まだ答えのないものがたり
一時期習慣化していたnote。様々な転機が重なったこともあって、書く時間を捻出出来ていなかったのだけど、改めて書きたいと思い、筆を取った。(厳密に言うとPCでキーボードを叩いている。)
今、凄く重要な意思決定を前にしている。
心理状態で言うと、ネガティブな時期は越えて、いい緊張感と、ドキドキワクワクを同時に感じているような感覚。
正社員として週5でコミットしている会社の完全な事業撤退が決まってから、約1ヶ月とちょっとが経過した。あれはまだ、夏の暑い頃だった。
元々、事業基盤を安定させて、継続的に事業が成り立つ状態をつくるまでは関わるつもりで、この時期に辞めることは考えていなかったため、現実を受け止めることにはそれ相応の時間がかかった。
11月末までの雇用契約というリミットが決まっていたため、10月中には内定獲得、遅くとも11月には意思決定、12月から勤務開始というスケジュール感で動く中、9月は現職もありつつ、キャリアの棚卸し・書類作成・情報収集・面接対策など、非常に目まぐるしい時間を過ごした。
(12月には結婚式もあるので、無職の新郎だけは避けたかった)
10月は面接を何度も重ね、今ようやく最終フェーズ(意思決定のタイミング)に近いところまで来ているというのが、今である。
今率直に感じていることは、ようやくこの活動の日々が終わるという安堵の気持ちと、大きな人生の岐路に立っているという緊張感と高揚感。
ここには書き切れないほどの、素敵な人や企業との出逢い・自分への新たな気付き・その中で感じる葛藤があった。
社会人3年半を経て、3社経験を重ねた上で行う転職活動は、「自分のカタチ」をより解像度高く知ることに繋がる期間だった気がする。
新卒のように、ポテンシャルだけを見られるわけでは無い。ここまでの社会人生活の中で、取って来た行動や、意思決定の背景にある思考などを総合的に受け取ってもらった上で、今の自分という存在をジャッジされる。
僕の場合は、この年齢にしては少なくない転職回数を軸に、それらの転機に関しての深堀りをされることが多かった。これに何度も答える中で、その時々によって変わる言葉もあれば、やはり自分の中で一貫性が感じられる言葉たちもあった。
そうやって、日々評価の目に晒されながら、自分という存在が転職市場の中でどう見えるのかを、様々な角度から捉えることが出来たことが、この期間の一番の収穫だった気がする。自分を、自分からの角度ではなく、自分を採用候補者として見る企業側の視点からも眺めてみることで、気づくことが本当に多かった。
そんなメタ的な視点も取りながら、それでも自分の胸のうちで燻っている、焚き火のような気持ちは、自分の現時点の能力・実績に対する悔しさと、自分に秘められた可能性への強い信頼だった。まだ諦め切れていない自分、でも真正面から自分の弱さを認知し、受け止め向き合う覚悟。そんなところまで、この期間で至れた自分は、中々やるじゃん。と思えている。
具体の話は、またの機会に。
だいぶ抽象度が高くなってはしまったが、今自分が捉えている感覚の質感を、できる限りの言葉にしてみた。
これをまた材料に、そんな自分がこの経験を踏まえてどこに向かっていくのか、どんな人間になっていくのか。
自我や意志の力で進みつつも、自然や世界が誘う、何か巨大で運命的な螺旋の中にいるような、そんな感覚を持ち合わせながら、また一つ歩みを進めていきたいと感じ考える夜。
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