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その男はサイコパス【愛情と温情は、必ずしも最善ではない】

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第一作目完結。83,300文字。 共感能力を欠く故に、常に沈着冷静、冷徹な判断を下せる特質を持つサイコパス。実は犯罪者になるのはごく一部のみで、大会社の経営者や弁護士、外科医・…
1話あたり2,000から3,000文字です。現在連載中。
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#連載小説

【サスペンス小説】その男はサイコパス 第1話

マガジンにまとめてあります。  サイコパス。共感能力を欠き、それ故に冷徹な判断が出来る精…

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片桐 秋
2年前
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【サスペンス小説】その男はサイコパス (第32話)エピローグ【愛情と温情は、必ずし…

マガジンにまとめてあります。  四ツ井法律事務所に出勤する。いつもの月曜日だ。嫌だという…

片桐 秋
1年前
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【サスペンス小説】その男はサイコパス 第31話【愛情と温情は、必ずしも最善ではない…

マガジンにまとめてあります。  何とか自首まで持ってゆきたい。自分が通報しても証拠不足だ…

片桐 秋
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【サスペンス小説】その男はサイコパス 第30話【愛情と温情は、必ずしも最善ではない…

マガジンにまとめてあります。  カラオケルームは、喫茶店があるビルからさほど離れてはいな…

片桐 秋
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【サスペンス小説】その男はサイコパス 第29話【愛情と温情は、必ずしも最善ではない…

マガジンにまとめてあります。 「復讐ではありません!」  突然、水沢は大きな声を出した。…

片桐 秋
1年前

【サスペンス小説】その男はサイコパス 第27話【愛情と温情は、必ずしも最善ではない…

マガジンにまとめてあります。 「しかし……失礼ながら、どうしてあなたの法律事務所が私ども…

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片桐 秋
2年前

【サスペンス小説】その男はサイコパス 第24話

マガジンにまとめてあります。 「はい、名尾町です」  知也はすぐに電話に出た。 「リッチェル・セキュリティサービスです。私は水沢雅史と申します。こちらにお電話いただいたとのことですが」 「お電話ありがとうございます。私は名尾町知也と申します」  レジの順番が来た。カウンターの向こう側で、若く地味な眼鏡の女性が知也に微笑みかけて「お次の方、どうぞ」と呼んだ。 「申し訳ありません。しばらくお待ちください」  保留音を流してレジに向かう。包装を断って、スマートフォンに

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【サスペンス小説】その男はサイコパス 第22話

 水樹の言った内容は、大方は知也の推測通りだった。細部までは予想できなかったが、時道翁に…

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片桐 秋
2年前
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【サスペンス小説】その男はサイコパス 第21話

 連載をまとめたマガジンはこちらです。  その日は高木を見つけた時の様子をさらに詳しく聞…

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片桐 秋
2年前
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【サスペンス小説】その男はサイコパス 第20話

「そんなわけだ。残念だったな、これからデートだったのに」  今、知也は吉祥寺駅のホームに…

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片桐 秋
2年前
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【サスペンス小説】その男はサイコパス 第19話

 真先は3時間もダーツをやり続けた。それを知るのは知也も真先が帰るまで続けたからだ。真先…

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片桐 秋
2年前
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【サスペンス小説】その男はサイコパス 第18話

 どこまで気がついているのか。  水樹と俺が友人であるってことだけか。(今はまた、友人に…

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片桐 秋
2年前
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【サスペンス小説】その男はサイコパス 第17話

マガジンにまとめてあります。  ガラス窓のついたドアを開けて、ダーツコーナーに入った。真…

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片桐 秋
2年前
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【サスペンス小説】その男はサイコパス 第16話

 四ツ井法律事務所がある広い道と、駅のある大通りは平行に離れて並んでいる。その間に、平行に通る歩道がもう一本ある。大通りより道幅は狭い。車は一方通行でしか入れないくらいだ。  ビジネス関係のビルの他に、いくつか飲食店が並ぶ。土曜の昼、人通りはそこそこ多い。知也はふと思いついて近くのラーメン屋に入る。カウンター席しかない狭い店内は満席だ。 「今は入り口でお待ちいただきますよ」  カウンターの中から中年女性が言った。隣に若い男と壮年の男がいる。家族でやっているのかと思った。

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