ルビー・カカオの午後 2
(ある人のチョコレートの投稿からありそうなストーリー作ってからの何となく第2話)
ルビー・カカオが手を貸した老人は小さく会釈をした後、
会計を済ませ、店を出て行った。
転んでいた子供の側には既に母親がいて、まだ泣いている子供に何か囁いている。
「子供って苦手」
ルビーが呟いた気がした。
ゆっくりお茶を飲んで外へ出たルビーは、自分の住んでいる部屋の窓を見て、
何か思い出したように、歩き出した。
10分も歩かないうちに小さな雑貨店にたどり着いた。
「ごちそうさまでした。」
そこには先ほどカフェで手を貸した老人がいた。
老人はこの雑貨店の店主だった。
「私の分の代金まで払って下さって」
老人は首を傾げ僅かに広角を上げた。
ルビー・カカオはカフェの代金を返す代わりに、小さい綺麗な皿をひとつ買い店を出た。
「ありがとうございました」
手を貸して貰った時には出なかった言葉が、遅れて音になったようだった。
部屋に戻ったルビー・カカオは先程買った皿にパンクズを入れるとテラスに置き、部屋に入った。ルビーの鼻歌が聞こえてくる。
僕はやっと朝ご飯にありつける。
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