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【書籍化】三好愛 著『怪談未満』予約受付中です!

「かしわもち」で連載されていた三好愛さんの『怪談未満』が、2022年7月にいよいよ書籍化されます!

予約ページも公開され、いよいよ校了を迎えつつあるなか、本稿では最新の情報をお届けします。最後までお読みの上、ご予約いただけたら幸いです。

1.『怪談未満』とは?

『怪談未満』は、2021年7月から9月の2ヶ月間、全6回にわたり、柏書房の公式note「かしわもち」に掲載された三好愛さんの連載です。

怪談とまではいかないけれど、今もわからないままのこと、ずっと腑に落ちずにいること、少しゾッとしたときのこと……

そんな「怪談未満」(造語です)なエピソードを、不思議で不気味なタッチで書いて/描いてきました。

2.連載版と書籍版の違いは?

以下が書籍版の目次です。二部構成となります。

第一部 日常の不気味
モフっとしている/あえぎ声の輪郭は/幽霊の手/お母さんじゃないもの/
ランドセルの不思議/言葉で伝えるときのこと/恐怖のエレベーター/妖怪! ギャラリーおじさん/ポータブル神様/私たち劇場/Kさんがもう一人/なりすましの走馬灯/トイレの先生/死ぬこととあたたかなスープ/においのいきどまり/忘れてしまう/人と家電と死番虫

第二部 産むことの不思議
なにかいる/名前と離れて/松重豊が憎い/怪しい戌の日/胎盤のもくろみ/赤ちゃんがループする/ミルクの雪山/がんばれがこわい/人間から人間が出てくること

もやもやのゆくえ

ご覧の通り、ほとんどのエピソードが書き下ろしです。特に連載版と大きく異なるのが、三好さんが制作途中で経験した初めての妊娠出産子育てのエピソードが追加されていること。自分の身体に自分以外の生き物がいることで感じた〈不思議〉さも綴った一冊となりました。

連載時の原稿も加筆修正し、挿絵も書籍用に描き下ろしているため、連載版を愛読いただいていた方にも、さらに楽しんでいただける内容になっているはずです!

3.装丁について

書籍化の楽しみといえばやはり装丁ですが、こちらが本作の書影です!

ブックデザインは、連載バナーも担当してくれた中北隆介さんにお願いしました。中北さんは三好さんの前作『ざらざらをさわる』も担当されています。

前作とは全く異なるアプローチも、今作の魅力です。カバー裏(表4)や表紙も含め、『怪談未満』の世界観を作り込んでいただきました。店頭で見かけた際は、ぜひ裏返してみてほしいですし、購入いただいた方には、ぜひカバーも外してみてほしいです(きっと「ぞわっ…?」となるはずです)。

4.最後に著者から一言

さて、制作状況としては現在、「念校」という段階です。文字通り、最終チェック中。何もなければ(何もないことを祈りつつ)、このまま完成となります。

最後に、三好さんから読者の皆さんに一言、メッセージを預かっております。

生きてるとたまに起こるもやもやとしたできごとを、誰にともなく伝えるように「怪談未満」として書き綴ってみました。文章を書いたご褒美的な感じで、それぞれのエッセイの挿絵を仕上げていったんですが、特に気に入ってるのは胎盤を擬人化した絵です。文章と絵、合わせてパラパラとめくっていただけると嬉しいです。

三好愛より

というわけで、三好愛さんの『怪談未満』、応援のほどよろしくお願いいたします。お近くの書店さんでご予約いただけたら幸いです!

ちょうど色校が出てきました

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[文=編集担当・天野]


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