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福岡ファイト!

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世紀末の福岡市を舞台とした仕組まれた物語「福岡ファイト!」
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#ゲーム音楽

1-1 鴻巣山に落ちた隕石

 海と山に挟まれた、のんびりとした町、福岡市。  鴻巣山《こうのすやま》展望台は、その…

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1-3 持たぬ者たちの戦い

 闇の中から現れたのは、犬を連れた散歩のオッサンだった。 「……オッサンかよ!」  驚か…

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1-4 カタギリ家の夜

 鴻ノ巣山から俺の家までは、そう遠くない。  しかし、気絶した女の子を背負ったこの状況……

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1-5 かけがえのない時間

 次の日も朝からいい天気だった。  福岡市ってところは夏場はぜんぜん雨が降らないんだよな…

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1-6 陰謀の店【セーブカンパニー】

 中に入るとすぐに、首にスカーフを巻いた極上の美人が、愛想よく話しかけてきた。 DMを…

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1-7 妹。のような少女に闇はひそむ。

 表に出ると、高宮駅前広場にある街路樹のベンチに座ったナミが、全身からドス黒いオーラを放…

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1-8 野間アピロスの邂逅

『野間ダイエー』……通称アピロスは、福岡市南区の小高い丘の上にある。  すぐ隣に、大池公園という感じのいい公園があることをのぞけば、ごく普通のショッピングセンターだ。 とうの昔に買収されて名前は変わっているが、みんないまだにアピロスという旧名称で呼んでいる。  公園と隣接しているせいか、のんびりした、味のあるスーパーだ。  正面入口から入ってすぐは、昭和のデパートの雰囲気を色濃く残したホールになっている。 「ここがアピロスだ。このへんの住人は、買物っていった

1-9 偽りのアリバの目覚め

 俺たちはまず、食品売り場コーナーをまわってみた。  このあたりはどこのスーパーも変わら…

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1-13 夕暮れのエピローグ

 眠るように気を失ったマユを抱いて、半壊した遊園地の、まだかろうじて形を保っているベンチ…

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2-1 フラグが立った!

 まだ日が昇りきらない午前中。  俺は、高宮通りにあるセーブカンパニーへと向かった。 …

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2-2 動物園にたたずむ巨体

 セーブカンパニーを出た俺は、慌ててナミのところに走った。  うおっ。ベンチに座ったナミ…

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2-3 タイマンモード!

「ヤノ! おまえってやつはホントに情けねーな。そりゃフラれて当然だ。俺が女でもおまえに…

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2-4 氷の重爆ヤノ

 まわりの野次馬からの、よくわからない拍手や歓声が響く。 ヤノとふたり、地べたに大の…

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2-5 そして初めての仲間

 俺はただ前に出て、思うままに立ち回ればいい。 あとは、後ろからヤノが適当に合わせてくれる。 それがいつもの俺たちだ。  目についたサルの一匹をロックオンし、ダッシュしながら集中。  パンッ。パパンッ! 「キャキー!」  サルが歯をむき出し引っ掻いてくる!  遅せえっ。俺はそんなサルに必殺パンチをぶち込んだ!  サルはバンザイしたまま『くの字』のポーズで飛んでいき、街路樹に当たると大人しくなった。  続けて飛びかかってくるサルやチンパンジーを