最近の記事

eversharp 特にスカイライン

私はちょうどアメリカ万年筆の雄たるウォーターマンが敗れ、パーカーやシェーファーが台頭し、万年筆が文字通り「色付き、新たな形を探り始めた」時代に生まれました。   私はその少し後、肌の色や相貌の多様性がすっかり認められたころに生まれました。 ヒトは私達より100年ほど遅れているようです 少し詳しい方なら1920-30年代、銀幕よろしく角張ったモノクロの世界に収まっていた万年筆を赤い導火線にカラフルな炸薬を備えた一団が鮮やかな爆発で見事解き放った事はご存じでしょう。 知らない

    • PILOT スーパーの話   (蜻蛉塗り)

      久々の更新。 super pilot(前スーパー)は戦前の豚ペンのパクリみたいなやつなので間違えないように。 今回は後スーパー。 前後スーパーは今思いついた造語だけど使う場面なさそう。 売ったのは2回目。 前回のは突き上げるような模様があってよかった。 今回のは金網の初期型なのに頭もハゲてないしすごくいい状態だった。 結構模様に個体差あるから買う時は模様見れる所がいい。 けど、お店だと自分が出したやつの値段の倍くらい? 結構高い。 状態によるからいくらとは言えないけど市場

      • 修理記事

        誰かのヒントになれば。 前回から時間が空いたのはめんどくs((( 忙しかったからです。 質問があればTwitterからでもコメントからでもお気軽にどうぞ。 セーラー プロフィット梨地悪くなかったが左に傾けたとき、ザラつくので少し修正、それとスリット間隔が狭かったので少し開いた。 80周年と同じ18Kペン先、そこそこ珍しい太字。 21Kより硬めで芯のある感じでZのような研ぎはヌラヌラというよりも、抵抗はないのにサラサラと言った感じの筆記音のセーラーらしい書き味。 これを味わう

        • なぜ古い万年筆を買うか②

          少し自分語りをすると私の古い万年筆を集め出したキッカケは、 森睦師匠、古山浩一さん、中谷でべそさんの著した万年筆談義の語りにすっかりやられてしまったからである。 その中の「ペリカン 400オリジナル(その一)」の段に引用されている畑正憲氏のエッセイを引用したいと思う。 ここだけの話「万年筆談義」、読み物としてもかなり面白いのでオススメです。 なんたって大好きだから 何を隠そう古い万年筆が大好きなのである。だからなんだと言う話である。 実際に使うのが一番モノの良さがわかるの

        eversharp 特にスカイライン

          なぜ古い万年筆を買うか①

          こんな事を聞く人はきっと友達がいないだろう。 そして、「はじめに」に続きおかしな写真を掲げているこのノートを見ている方の中に、 「なぜ古いモノを使うか」という疑問に対し、 「ケッ、古いモノなんか捨てちまいねぇ!おいらぁチキチキのシティボーイでぃ!」 という人はまさかいないと思うけれども、たまたま覗くひともいるかもしれない。 そして活字に飢えるが故に最後まで読んでしまうかもしれない。 そんな不幸な人は人の道を踏み外し「高みに堕ちる」かもしれない、、、 確かに現行品と違って扱い

          なぜ古い万年筆を買うか①

          初めに

          これからは万年筆の修理やらモノの魅力を伝える文を細々とでも寄せていく。多分。