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その男はサイコパス【愛情と温情は、必ずしも最善ではない】

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第一作目完結。83,300文字。 共感能力を欠く故に、常に沈着冷静、冷徹な判断を下せる特質を持つサイコパス。実は犯罪者になるのはごく一部のみで、大会社の経営者や弁護士、外科医・…
1話あたり2,000から3,000文字です。現在連載中。
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#小説

【サスペンス小説】その男はサイコパス 第1話

マガジンにまとめてあります。  サイコパス。共感能力を欠き、それ故に冷徹な判断が出来る精…

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片桐 秋
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【サスペンス小説】その男はサイコパス 第31話【愛情と温情は、必ずしも最善ではない…

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片桐 秋
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【サスペンス小説】その男はサイコパス 第30話【愛情と温情は、必ずしも最善ではない…

マガジンにまとめてあります。  カラオケルームは、喫茶店があるビルからさほど離れてはいな…

片桐 秋
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【サスペンス小説】その男はサイコパス 第29話【愛情と温情は、必ずしも最善ではない…

マガジンにまとめてあります。 「復讐ではありません!」  突然、水沢は大きな声を出した。…

片桐 秋
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【サスペンス小説】その男はサイコパス 第24話

マガジンにまとめてあります。 「はい、名尾町です」  知也はすぐに電話に出た。 「リッチ…

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【サスペンス小説】その男はサイコパス 第23話

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片桐 秋
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【サスペンス小説】その男はサイコパス 第22話

 水樹の言った内容は、大方は知也の推測通りだった。細部までは予想できなかったが、時道翁に恨みを持った者は、確かに警備会社にいた。 「警備会社に叔父さんがいるのか」 「そうだよ」 「時道爺さんの息子でなく、お前の父親の弟なんだな」 「そう」  水樹の父親は入り婿だ。時道老人の実子ではない。 「爺さんに何か恨みを持っていそうなんだな」 「一応は。あんな恐ろしい事件を起こすほどとは思えない。でも警察からは何でもいいから少しでも心当たりがあれば話してくれと言われた」

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【サスペンス小説】その男はサイコパス 第21話

 連載をまとめたマガジンはこちらです。  その日は高木を見つけた時の様子をさらに詳しく聞…

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片桐 秋
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【サスペンス小説】その男はサイコパス 第20話

「そんなわけだ。残念だったな、これからデートだったのに」  今、知也は吉祥寺駅のホームに…

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片桐 秋
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【サスペンス小説】その男はサイコパス 第17話

マガジンにまとめてあります。  ガラス窓のついたドアを開けて、ダーツコーナーに入った。真…

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片桐 秋
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【サスペンス小説】その男はサイコパス 第16話

 四ツ井法律事務所がある広い道と、駅のある大通りは平行に離れて並んでいる。その間に、平行…

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片桐 秋
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【サスペンス小説】その男はサイコパス 第15話

 さて、これからどうするか。このまま泳がせてもっと接触してくるのを待ち、ストーカー行為で…

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片桐 秋
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【サスペンス小説】その男はサイコパス 第11話

 知也は椿の気持ちが分からなかった。相手の思いには共鳴できなかったし、自分が悪いとも思え…

片桐 秋
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【サスペンス小説】その男はサイコパス 第6話

 ワクワクした気分のまま水樹に連れられた廊下を逆に走ってゆく。途中でお手伝いの高木と会う。高木は例の封筒を見た時よりも怯えていた。 「あの、わたしやっぱり警察に」  知也を見て高木は震えた声で言った。 「窓が割られているのですか?」 「は、はい」 「そうですか、時道さんはご無事ですか?」  知也の冷静な様子に高木は、感心よりもやはりいくらかの違和感を覚えたようであった。 「そ、それが」  知也の方は、ここは自分の目で確認した方が早いと思った。 「分かりま

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