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太陽が宝瓶宮(水瓶座)に入ったから天王星ウラノス神話を

2023年1月20日夕方5時30分大寒
そしてここから太陽が宝瓶宮(ほうへいきゅう)
すなわち水瓶座に入ります。

水瓶座生まれのみなさんお誕生月おめでとうございます。

昨年までは星座の神話などお話していましたが
今年はその星座の守護星や守護神についてのご紹介をしています。

昨年の水瓶座特集はこちら

風の時代の主役~水瓶座ですが…

さて水瓶座は占星術上は「宝瓶宮」と書きます。
少し前から耳にすることも多い
風の時代の中心の星座です。

守護星は天王星
太陽系の惑星の中で木星、土星に次いで3番目に大きく
木星、土星、海王星に次いで4番目に重いそうです。
1781年に発見された新しい時代の星です。

水瓶座や天王星の影響を受ける人は
改革者とも言われ、先にも挙げたように
風の時代の主役の星座であることから
何となく軽やかなイメージを持たれることも多いかもしれません。
でも実際の天王星は大きくて重めの惑星です。

そして実は水瓶座の傾向として
案外どっしりしていて
すぐに動こうとしない場合もよくあると感じます。

自分が「いいな」と思ったものにはとても素早く動くけれど
興味がないと、まったく反応なし、
まるでそれがなかったように知らんふりという傾向も
顕著なように思います。

風の時代についての記事はこちら

天王星の守護神ウラノス

さて天王星の守護神ですが
ギリシャ神話でいきますとウラノス
ローマ神話だとカイルスとよばれています。

ガイア(大地)との間に
クロノスらティーターン族12神をもうけたという
ゼウスたちより前の神様、なかなか古い神様です。

そしてひとつ前の山羊座の回にも
さらにもうひとつ前の射手座の回にも
出ていますウラノスです。

まだの方はこちらご参照ください。

もう一度簡単に記しますと
ギリシャ神話のトップ全能の神ゼウスから倒されましたが
ゼウスの父がクロノス
そのクロノスからやっつけられちゃった
クロノスの父、つまりゼウスのおじいちゃんがウラノスです。

ガイアの子であり夫となるウラノスでしたが…

ウラノスがどんな風に生まれて
どんな風にやられてしまったかは
ヘシオドスが書いた神統記に記されています。

まず原初にカオスが生じた
そしてそこから大地ガイアがうまれ
ガイアは眠りながら彼女自身と同じ大きさの
星ちりばえる ウラノスを生んだ

ウラノスは天なのです。

天であるウラノスは
大地ガイアをすっかり覆い尽くし

つまりウラノスは自分の母であるガイアと交わり

地上に木々や花、鳥や獣などをうみ
ウラノスが降らせた雨によって湖や海ができた
そして三人のヘカトンケイル(百の腕を持つ巨人)
そして三人のキュクロプス(一眼の巨人)
それからたくさんのティタン族(巨人族)を生んだ
けれどウラノスは兄弟でもあり息子でもある
彼らに権力を奪われないように
彼らをタルタロスに幽閉した

タルタロス つまり冥府の一番奥底
地底深くの地獄に幽閉したのでした。

ガイアは怒り 末の子である
クロノスに 金剛の斧(あるいは大鎌)を与え
それで父に歯向かうようにしむけた
ウラノスが夜を率いてやってきて
情愛を求めてガイアに覆いかぶさた時
待ち伏せていたクロノスはその斧で
父であるウラノスの生殖器を切り取り
海になげすてた
白い泡が湧きたち
その中でひとりの乙女が生いたった
泡から生まれた女神
アプロゲネス(アフロディーテ)がうまれた

というような神話です

音声での配信はこちらから是非

もしかしたら水瓶座生まれの方にとっては、
少しがっかりな守護神に思えるかもしれません。

けれどギリシャ神話より前にいた神様です。
それも自然信仰に近い、自然そのもの天の神。
新しく侵攻し征服した側が
以前の神や王を悪者にするのは神話の常なので
必ずしも額面通りではないと思います。

また、子である
そして三人のヘカトンケイル(百の腕を持つ巨人)
そして三人のキュクロプス(一眼の巨人)
それからたくさんのティタン族(巨人族)
彼らもまたそれぞれ、雷であったり自然現象やその力であるとも
言われていますから、偉大な父であるとも言えます。

それに、新しい星として発見された天王星に
このとても古いはじまりの「天の神」が守護神として
選ばれているのなかなか面白いとわたしは思っています。

何と言っても「星がきらめく天空」です
そして、空と大地が夫婦という創世神話は
世界各地にみられます。
その意味でも大きな存在の原初の神だと思います。

ウラノスの神話と水瓶座の傾向の共通点

さてウラノスは男性器を切断されました。
でもそのまま生きています。
ただ男性だけど
男性のシンボルをなくしたのがウラノスです。

これを思うと水瓶座の傾向として思い浮かぶ点があります。
それは水瓶座には男性・女性というような性別への
こだわりが少ない場合が多いということです。

恋愛でも男女の友情が成立しやすい星座であり、
特に水瓶座に火星がある人は
男女問わず愛せる人であったり
男女のカップルでも
別れた後も友だち関係が築けたり、
或は友情ベースで愛情が生まれたりする傾向が見られます。

同じ風の星座の仲間である
双子座や天秤座も、どちらかと言うと
さっぱりした恋愛傾向があると言われますが
水瓶座のものは一味違うのです。

また、男女や、二つに一つどちらかにとらわれず、
革新的な第三の答えを探したり
そんな感じ方、考え方ができる星座とも言われます。

ですから個人的には
ウラノスに起きた出来事は
実はこの水瓶座の良い面を語る神話ではないかと考えています。

天王星の作用

天王星は逆行や順行を繰り返します。
現在(2023年1月19日)天王星は牡牛座にいます。

このあと、一旦、双子座まで進む時期もありますが
また戻ったりしながら
2026年までは牡牛座に滞在します。

ですから、改革の星・天王星が
生まれた時の太陽の真上にくる牡牛座生まれの人や、
そのお向かいの蠍座、
或は、90度の場所にある星座獅子座や水瓶座にも
影響が現れるかもしれません。

勿論、太陽だけではなく
生まれた時の他の星、
火星や水星、金星などがそれらの宮に入っている場合も
同じことが言えます。

いずれにしても改革の好機。
実際コロナ禍も3年、
世の中の付き合い方も変わってきています。

それぞれ次のステージへと言う方たち
是非、この天王星の力を借りて
新しい景色を見ていただきたいと思います。

*ヘッダーはアフロディーテです


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