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福岡ファイト!

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世紀末の福岡市を舞台とした仕組まれた物語「福岡ファイト!」
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#福岡

福岡ファイト!「プロローグ」

『アタシはいまから語ろうと思う。  福岡市を守って人知れず戦った、11人のフツーの男たち…

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1-1 鴻巣山に落ちた隕石

 海と山に挟まれた、のんびりとした町、福岡市。  鴻巣山《こうのすやま》展望台は、その…

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1-2 展望台での出会い

「ああああああああああああああああああああああああああ!!!」  叫びながら、闇の海の中…

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1-4 カタギリ家の夜

 鴻ノ巣山から俺の家までは、そう遠くない。  しかし、気絶した女の子を背負ったこの状況……

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1-5 かけがえのない時間

 次の日も朝からいい天気だった。  福岡市ってところは夏場はぜんぜん雨が降らないんだよな…

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1-6 陰謀の店【セーブカンパニー】

 中に入るとすぐに、首にスカーフを巻いた極上の美人が、愛想よく話しかけてきた。 DMを…

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1-10 急場しのぎのチュートリアル

 窓から西日の差す非常階段を駆け上る。 「……ハヤト……」  このまま屋上遊園地まで続いているはずだ。 「……ハヤト……!」  マユはきっとそこに居る! 「ハヤト!」  突然、ナミが俺の手を引っ張った。 「もう! さっきから、ちょっと待ってって、ずっと呼んでる、のに!」  荒い息遣いでナミが怒る。勢いで突っ走る俺をずっと呼んでいたらしい。 「ハヤト。悪意はそんなに甘くない。ちゃんと準備しないと」 「けどよ、急がないとマユが……」 「わかってる。時間が経て

幕間1 シンジローの疑問符

 兄貴とナミさんが帰ってきたのは、アピロスで山盛りの事件が起きた日の夜だった。 「………

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幕間2 シンジローの見たもの

 南区で西鉄電車が暴走し、福岡市動物園で脱走騒ぎがあった夜。  兄貴とナミさんはすげえ疲…

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3-2 電波の怪人ヨシオ

「おーおー。エラいことになってやがるな……」  今日も朝イチでセーブカンパニーに顔を出…

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3-4 愉快で重要なポンコツたち

 シンジローたちと別れ、俺たちは新校舎から旧校舎へと走った。  悪意のボスが居るという体…

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3-5 疾風努闘のクリハラ

 兄貴の喝で、アリバという不思議なチカラに目覚めたおれ。  兄貴から仰せつかった重大な…

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3-6 情熱の火唱シモカワ

 放送室に近づけば近づくほど、悪意の生徒の数も強さも増していった。  ヨシオ・クリハラ…

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5-4 真夏の雪と必殺キス

 立ち上がりかけていたアイスクイーンが、見えない手で突き飛ばされたかのように、玉座にペタンと尻もちをついた。  口はあんぐり、赤い瞳はぷるぷる震え、白い顔は真っ赤になっている。 「……あ、あ、あ、あ、あんたねえっ……! そ、そ、それがっ、フッた女に言うセリフかーーーー!」 「フッた女? なに言ってんだ? フラれたのは俺のほうだろ?」 「わ、私よ!」 「俺だっ」 「私だってば! このわからんちん!」 「なにいっ。だって、『理想を押し付けるな』とか『迷惑』とか『