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時間の浪費、考えがまとまらない・・・を解消する「考え方の型」とは?
4月の友人との読書会では、『自分のアタマで考えよう』ちきりん・著(ダイヤモンド社)を読みました!これまたわかりやすく、今日から実践できる考え方のコツについて知ることができて、結論から言って良書でした。
社会派ブロガー・ちきりんさんはvoisyでも発信されているのですが、示唆に富んだ独自の視点がとても参考になります。この本は、そんな方の思考回路や考え方を知ることができる本です。
この本を読んだ目的ですが以下2点を学びたい!と思って読みました。
・思考の型を身につけたいと思った
・思考が浅くなりがちなタイプなため、どう深くしていったらいいか知りたい
この本での気づき&今日から実践できること4点を紹介します。
1.考えている時間が圧倒的に少ない
今日もよく仕事をさばいた!と満足感・・・と仕事あるあるですが。。
作業で終わっている、表を作っている・・・「考えたつもり」になっていないか?とちきりんさんは問題提起。
私は仕事をさばいて終わったり、情報を消費して終わることもあり、考えている時間が一日の中で少ないと気づかされました。
そこでちきりんさんは、一日で考えている時間がどのくらいあるかを記録してみることをおすすめしています。
考える時間を増やしていきたい。でも情報を追ったり消費するのが精一杯で、時間が足りない・・・どうしたら?
それを解消するための考え方の型をこの本では教えてくれました。
2.結論を決めて、情報を集める
ものごとを決める時は先に自分の中である程度結論を決めておくことが大事。
「"考える"とは集めて加工した情報をどのように結論につなげるかを決めるプロセス」だとちきりんさんは言います。
そのために必要なのは「どうやって結論を出すべきなのかを先に考えること」。
結論を決めておくことで、「それに合わせて必要な情報だけを集めればよい」のです。
この本でも事例が上がっていましたが、何か新しい事業をしようと思った時に「どの情報がどうであればわが社はビジネスに進出する。どの情報がどうであれば進出すべきでない。という意思決定のための思考プロセス」を考えること。これを考えていないとなんとなく情報を集めるだけになってしまう。
それはちきりんさんが言ういわば「なんとなく情報を集めている人はなんとなく使えそうな食材を買い物かごに入れ続ける主婦と同じ」。
これは自分に思い当たることがありすぎて、刺さりました。
ネットニュースを闇雲に見て面白いニュースないかどうか、ありがちでした。。とはいえ、仕事のリサーチもかねて、何が話題になっているのかを広く知っておきたいという目的もあり、闇雲ではないのか?と思いつつも、結局は見ても消費するだけで忘れてしまうことが多いと言う現実。。
だからこそ、その時間も有益にするために、今後はなんとなく見るのではなく、自分の意思を持ってニュースを見る目をつけていきたいと思いました。その上で、情報を見る時にも工夫が必要とちきりんさんは語ります。
3.思考の棚に整理する
「知識を思考の中に整理すること」。
この章が私が一番発見につながりました。
「思考の棚の中に知識を整理して入れ込むことにより、個別の知識が意味をもってつながり、全体として異なる意味が見えてくることがある」
ちきりんさんがいう思考の棚とはどういうことなのか?
9.11の時の世界各国のニュースメディアの報道スタイルの仕方に疑問を持ったちきりんさん。
BBCとCNN、NHKの世界の「報道機関のスタイルが異なる」という「思考の棚」を持ちます。
この視点を持っておき、9.11に限らず、果たして他の報道にも言えるのだろうか?という意識で見ていたのだとか。「いつかどこかで知りたいと思っている知識を見つけた時、知識や情報の存在に気づく」のだと。
凡人の私にも、ちょっとした勇気をもらえる言葉がありました。
すぐにポンと気の利いたことが言える、頭の回転が速い人。多くの人はその場で考えているわけではないのだと言います。
すでに考えてあった結論を「思考の棚」から取り出してきているのです。つまり、それは、彼らの「頭の回転の速さ」を示しているのではなく「思考自体がすでに完了していた」ことを示しているのです。(P.231)
これは、最近もこの話が腑に落ちた出来事がありました
仕事で競合の分析結果をプレゼンする時に、「今のニーズに近いものを参考に・・・」というなんとも浅はかな言い方をしてしまい、案の定突っ込まれて、私の思考を掘り下げるために上司が表にして整理してくれました。
「幅・ターゲット・市場・ジャンルがそれぞれこうだから・・・ここを参考にまとめました」と言うのだと。
私は頭の中で表(思考の棚)を描いて物事を考える必要がありそうだと、この時思いました。
そして、この「思考の棚」が「考える」と言うことだとちきりんさんは言います。
「思考の棚」が頭に思い描けていることで、何が言いたかったんだっけ?ということを回避でき、自分が探している情報は何か?にも気付くことができそうで、頭の整理にもなると感じました。
他にも、最近データ分析をしている私にとって、参考になることが書いてありました。
4.「数字の背景を探る」のが大事
「数字の背景を探る」クセを身につけておくと、「過去の結果がこの数字で、次は何が起こるのか?自分はどうすべき?と次の需要予測のシナリオまで考えられる」とちきりんさんは言います
気にかかった情報に関して、「なぜ?」「だからなんなの?」を考えるクセをつけよ、と繰り返しちきりんさんはいいます。これを鍛えることで、見えなかった社会の動きが見え始めるのだとか。
なぜならば、ビジネスでは誰かが予想し、先に先手を取られていては、出遅れてしまうからだと。
情報を追うだけ、参考にするだけでは、自分の頭で考えたとは言えず思考停止に陥りがち。ちきりんさんがおっしゃるように、「知る」「調べる」だけでなく、「自分の頭で考えて予測できる力を身につける」べきだと思いました。
言うのは簡単だけど、こればかりは頭の筋トレですね。。
最近はPVの分析などもしており、高PV、低PVの分析もしています。今後も数字の背景を探って考えるのは必須だなと思いました。
この本で実践したいことまとめ
・消費するもの(韓国ドラマ)はなぜ人気なのか、面白いのかを考えながら見る。人気の韓国ドラマに共通するものを見つけながら見る。
・ネットニュースでただ面白いものを見つけにいくだけではなく、面白い記事はなぜ面白いのか、また同じ視点の記事でも、なぜ一方の記事が面白いのかを考えてみる。
・何か結論を出したい時(ものを買う時などに決断したい時)、何がどうであれば決定するかを決めておく
・勉強する時は、一点に目的・目標を絞って情報を集める。全体から入ろうとしない。
ちきりんさんは事例や説明がわかりやすく、思考が深い人だと改めて思いました。次は、ちきりんさんの『マーケット感覚を身につけよう』も合わせて読みたいと思います!
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