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本は“初動が大事“ってどういうコト?

コミックエッセイ編集者1年生のカタノです!

今回は出版業界においてよく耳にする「初動の大切さ」について書きたいと思います。今回お話する“初動“というのは書籍の発売日〜1週間くらいの売れ行きのことです。

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この動きがどう大事なのか?
それは出版社さんや書店さんが『この本は売れるぞ!どんどん売るぞ!!』という判断の材料となるのです。
この期間の予約状況や売れ行きが良いと書店の新刊コーナーに平積みされる期間が長くなったり、追加発注されたり。
それによって出版社は「よし!重版するぞー!!!!」となるのです。

逆にあまり動かないと、すぐに新刊平積みコーナーからはなくなり、棚に1冊入ってるくらいだったり…はたまた返品されてしまったり。
「書店に買いに行っても売っていない」という状況になります。

なぜそんなにシビアなのか?
それは、毎日毎日新しい本が出版されているので動きの悪い本をずっと置いておけるスペースがないというわけです。

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しかし、こんなご時世ですのでなかなか書店にも行けないかもしれませんよね。
そんな時はもちろんネット購入です!!
ネットで予約購入することも、もちろん出版社の方や書店さんにその初動は伝わるので全然アリということであります!

「重版されること」が何より作家さんの応援になるんですよね。

電子書籍は?
と思う方もいるかと思いますが、電子書籍ももちろん応援になります。

ただ、電子書籍は『ピンポイントで探しに行かないと買えない』ということ。
今は漫画アプリ等で偶然の出会いなんかもあったり、古い作品が爆発的に売れて紙の本が増刷されて…なんてこともあるかとは思うんですが…

やっぱり渾身の一冊を出すわけなので、世に出してすぐ!作りたてホヤホヤですぐ!良い反応がバーン!!!と返って来たり、その本を書店員さんたちが絶対売れるぞ、どどーん!!!と平積みしたものを、通りすがりのお客さんが手にとってみたり買ってくれたり…
そうなった時の作り手、売り手の嬉しさって半端ないじゃないですか!

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そうすると作家さんはじめ、その作品に関係し合ったみんなでヤッタネ!ヤッタネ!!もっと頑張ろう〜〜〜!!!!!みんなの喜ぶ作品作ろう〜〜〜!!!

という気持ちになれるんですね。
いくら好きで読んでくれていてもなかなかその気持ち届かないんですよ…


というわけで『初動が大事』の理由は分かりましたでしょうか?

プレゼントを大切な人に喜んでもらえるかな??とワクワクしながら郵送で送った時に、その相手は届いた時にめちゃくちゃ嬉しくてワーイ!って飛び上がったのかもしれないのに「届いたよ、素敵なプレゼント!」という返事が何週間も帰って来なかったら、送った本人は悲しくなるし、相手もめちゃくちゃ喜んだということが伝わらなかったりしますよね?

そんな感じかも…
と、これはまぁ個人的に思いました!

たまに作家さん本人が
「初動が大事なんで!なるべくすぐに買ってください!!」とツイートいっぱいしてたりすると思うんですけど、あれ本当にツラいんですよね。
「そう言われると買おうと思ってたのに買いたくなくなってきた…」みたいに言われるとそれはもう息もできないくらいツラくなります。

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実際今って出版社の公式ツイッターや広告よりも作家さん自身のツイッターの方が見てる人も多くて影響力はあるんです。
でもその作家さんが
「見本誌届きました!」
「○月×日発売です!よかったら買ってね!!」
と1、2回いうだけで『よし、予約するぞ〜!』と思って行動してくれる方が
これを読んで増えるといいなぁと思います。

もちろん編集者としては作品愛ある宣伝をバンバンしまくる予定です!
よろしくお願いいたします。


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