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夏至と共に太陽は蟹宮・守護星月の女神の神話

2022年6月21日夕方6時14分夏至
そしてここから 太陽が蟹座にうつります。

昨年、Standfmで星座特集を一年間語りましたが
その始まりは蟹座でした。

各星座の傾向と神話をぐるり一周、
全部おわってしまって
2回目の蟹座がやってきて
どうしようかなと思っておりましたが
また守護神や神話のお話をしようかなと思います。

また一年、よかったらおつきあいください。
よろしくお願いいたします。

月の女神といえば

それでは2巡目スタートは蟹座から
占星術では蟹宮(カイキュウ)のこの守護星は月です。

日本なら月読の神が思い浮かぶかもしれませんが
ギリシャ神話だとアルテミスがあてられると思います。

他にもセレーネ―、
もしかしたら呼び名としては
ローマ神話のディアーナ=ダイアナや
ルーナ=ルナという呼び方の方が知名度があるかもしれません。

今日は一般的なところでもあり、
また、以前、蠍座の神話の時に出てまいりました。
アルテミスを取り上げたいと思います。

オリオンを刺した蠍が天に上がって蠍座になりましたが、
その時オリオンと狩りをしていたのは
アルテミスでしたとお話をしたことがあります。

多分、それっきりだったと思うので
今日はちゃんとお話させていだだきます。

音声配信はこちら

アルテミスとオリオン

さて「この地上のありとあらゆる獣を射止められる」と
豪語してしまったが故に
ヘラからこの毒蠍を遣わされてしまったオリオンのお話が
まだの方は、こちらからご確認いただくとして


そもそも、なぜそんなに威張っちゃって、
良い格好をしたかったか、といえば
それは多分、アルテミスと一緒にいたからなのだろうと思います。

アルテミスは、太陽神アポロンの双子の妹(一説には姉)とも言われます。
アポロンも美男子と定評がありますが
アルテミスもそうとう美しかったそうです。
しかし男性には目もくれず、狩りが上手な女神でした。

その男性には目もくれない彼女が
素晴らしい狩りの腕をもるオリオンには惹かれたらしい…
という神話でもあります。

狩りの腕は誰にも負けないと思っているアルテミスでしたが、
オリオンには一目おいています。

オリオンは、海の神ポセイドンの息子です。そのため
「海での狩りは彼にはかなわないけど、陸地なら私がうまいわよ」
というアルテミス。

それぞれの得意分野やフィールドが分かれていたのです。
そのおかげで、勝気な彼女が
素直にオリオンを尊敬する気になったのではないかと私は思います。

人の恋愛でも同じで、得意分野が違っていて
でも共通項がある方が相手を尊重できたりすることが多い気がします。

また、アルテミスは処女神ともされていて、
振る舞いなども、恋愛を知らない女性、
自分の生生しい痛みも相手の痛みもよくわかっていない状態です。
まだ多少、残酷な面を残した少女っぽさがあった
とも私は思うのですが、
でも、そのアルテミスがどうやら恋らしきものをしたのです。

許されない恋

しかし、それは許されないと、
兄のアポロンが引き裂きにかかります。

ある日、アルテミスは海岸で
今日も一緒に狩りをしようとオリオンが来るのを待っていました。

そこに兄アポロンがやってきます。
「どうしたの、こんな所で?」とアポロンは尋ねたのでしょう。

アルテミスは「まだ約束している人が来ないから待っているの」
なんて答えたのでしょう。

するとアポロンが
「じゃあその人が来まで、弓くらべをしよう」
と、もちかけます。
「ほら、ちょうど海のかなたに、光るものが見えるよね。
あれを的にして、どっちの矢があたるか競おうよ」
というのです。

そう言われると、アルテミスは負けず嫌いですから
「そんなこと、私ならは簡単よ」と
アポロンに先んじようと素早く矢をはなちます。

アルテミスの矢は見事に、
的である海のかなたの光るものに命中しました。
そしてその何かが浮いてきます。

それはオリオンでした。

その的とは、海から頭を出して浮いていたオリオンだったのです。

この時オリオンは、ヘラが放った蠍から逃げるために
海にいたともいわれています。

アルテミスはとても悲しんで
全能の神ゼウスに「生き返らせて」と頼んだそうですが
それはかないませんでした。
けれどその代わりにと星座として天にあげてもらって
オリオン座になったという神話です。

悲しい恋物語

ただ、この神話には色々な説があります。

アルテミスは処女神であるから
誰かと結ばれてはいけないが故の悲恋とも言われますし
実はアポロンがアルテミスを愛していたからとか、
誰にも渡したくなかったからとかもいわれています。

また、他にもギリシャ神話の月の女神セレーネの方は
ローマ神話でのルナと同じとされますが
また別の恋物語があたったりします。

ご興味のある方は是非お調べいただければと思います。

月が象徴するもの

月は、出生図において
その人の無意識の領域や感情、本能、
個人的興味や欲求、家庭についてなどを表すと言われています。

蟹座と直接かかわるかどうかは他の星の配置や
それぞれの人によるので
必ずしもではありませんが、
このアルテミスの傾向は蟹座に現れる場合もあるように感じます。

自分が心許したものにはとても献身しますが
そうでないものにはあまり興味を示さず
自身が輝くことを実はとても強く願っている人を
蟹座によく見る気がします。

特に女性は、古い時代のイメージに縛られがちだったころは特に
家庭的だとか、献身的だとか見られたり
要求されがちでしたが、
実際にはビジネスの才や誰よりも自分が活躍していたい
競争心も強い人もたくさんいらっしゃいました。

アルテミスは処女神ということで
経験値が浅かったので
マイナスに働いたエネルギーでしたが
実際の人はじっくり学びながら
この強さと慈愛の両方を自分のものにしていけるとも思います。

結びに

世界どこでも月というのは身近で
生活の暦の中でも欠かせない大切なものなので
神話もたくさんあります。
インドの神話では月の満ち欠けの理由が語られたりしています。
また改めて各国のものを読み返してみたいなと思いました。

ということで今日は蟹宮の守護神
月の神話でした。

最後までおつきあいいただきありがとうございました。

※ヘッダーは 左から ゼウス、アポロン、アルテミス です


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