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形而上エッセイ「分かる人にしか分からない話」

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#哲学エッセイ

交わりはただ始まってただ終わる

別れについて以前書いた(気がする)。もう一度同じようなことを書く(ことになるかもしれない)けれど、いったん交わりを結んでも、もしもなんか違うなと思ったら、交わりを断って構わない。そうして、新しい交わりを探しに行く。それは不実なナンパヤローの振る舞いのような気がするかもしれないが、そうではなく、ただ、その交わりが短命だっただけのことである。「あの人を見誤っていた、あんな人と付き合わなければよかった!

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日に三回じゃ足りない反省

曾子《そうし》という昔の偉い人の言葉に、「われ日にわが身を三省す」というものがある。自分がつまらないことをしてないかどうか、一日に自身を三回省みるというのである。こういう日めくりのカレンダーに書かれているような眠たげな言葉には、実は、人の目を開かせる力があって、先日、つくづくとこの格言について思い知ることがあった。

詳細は省くが、わたしはここでちょくちょく勢いのあることをぶち上げているにも関わら

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