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「帰ってきた、無責任な享楽」

以前こんなことを書きまして
要するに知らんからこそ
相手の背景を色々考えるのは楽しいということなんですが

それを強烈に意識する出来事がありまして

先日友人と珍しく電車に乗って飲みに行きました
いつも行く居酒屋ではない居酒屋というだけでテンションが上がり
ついつい焼酎のロックをガブガブ飲んでしまいました

そんなわけで無事終電の時間となり
市内に泊まる友人カップルが揉め出すのを尻目にさっさと改札を潜りました

それなりに混雑しているホームの比較的空いていた列に並ぶと
目の前に立っている女性のスマホが視界に入れました

人様の携帯を覗くのは悪趣味ですが
その携帯の情報量に目を奪われました

LINEを開いていたんですが
未読の嵐
2スクロール分ほどその女性は相手にメッセージを送り続けていました

そして私の目の前で更なる追加攻撃を送っていました
その携帯を叩く指の速いことなんの
心なしか強めに送信ボタンを押していました

皆様は彼女の背景をどう想像されるでしょうか

私が作り出した彼女のストーリーはこうです

恋人と付き合って2年
正直相手は冷めているんじゃないかと不安に駆られる日々 
そんな中で相手の浮気が発覚 
お互い冷静になろうと言われるもどの口が言うのかと相手を罵り 
衝動的に家を飛び出す 

その後友人を誘い愚痴を聴いてもらうための飲み会に 
LINEを見る限り相手も反省しているようだし
少し溜飲も下がりとりあえず家に帰ってやろうと終電に乗ることに

しかしホームで終電を待っている間にふと相手の位置情報を見てみると
自宅にはいない
コンビニにでも行っているのかと考えたが
どうやらただのアパートのようだ
これは浮気相手の元に行っているに違いない
そう確信しLINEで問い詰めるも一向に返信はない
しかし浮気相手だとしても家にいるのなら、20分も携帯のLINEに気づかないことはないはず。怒りのままにメッセージを打ち続ける
もう彼女にとっては終電が早くきて欲しいのか
いつまでもきてほしくないのかすらもわからない

大丈夫です。終電は逃しませんでした

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