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【パラドックス】

🐱私の理解不足が多分にあると思いますが…


1、親殺しのパラドックスという言葉を聞いたことがありますか?

タイムマシンの話がでるたび引き合いにだされます。

タイムマシンで自分が過去にいき、両親が出会うまえにどちらかの親を殺してしまえば、自分は生まれてこないのでないか、そうするとその場にいる自分も存在しないことになり、以下堂々巡り、という話です。

ただ、この話。

過去・現在・未来を通じて、もうひとつ別の世界が現在の世界と併存しているという仮説にたてばある程度回避してしまう、決して堂々巡りな話でもないのかなぁという疑問が残ります。

これもまた、よく引き合いにだされるパラレルワールドの存在です。

2、パラレルワールドの私

たとえば、タイムマシンで行った過去が現在に直接繋がる過去ではなく、並行して存在している世界(パラレルワールド)の別の過去にたどりついた場合です。

そこには瓜二つの私と親が存在しています。

この場合、私(A)はタイムマシンで両親が出会うまえの父親を殺すため過去にいったけれども、その過去は現在と直接繋がる過去ではなく、並行して存在している別の過去に辿りついたわけなので、そこで父親を殺したとしても、そもそも並行して存在している世界(パラレルワールド)の父親を殺したところで、私(A)がいたもとの現在とは世界が違うため、当然もとの世界(タイムマシンに乗るまえにいた現在と直接繋がっている過去)の父親は殺されていない(存命している)ことになり、結果、父親は母親とどこかの時点で巡り合いその後私は生まれてくるということになります。

つまり、生まれてくる世界の過去であれば冒頭のような堂々巡りが成立するかも知れないし、生まれてこない世界であれば、そこにいる瓜二つの私が父親を殺しているかも知れないし、あるいは何も起きていないかも知れません。父親を母親に置換しても同じことです。

3、もうひとつのパラレルワールドの世界では、

再び今の世界の私(A)が同じようにタイムマシンで過去に行って母親を殺そうとします。でもすでにそこにはすでにタイムマシンでやってきた私(B)がいて母親を殺してしまいます。結局、私(A)は母親を殺すことが出来ず、私(B)が母親を殺す現場を目撃してしまいます。

このような場面を、親殺しではないですが、結婚する前の両親が出会う場面を同じような感覚で描いたドラマに『時をかけるな恋人たち』(2023・カンテレ・フジテレビ系)がありました。

タイムマシンでやってきた子どもが夏の海岸で結婚前の両親が出会うのを物かげから見ているといった場面だったと思います。

コメディタッチのドラマでしたが、よく出来てるなぁと関心しました。

4、過去や未来には本当に行けるのでしょうか?

残念なことに、理論上、未来に行くことはできても、過去にはどうやっても不可能だと聞いたことがあります。実際のところはわかりません。私の理解不足なだけかも知れません。

ただ、これが本当なら、映画『バックトゥーザフューチャー』『ターミネーター』、アニメ『ドラえもん』、先にもふれた『時をかけるな恋人たち』(2023・カンテレ・フジテレビ系)で描かれたような世界は存在しないことになります。

これはこれでなんとも夢のない話しであると思います。

5、過去に行きたい?それとも未来に行きたい?

親殺しはともかく、タイムマシンで過去に行けるならば私は自分のご先祖さまにあってみたいです。きっと私と同じぐうたらっ子だったと思います笑

いっぽう理論上は可能とされる未来は?今の国内や国際社会を考える限り、明るい未来はなさそうなので、タイムマシンで未来に行った先がまったくの暗黒世界、何もない空間だけだったらとても嫌なので未来にはあまり行きたくありません。

まぁ、実際のところ過去でも未来でもどこでもタイムマシンで行けるような世界なんて夢のまた夢の夢で終わるのが関の山といったところかと思います。

なんか身もフタもないオチのない話しですが、いくらAIをはじめ科学技術が進んだところで、そこまで人間はたどり着けないだろうなと思ってます。

人間にそういう考える頭があれば世の中とっくに戦争とかはないでしょうから。

…っていうお話。

[投稿にあたりbttpさんのイラスト・写真を使用させていただきました。ありがとうございます。]

[文中使用写真撮影:かしるい]

20240729

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