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天国と地獄を発明した事の良い点と悪い点


現在ここにないもので人間が死んだ後にしか見ることができない世界がある。

それが天国と地獄である。

あるかどうかわからないから本当はあるとは言えないが、あるかも、あるんじゃない?的な説得力があるのは、死の恐怖と天国と地獄が表裏一体であるからだろう。

ここにないものを創造することで、ここにある物事や考え方を再認識させたり倫理観や生活観までをも巻き込んで影響をあたえたことは人類最大の発明ではないか?

話は少し変わるが、広告評論家の天野祐吉氏は著書「私設 広告五千年史」のなかで、宗教を広めるための手段として天国と地獄を上手く活用してる、的な事を言ってます。面白い解釈です。天国や地獄を商品とも言っています。

話を元に戻します。

あるかないかわからないもの。
少し前の時代であれば天国と地獄以外にも沢山そういうものはあったし、今でもあります。
科学研究が進むにつれ、色々なことが解明されてきましたが、あるかないものをないと証明するのはなかなか難しいようです。あるはデータで証明できますが、ないものは「ないからない」としか説明できないので。

しかし、ないものがある、と想像すると余計なことを考えなくて楽な気がします。

死んだら「無」になるのが事実だとしても、生きているあいだにソレを受け入れるのはなかなか生きた心地がしないです。

天国と地獄、悩ましい発明です。

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