【小説】神社の娘(第12話 橘平、月曜の朝から野宿の約束をしてしまう)
カーテンの隙間から朝日がさし、橘平の部屋にあるロボットの模型を照らす。
ゆっくりと部屋の主は目を覚ました。
ああ、今日も学校だなあ。いつもの朝…ではなかった。
橘平はあの事が起床すぐに頭に浮かび、がばっと体を起こす。
「優真!絶対、聞かれる!」
少年は土曜日、バケモノ退治のアリバイ作りを親友に協力してもらった。
橘平がよほど必死だったのだろう。友人は理由も尋ねなかった。というよりも質問する隙も与えない力技で通した。
月曜日。学校に行く日。同じクラス