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目立つ、覚えてもらう、価値を作り出す...誰もが輝ける法則「マーケターのような生き方」とは?

今更ながらですが、5月の読書会で読んだ本『マーケターのように生きろー「あなたが必要だ」と言われ続ける人の思考と行動』井上大輔・著(東洋経済新報社)を紹介します。

この本もマーケティングの仕事をする上ではもちろん、何かを発信したいと思う個人の生き方としても参考になる視点がたくさんあったのでその一部を紹介したいと思います。

まずこの本で語られる、マーケターのような生き方とはどういうことなのか?

マーケターのように生き方とは、「多くの人を惹きつける才能」を持たない人が輝くための思想であり、信念である。
「マーケターのように生きる」とは自分にしか埋められない世界の欠けたピースを見つけていくこと。
とても素敵な一文ですよね。ここからは本より、マーケターのような生き方4つのヒントまとめて紹介します!

1.相手からスタートする

多くのマーティング本で語られているのが、常に相手からスタートするということ。
マーケターのような生き方との比較に出されていたのが「芸術家のような生き方」。
「芸術家のような生き方」とは、人が自分に求めることではなく、自分がやりたいことを追求します。この生き方ができたら苦労しないし、誰もが憧れますよね。
現実問題、この多くを惹きつける才能を持つ人は、一握りであるため、多くの人はマーケター思考が大事だと言います。

2.どう言うかに心を配る

何を伝えるかだけではなく、どう伝えるかもじっくり考えて戦略を練るのがマーケター流 。

「頭では理解していても、ちゃんと腹に落ちてないと人の心や行動は変わりません。マーケターは人の心や行動を変えなくてはいけないので、それではいけません」(p.77)

伝え方の工夫一つで面白くもつまらなくも転がるし、興味をもたれたり響かなかったり...常日頃から伝え方って本当に奥が深い!と思います。
説き伏せられる感じがしない、読後感が残るような伝え方、普段の文章や会話からもっと意識したいです。

3.新しい切り口を考える

新しい切り口を見つけるコツは以下のように書かれていました。
まずはライバルを見つけ出すことが必要。
新しいライバルを見つけ出すマーケターは新たな市場を見出だす のだそうです。

そのプロセスは以下のようなものです。

なるべく多くのライバルをブレストして見つけ出すこと、類似のものはグルーピングする、絶対に実現不可能なものを排除する、「相手はどんな価値を求めているか」「それは自分たちに提供できるか」といったこと。

グルーピング、排除、価値をあぶり出す、自分たち流にアレンジ。
さらっと書かれている一文でしたが、私自身もこれは大事だと感じる一文でした!

上記のマーケターの生き方と芸術家の生き方を比較した時に、私が思うことがあります。
私から見る芸術家のように生きる人って、同業者の発信していること、やっていることを見ないようにしている、って結構聞きます。ヒーラーのyujiさんとか、事変のドラマーとか。。ライバルを参考にしているだけではオリジナル性は出せない、唯一無二にはなれない。
このバランス感は難しいとは思うのですが、新しく市場を見つける上ではマーケターの生き方、見つけたら芸術家の生き方を少し取り入れてみるが良いのではないでしょうか。

話はそれましたが、マーケティングは、すでに需要のある分野で新しい切り口を見つけることが重要かなと思います。この本でも、経験豊かなIT経営者こそ、「普通に流行っていることを躊躇なくやること」、ライバルがいるところに参入すると書いてありました。
それは私自身も、日頃から市場のニーズの多さなどは気にしています。でないと作っても、売っても、ここに誰もいなかったわ。。ってことになりませんから。

4.価値をどう作り出すか考える

マーケターとしてものの価値をどう作り出すか、という話で、この本の「価値の4象限」の話はすごく面白かったです!(p.142)

価値の4象限とは以下の4つに分類されます。
実利価値=今役に立つこと
保証価値=何かあったときに役立つこと
評判価値=「アクセサリー」のように意味があること
共感価値=「おまもり」のように意味があること

この本では、水が例に上がっていましたが、
実利価値が、喉が渇いた時に潤してくれること
保証価値が、水の品質がしっかりしていること
評判価値が、こだわりの水を飲んでいること(ボルヴィックのようなもの。)
共感価値が、フランスの価値観に共感する、フランスが好きだetc.(精神的な充足があること)

今は、実利価値と保証価値はほとんどのものに当てはまるから、評判価値と共感価値でいかに価値を定義して、差別化をはかるのかが大事だと言います。
だからこそ、価値を作る前にその内容を決める必要があると強調されていました。
その内容決めには、冒頭の話に戻りますが、顧客の声を聞くのは必要らしいです!

価値は自分1人で決めるものではなく、「相手の中から見つけ出す」 (p.150)

常に顧客視点がマーティングなんだな、と改めて感じますね。

今日から参考できるマーケターのような生き方

上記に書き記した他、この本の中に書いてあったことでマーケターの生き方として重要だと改めて思ったことを箇条書きで。
・どれだけ目立っているかがダントツに重要
・ニュースの供給源になる。そのためにも常に新しいことに挑戦する。
・「いいアイデア=いい仮説」をたくさん思いつく人は、人より多くの情報をインプットしている

本書から実践したいこと

・いい意味で目立つ、覚えてもらうようなクリエイティブを作る
・読後感を残すようなメッセージを書き記す
・興味のあること、新しいことに常にチャレンジ!自分への投資だと思う。
・目的に沿った多くの情報をインプットする。情報の質にはこだわる
・価値の4象限を頭に置いて物事を見るクセをつける
・ライバルのやっていることのグルーピング、そして価値とは何かを考える
・芸術家のように生きたくても、まずはマーケター思考!

マーケティングに馴染みがない人は少し硬めの本かもしれません。ある程度マーケティングになじみのある私でも、少し難しく感じるところもありました。二回目読んだ時に気づくこともあったりしたので、自分のマーケティングレベルの段階ごとに読んで見ると発見がありそうで、良いかもと思いました!

今回も良書でした!次回は伝え方の本をみんなで読む予定です。










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