マガジンのカバー画像

【長編現代和風ファンタジー】神社の娘

42
「俺も悪神倒しの仲間にいれてください!」 日本のどこにあるのか分からない不思議なとある村。 刺激のない平凡な日々を過ごしていた高校生の橘平は、雪の夜、森の近くで村の神社の跡取り…
運営しているクリエイター

#挑戦中

【小説】神社の娘(第32話 なんで酒飲んでだよ、ゲロったくせに!)

 日曜日。  本日の出動は3回。  キツネ2匹、柴犬3匹、猪1匹。  強さは一般的なレベル…

坂東さしま
1か月前
2

【小説】神社の娘(第28話 休日出勤、振替はなし)

 八神家の蔵。残りの段ボール。出てきたのはケースに入ったプラモデルだった。  予想通りだ…

坂東さしま
1か月前
2

【小説】神社の娘(第21話 友達と約束をするときのドキまぎ)

 夜の学校の柔道場に響く気合。  橘平は初めての躰道を体験していた。またまた初めてのこと…

坂東さしま
1か月前

【小説】神社の娘(第18話 神業プラモ職人、じいちゃん)

「じいちゃん、おはよう」 「おお、おはよう」  祖父の寛平は自分の部屋で趣味のプラモデル…

坂東さしま
1か月前
1

【小説】神社の娘(第17話 距離感が分からないのはお互いさまです)

『妖物出たから。俺の感覚だとそんな強くなさそうだからさ、ひまちゃんでも大丈夫っしょ。パー…

坂東さしま
1か月前
2

【小説】神社の娘(第14話 不自由な居場所)

 野生動物対策課の会議で報告された話は、一宮家、つまりお伝え様の家でも話題になっており、…

坂東さしま
1か月前
1

【小説】神社の娘(第9話 橘平は模型を直し、葵はぐちゃぐちゃ悩む)

「わ~!!間に合ったー!!」  向日葵は桜と橘平を一緒に抱きしめ、半泣きで叫ぶ。 「だいじょぶだいじょぶ!?生きてる?ケガしてない~!?」 「向日葵、まだ『なゐ』が」 「あー!!そうだ!!」  葵以外は巨大な怪物を無事に倒せたことで、安堵しそうであった。  しかし、本来の目的はそれではない。「なゐ」の消滅だ。再び気を引き締め、彼らは桜の木の方に視線を向けた。  先ほどの怪物が木々をなぎ倒してくれたおかげで、4人のいる場所から桜の木が見えるのだ。  次第に桜の花びらが次々

【小説】神社の娘(第6話 桜、菊を語る)

 向日葵と葵が台所へ向かうと、桜は橘平に「昔話」を始めた。  桜には双子の兄がいた。名は…

坂東さしま
1か月前

【小説】神社の娘(第5話 橘平、葵に口げんかで勝つ)

 脳の揺れが、吐き気が収まるまで1時間ほどかかった。橘平はずっと、ソファでうつむいていた…

坂東さしま
1か月前

【小説】神社の娘(第4話 橘平、吐きそうになる)

 橘平は土曜日の事で頭も心もいっぱいだった。  彼らに会うのが待ち遠しいのか、彼らの秘密…

坂東さしま
1か月前
2

【小説】神社の娘(第3話 橘平、夢のような出来事に空腹を忘れる)

 帰宅したのは朝5時くらいだった。橘平はぼーっとしたまま家に入り、ふらふらした足取りで自…

坂東さしま
1か月前