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我々は自営業である

うわぁつらいなー


的確にかつロジカルに責められるとは思っていたんだけど

いざ直面すると辛い

区の融資相談。


私たち夫婦は自営業である

夫は看板業、私はアパレルブランドを成長させるために始めたカフェが

いつの間にかマフィン屋になっている

コロナが武漢からやってきた2020年冬、主人は倒れた

経理などは手伝っていたけど

看板の現場の事は何一つわからない

倒れてすぐに、スタッフのMくんに連絡して

手探りで現場の手配をし、主人でなければわからない現場は

全てお断りした

同時に私はカフェの方も回していた

コロナと旦那の脳梗塞

私はダブルの未曾有危機に直面し、マンホールの外された穴に

ひとり落っこちていた。誰も気づかずに。



「頑張ってください!!」

深々と中小企業判断士の女性に励まされ送り出された時には

悲しさとしんどさと希望と不安が入り混じる複雑な思いだった

「うわぁつらいなー」

主人の看板業が軌道に乗って

アパレル業の延長でカフェを出した

その時に融資を受けた

カフェはそこそこ軌道に乗り、毎月の支払いもうまくいった

が、主人が倒れてからは我が家の大黒柱がなくなり

ローンの返済も怪しくなった

幸いコロナ対策で助成金、融資が国都区から発動された

ローンの返済と緊急事態宣言下の売上減少もあって

借りた融資の借替の相談に行ったのが今日。

中小企業診断士の女性は

主人の名義で借りたものを主人の名義で借換えするには

主人の今後の事業計画を出さねばならない

そして主人自身がやる気になって動かねばならない

別で私の方のカフェで融資を受けるにはもっと売上を伸ばさねばならない

もっと具体的な計画書を。

というものだった

普段なら優しそうなその女性も

厳しく正確に判断する

時折見せる私に対する不憫さを感じ取ったけど

世の中はやはり厳しいと思う


主人は脳梗塞による高次脳機能障害、体幹、左足麻痺、左耳失聴の後遺症

考える力はまだ半分。杖なしで歩けない。


私はまだ全てを諦めていない


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家から800mの整骨院へ歩いて行けた金曜日。帰りにスーパーに寄って子供のお菓子と最近飼い出した植物の水やり用の霧吹きとボディーソープを買ってきた。これは退院後一番すごい出来事かもしれない

彼の足だと往復で1時間以上はかかるし、杖を握る腕は力でパンパンだっただろう。素晴らしい!

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