ルビー・カカオの午後 3
「まるで異国にいる気分だったの」
ナカノがコーヒーにミルクをおとしながら言った。
急行列車で2時間ほどの山に囲まれた町のホテル、そこで、あるコミュニティが主催するイベントがあって、ナカノの友人がスタッフとして参加する事になり、ナカノも手伝いのため同行した。
「私たち、普通に話して普通に生活してるけどさ、
あ、待って、普通って何よって言わないでよね!要はさ、数の問題なの、あなたもあの窓側に座っている人も、ちょっと見た感じは、不特定多数なわけ!でもさ逆転することがあるのよ。」