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解いてみた【千葉県立中学入試】21一次:1-1.く 主観と客観/判断と決断



■noteに書く意味合い、目標

前回書いてみた。ここを参照!
これは、柏の葉にすむ保育園児の父が、
中学入試について早すぎる研究を開始し、子育てに生かすための記事。

■1. く:5つの地区は特徴的

聞かれていること:特徴を読んで、どの地区か答える
答えるまでの思考ステップ
1.よんで、地図のどの部分があてはまるか考える。
個人的にはわりとイージーかなと思いました。
では、情報を整理していきましょう。

アー1)2つの大きな道路にはさまれる
アー2)交通の便の良い工業団地
 1は、直感的にはこもい、あおに地区がそう見えるけど
 よく見るとどの地区も実は2つの道路の間にあるようにも見えます。
 よって、1の情報だけでは決めにくい。
 2は、工業団地とかいてあり、工場があるあおに地区か、あさぎ地区っぽいですね。
 "交通の便の良い"というのは、個人の感想のようなことばなので、いったん無視します。あとで説明します。
 よって、あさぎ地区か、あおに地区だと思います。ここで保留。

イー1)花や野菜のさいばいがさかん。
イー2)住宅と緑地の割合が同じ。
 2の情報と、資料にある円グラフの情報を比べてみましょう。
 こうろ地区が14%で同じ数字ですね。どうやら、ここっぽいです。
 こうろ地区で決定!
 ちなみに、1のさいばいがさかんというのは、
 個人の感想のようなものなので、いったん無視します。

ウー1)水田が広がる。
ウー2)寺院がある。
ウー3)地区の西側には鉄道がとおっている。
 2の寺院の情報から、あさぎ地区ですね。
 ここから、アがあおに地区ですね。
 1の情報は、個人の感想に聞こえますね。
 1の情報であさぎ地区!と決めちゃうのは、ちょっと不安ですね。

エー1)市役所などの公共施設が多い。
エー2)ほか地区に比べて店の割合が多い。
 1から、きはだ地区ですね。
 きはだ地区は店の割合が18%とほかの地区より多いことからも、
(あおに1%、こうろ2%、あさぎ1%、まそほ6%)
 あってそう。

オー1)地区の半分以上が集合住宅や戸建て住宅である。
 円グラフを見て、まそほ地区とわかります。

父の回答はこちら。
ア:あおに地区
イ:こうろ地区
ウ:あさぎ地区
エ:きはだ地区
オ:まそほ地区

わりと簡単な問題でしたが、ここには注意ポイントもあります。
ちょっと補足します。

■補足1:主観と客観の情報を見極めよう

これまで、個人の感想ですよね?と無視してきたものたち。
ほかのものと、何が違うか考えてみましょう。

イー1)花や野菜のさいばいがさかん
イー2)住宅と緑地の割合が同じ

これらは、何が違うでしょう?
さいばいがさかんというのは、割合が多いとか、たくさん行われているとか、みんなやってるとか、もっともやっている、みたいなイメージの言葉を連想しますよね。
ただ、割合が多いからと言って、さかんだ!と言い切れると思いますか?

たとえば、以下のような状況があったとしたら、
どちらがさかんといえるでしょうか?
例)あおに地区では畑の割合が15%しかないが、
  こうろ地区よりも畑でできる作物の売り上げが大きく、
  "あおににんじん"という名産品ができている。
例)あおに地区では地区のみんなで農作物を有名にする活動をしていて、
  毎週週末には畑体験会をひらいている。
例)あおに地区のひとはみな、自分の地区の畑からできたものに
  誇りをもっており、誰に聞いても「さいばいがさかんです!」
 と言っている。ただし、畑の面積の割合はこうろ地区のほうが多いし、
 出荷量もこうろ地区のほうが多い。

もう、どっちがさかんなのかわかりませんね。おそらく、どちらもさいばいがさかんだと思っているでしょう。あくまでも創作ですが。

こういうメッセージは主観的で、
何かを決める(判断する)ときの一番のよりどころにすると
まちがえることがあります。
それに比べ、以下の文章はどうでしょうか?
例)
イー2)住宅と緑地の割合が同じ
ウー2)寺院がある。
ウー3)地区の西側には鉄道がとおっている。
エー2)ほか地区に比べて店の割合が多い
これらは、グラフや地図に実際に書かれている情報で、
誰が見ても同じとらえかたができます。
こういう客観的な情報源を軸にして、判断していけるようになりましょう。(あくまでも、試験問題を解くうえで、です)

このような目で、さっきのアイウエオの情報をグループ分けしてみましょう。
こんなイメージです。

主観的というか絶対的?な情報源を軸にしよう。

まとめると、父が言いたかったのは、
さかんだからといって割合が大きいとはかぎらないので、
正しい情報源から情報をとりましょう。ということです。

図の客観的な情報源は、判断を間違えずに済む確率が高いかと思います。

■補足2:社会人のジャッジシーンで必要なスキルは逆だったりする

こういう情報を正しく把握する、情報把握力はとても大事なスキル。
問題解決するうえで、事実と推測を瞬時に分けるスキルに似ていて、
とても役に立ちます。
ただしいジャッジをができる、判断力につながります。

一方、よりむずかしいシーンもあります。
時間がさしせまっていて、十分に情報が集まらない中で何かをスピードつけて決めないと、あとで大きな損がでるシーンがそうです。
ドラマとかでよくあるヤツです。
そういうときは、思い切った決断が必要になってきます。

でも、みんな、間違えたくない。責められたくない。
もし決めた後で大事な情報が出てきたら?
いろんなひとに責められる?
それはヤダ!
だから、決めないで問題を先送りする。

こんなケースが多くあります。決められない大人というやつです。
決めなければ、積極的にミスをすることもないし、もしそのまま進めてうまくいかなくても、誰もせめないでしょう。
いわゆる、はたらかないおじさんになります。

ただ、そこでおもいきって決めて、
大きな成果をつかみとることも必要なときもあります。
そういうときは、失敗を恐れずに決めてみましょう。
これを決断といいます

こんな言葉を言えば、きっとみんな協力してくれます。
「情報たりないけど、今決めることが、チャンスをつかむただ一つの道である。みんな、おねがい。協力してほしい」
もしうまくいかなくても、チームメンバーのモチベーションはぐっとあがり、次の仕事はきっとうまくいくとおもいます。

この、判断力と決断力をシーンに応じて使い分けられる大人が、
かっこいいかなと、父はおもいます。

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