいけど、この日は厳しそうだった。
船でファヴィニャーナと隣島のレヴァンツォを周るツアーがあって申し込もうかなと思ってたんだけど、「参加を避けていただきたい人:泳げない人」の文字を読んで無事こちら側から眺めている次第です。

海岸線はこんな感じ 岩場だけど入水しやすい
Goproショット

みんな泳ぐためにこのビーチに来ていた、船からも躊躇なく飛び込むしすごいな〜。イタリアでは浮き輪は本当の赤ちゃんしか使わないらしい(本当の赤ちゃん?)
わたしは岩場に座ってただただ飛び込む人たちをぼーっと見ていた。ちょっと写真を撮って見惚れてまたちょっと写真を撮って、を繰り返すだけだった。

ビーチに着いたのが11時くらいで、1時間強ぼーっとしていたわけだけど、その1時間でビーチにいる人の数が体感3倍くらいになった。
今旅を通して思ったけどイタリアンテ氏夜型すぎるためどこ行くにしても午前が狙い目。円安で日本人不利を受け続けていたが有利を感じた瞬間もあったよという話です。

12:30 一度街へ戻ってお昼ごはん「La Tavernetta」で。
ファヴィニャーナ島はマグロの名産地らしく、Tonnoはゼッタイ。ステーキ美味しかった…
余談ですがマグロのあるところには猫がいますね、島中ネコチャンだらけでした。

ミディアムレアで焼いてもろて

13:00 街中探索を開始。
田舎なのかなと思っていたけどリゾートだけあってお土産ストリート大充実していた。し、カフェも飲食店もたくさんあったので街ブラ楽しい。
お土産でヒットしたのは、クロマグロのトロのツナ缶。ちょっと高いけどびっくりするほどジューシーで美味しくて、帰ってからすごい勢いで食べきってしまった。これはワインだ、知らんけど。
もっと買っとけば、もっと配れば・・・という後悔はきりがないから、自分の直感を信じるべきですね、ちなみに今回買ったけど冷静にこれどうしよう‥ってなったのは乾麺のタリアテッレ×3(デカい)です。

15:30 ビーチ巡りを再開。

カーラ・アズーラ
ブエ・マリーノ

カーラ・ロッサのすばらしさは語りきれないとして、どのビーチもそれぞれの良さがあって順位はつけられませんでした。

19:30 夜ご飯は「Pakkaro」
またテーブルクロスがかわいいお店を選んで、、、

タコのグリル、ピスタチオソース

エビのマリネを頼んだらピッコラ?(小さい)グランデ?(大きい)って聞かれて、小エビと普通エビのこと言ってるのかなと思いグランデって答えたら15cmくらいの生エビが5本くるなどのトラブルもありつつ、親切で美味しいお店でした。
夜ご飯も基本は開店直後に行けばどんな人気店でも入れる。


5日目 トラーパニ

6:00 早起き!
今日は、この旅初の日の出を狙います。ホテルから歩いて20分のところ、綺麗に見れそうだなと思って前日の夜にサーチしておいた。

ciao

公称日の出時間が6:45くらいだったのでそれに間に合うように行ったのですが、なかなか現れず不安になってきた7:20くらいにやっと見れた。シチリア本島に隠されていたので少し遅かったのね。
でも、帰りにでかい野良犬4匹に囲まれたの怖すぎたからもう田舎の朝はふらふらしません。私はまだまだ生きてていいんだ!と謎にポジティブになって帰れました。

7:45 ホテルで朝ごはん

パンの大群

ガラス張りの朝食会場で朝日の差し込むなか頂いた朝食まちがいなく一番おいしかったなあ。
パンもおかずも種類豊富で選ぶの楽しかったし、テーブルについてからもデザートやコーヒーを聞きに来てくれて最高のサービスでした。うれしい。
今日は予定があるわけでもないから部屋に戻ってちょい二度寝。バカンスっぽい!

街の中をまたふらふらしながら港へ向かいます。
カフェ「mazzini」でピスタチオのグラニテをいただいた、やはりグラニテとなるとレモンの酸味よりピスタチオのまろやかさが勝つ。

これは朝のpakkaro カラフルで可愛いね

11:30 フェリーでトラーパニに戻ってトラーパニを散策。
この日も激アツ激マブだったので、港の真ん前のバール「Molo 45」でオレンジジュースを飲みほしてエネルギーを得てから出発。

キラキラだな・・・
オレンジジュースはロックグラスにデカ氷と一緒に入れるのが正解だったんだ・・・

13:00 お昼ご飯は「Trattoria del Corso」
フリットがおいしいという口コミをみて来たのだが、もう残すことが目に見えていたので泣く泣くあきらめた。

ここのメニューは今回行ったなかで一番惹かれた!
「Osterie d Italia」というイタリアのスローフードを紹介する本に何年も掲載されているらしい。口コミでまんべんなくすべての料理が褒められていたので本当に美味しいレストランだったのだと思う。パエリアとかもあったし・・・複数人で訪れたら楽しめるな~と一人で思っていました。

メニューは翻訳カメラ使っても読めないので自力で解読するしかない

トラーパニ名物クスクスは思ったよりは美味しいし、スープが本当にアツアツで間違いがなかった。上に少しだけのっていたフリットがやはりめちゃくちゃ美味でした。

そのままトラーパニ市街でショッピング。名産の塩を買ったり、またツナ缶を探したりしてスーパーを大はしごした。炎天下の中たくさん歩いて、マーケットなどを物色したがお土産はマルタで買おうと決めていたので少しだけ買って我慢、旅は我慢も楽しい。

いちいちcuteなトラーパニの街

15:00 トラーパニのバス停からパレルモ空港へ向かうバスに乗り込む。結構ガラガラだった。
充電が20%だったのでモバイルバッテリーを接続して寝る。

16:00 パレルモ空港に到着。
起きてバッテリーを確認すると12%。接続悪かったのかなと思ったけど、チャージ中の表示にはなってる。いったんコードを抜いて差しなおすと11%、もう一度繰り返すと10%へ。

いや携帯壊れた。なんで今?

平静を装って(こういうときに周りから見てもわかるくらいに焦るとろくなことにならない)空港内のチャージスポットへ。頼むからモバイルバッテリーが壊れているだけであってください、という私の願いもむなしくバッテリーは5%に、、、

次の行き先はマルタ、フライトは23時15分、あと7時間。ノータッチでも5%ではきっと持たない。
脳内にtempalayが流れるなか携帯を握りしめて、その熱さに、半月くらい前に部長と話していたときのことを思い出した。

「携帯って熱いところに置いておくとすぐバッテリーあがるよな」

偉大なる部長

熱さ・・・この5日間・・・炎天下でフル稼働・・・バスの直射日光・・・?

すぐにケースを外して、携帯をぶんぶん振った。隣の子供がぎょっとしていた。LINEふるふるってなんだったんだろうとかどうでもいいことを考えながら振った。

熱でおかしくなっていたと思われるバッテリーは、8%まで回復した。

そこから21時まで5時間ほど携帯を冷やしながら充電した結果、バッテリーはついに90%になった。九死に一生、90%のパレルモ。

とはいえまだ怖いので携帯は一切触らずに免税店などを眺めて過ごした。マルタへの便は23:15発だったが、1時間遅れで24:15になったり、なかなか上手くいかない日だった。

25:30 マルタにつきました。
もうタクしかないので20€払ってホテルへ。
しかし、今度はモバイルデータ通信(ahamo)が繋がらない。ホテル情報を印刷して持ってきていたのでそれを運転手さんに見せてホテルまで送ってもらった。

マルタで泊まったのは「SLIEMA CHALET HOTEL」
ホテルのWi-fiを繋げて調べてみると、なんとマルタはahamoのサービスエリア外でした。調べてなかった私が悪いことはいったん置いとかせてもらって、「日本人の旅行先の95%をカバー!」?でかいこと言うのはいいけど、うん、できてないよ〜笑 やめな~笑
さらに部屋のエアコンのリモコンがなかったり(なんで?)ドライヤーがなかったり(どうして?)最悪は止まらない。

しまいにはGoproからの応答がなくなったが、そのあたりでやっともうええわと思えて3時に就寝した。自分が生きていればなんとかなると信じて、おやすみ。


6日目 マルタ

9:00 遅起き。
気を取り直してマルタ観光を始めます。データ通信がなくても、街中のwi-fiだけでなんとかする。
マルタは英語圏なので何となく安心。別に英語ペラペラなわけじゃないがシチリア(特に西海岸)は英語があまり通じなかった。

本当は早起きしてゴゾ島に行ってブルーラグーンを観たいなと思っていたのだけど、さすがにゴゾ島でもう一回携帯壊れたら生きて帰れない気がしたので諦めた。

10:30 マルタのスタバ
メニューが日本とぜんぜん違う・・・ハロウィンメニューも全然違った。塩キャラメルラテのアイスを注文、ざくざくのキャラメルがのってて美味しかった、好き!

インフラ

観光の中心となる町は今回泊まったホテルのある「スリーマ」と「ヴァレッタ」。まずはヴァレッタへ向かいます。
船で結ばれていて、30分おきの運航、乗船時間は12分ほど。
なんか街並みのかわいらしい感じもあいまってディズニーのちっちゃいアトラクションみたいだった。アクアトピア的な?ぐるぐる回って滝の前まで行ったら、もう、そうなのに。

12:00 バンタンがはしゃいでいた12時の大砲を見にきた。

アッパーバラッカガーデン

土曜だったのでちょっと早めに来て場所取りしたほうが良かったレベルの人ごみだったがなんとか2列目をゲットしてばっちり観れた。軍服のスタッフさんがしゃかしゃかと動いて大砲を打ってくれて見ごたえ抜群でした。

12時に間に合わなくても景色最高だったしザ・マルタを味わうためには外せない場所だと思った。

そして彼らがフォトスポットだ~って言ってた階段も見に来た。ジンニムの!マネも!できたよ!

穴場だね!って言ってたところ
そうだね♡

13:00 お土産探しの街ブラを始めます。
まずは「Cafe Cordina」

中にはイートインスペースもありましたが激混みだった

マルタの老舗のお菓子屋さん。お土産お菓子にちょうどいい箱菓子がたくさん置いてあるので選ぶの大変だけど楽しかった!
個人的にクッキーが意外な食感(もちゃもちゃ)ですごく美味しかった。

つぎ、「SOUVENIRS THAT DON’T SUCK」

なんかオシャレだよね

マルタのデザイナーさんがやってるショップ。マルタの景色を抽象的に描いたポスター(ちいさいものから大きなものまで)が売っていて、実家へのお土産にしたいなと思っていたから寄れてよかった。ほかにもマグネットとかポストカードとか色々あってヴァレッタ店でもスリーマ店でも長居してしまった…
あとこの店でよく日本人に会った!5%とは言わせないぞ・・・

15:30 みんな大好きウェルビーズ・スーパーマーケットでお買い物
なにもかもが大きかった。こんなこと言うのはおかしいけど一番海外に来たって感じがした、、
現地民のスーパーって感じでお土産になるものはそこまでなかったけど、オリーブオイルとかバルサミコ酢とかはいままで我慢した分買えてそれだけでうれしかった。

17:00 いったんホテルに帰ってからスリーマを探索に再出発。
なんとなくずっと海沿いを歩いていたけど、景色がずっときれいで現地民の散歩コースになっていてすごく良かった。散歩している現地民と同じ道を通れたらその旅行はもう勝ちって、これ義務教育にしてほしい。
こちらsunsetです。いっぱいベンチがあったので1時間ゆっくりしてしまったけど、あまり変わらなかった

17:30
18:45

19:00 夜ごはん「Anciova」

ここのパン塩気があって美味しすぎた

マルタのご飯はあんまり、、という話を聞いたのと、シチリアでもう一度食べたいものだらけだったのでシチリアンレストランを探して行きました。
マルタ、店員さんのサービスいいし、なんならカタコト日本語で話しかけてくれる。観光地だね~
ここでは再びマッスルにトライを決めました。

7日目 マルタ発

早起き!タクシーで空港へ向かいます。

7:30 マルタ空港
ちいさい空港だけどちゃんと一通りお土産とかおいてあったし免税店はどこの空港もド広いな。Cordinaのお菓子、ここでも買えた。
最悪ロスバゲの可能性も考えて折り畳み式のバッグを持って行って、そのバッグにお土産を詰めて預け荷物にした。

10:30 なんなく出国!


初・海外 無事終了。
とりあえず帰ってきて命があれば満点だよね。
帰りの税関でオレンジ(食べるタイミングを逃していた)のせいで検疫犬に捕まったり、携帯がもう一度本格的に逝ったり、お土産バッグのなかでマグロ缶が爆発してたり、そんなことはいいのです。

今回、初の海外一人旅をして思ったことを少し。

まず、ひとり旅だったからこそ下調べをたくさんした。誰かとならまだしも、一人でグダってもな〜って。結果、携帯を見る頻度が減ったので調べておいてよかったと思う。ふらっと歩いて見つけたから入ってみた、とかは少なかったけど、次回があればそういうのも増やせたらいい。

あと、ひとりだったからこそ注意しすぎくらいに注意した。人間びっくり箱くらいすべての持ち物にストラップつけてた。でも、現地の人はイタリア語しか通じないから簡単な会話しかできなかったけど、フランクに話してくれてすごく親切だったし、悪質な声かけもなかった。都市部に行ったらそうでもないのかもしれないけど、シチリアの人はみんな優しかったなあ。

でも、一人旅は好きだけど、やっぱり人とがいいなと思った。
ご飯をシェアしたいとか、身の危険とか、そういうのももちろんあるけど、そもそも一人でいるのあんまり好きじゃないなと改めて思った。
一人でも楽しく生きていける!って人、本当に尊敬する。
一人だったからなにもかもが上手くいきすぎて(この程度のやらかしは無視できるので100点とする)なんか逆にさみしかった!
結局受け身なので、人の行動に反応する自分で自己を認識しているなと思いました。RADのものもらいみたいなことを言って…

でもまあ、海見つめてぼーっとするのは一人がいいか。
今回の旅で海見つめてぼーっとした時間、たぶん合算したら5時間くらいになるのでこれはさすがに一人がいいな。
認めたくないけどなんだかんだ次の海外もひとりになりそうな気がしています。

そして、なにより幸運だったのが、10月から雨季に入ると聞いていたのだけど一度も雨に降られなかったこと。というか毎日雲一つない晴天で一秒もあますことなくアツアツのキラキラだった。
最高にまぶしい記憶として一生残ってくれると思います。

grazieシチリアgrazieマルタ。
いつかまた出会えると信じて!ciao~

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